建と築 ラノベ版 築4日
じんわり・・・
じわり…じわり…広がる。
まさか、入学式が始まるまでに2人も知り合うとは思わなかった。
Siriもびっくりだな。りんなもびっくり・・・はしないか。
人工知能だしな。テキトーだしな。
肺に障るほど広がる・・・。
人工知能に肺をくっつけたら、どうなるんだ?
電気とか流せるのかな・・・
幾重にも叢が広がる。
トランジション。OK
サイキックモンスター。
ペレストロイカ。
グラディエーター。
バーサーカー。
アーチャー。
そして。
セイバー。
聖杯に広がる。
パチパチパチパチ。
気づいたら、入学式が終わっていた。
あれ?おれ、何も覚えてねえ。
まあ・・・かえるか。
ん?もう帰っていんだっけ?
「ケン。大丈夫か?顔色わるいぞ。」
「え?ああ。大丈夫だよ。何も問題はない・・・
帰っても・・・いんだっけ?」
「・・・」
「ん?俺、なんか変なこと聞いた?」
「・・・」
「・・・つかっちゃん?
おーい・・・?」
反応がない。
んー・・・?
ナンダカ変だ。
まるで・・・
時が・・・
止まっているような・・・
「何言ってんだよケン。今から教室に行かなくちゃあ
いけないでしょ。ほら、いくぞ。」
動き出した・・・
今のは・・・?
おれは、ピンと来ないまま
つかっちゃんのいうことに従った。
「・・・彼、見えるのね。」