建と築 ラノベ版 築19日
テクノロジーが嫌いだ。
どっかの本に書いてあった。
テクノロジーはそれ以上でもそれ以下でもない。
テクノロジーが嫌いだ。
こうやって、玄関でカバンとを、制服とを、靴とを
履いているこの時
俺はスマホでつかさに連絡しようとしていた。
テクノロジーが嫌いだ。
我々は有史以前となんら変わっていない。
原始時代と何も変わっていないんだよ。
Fateの、えみや切嗣の言葉を
反芻する。
人そのもののアップグレード。
テクノロジーが嫌いだ。
つかさに電話が繋がる。
「朝早くにごめん。俺、やるよ。建築。」
「うん。」
「つかさのさ、家に行こうとしてるんだけど、俺、つかっちゃんの家
わかんねえわ。」
「うん。」
ドアを開ける。
ガチャ。
目が合う。
つかっちゃんだ。
スマホを耳に押し当てて、仁王立ちしていた。
「よお。」
「うん。」
このうん。は、おれだ。
「行こっか。俺んち。」
「うん。」
このうん。も俺だ。
「驚かないんだな。」
「まあ、驚いてはいるよ。」
「そうか。」
「つかっちゃんさ、なんで俺の家知ってんの?」
「・・・」
「今は言えないか。」
「いつか話せる時に話してよ。」
「約束だよ?」
「ああ、約束だ。」
拳を合わせる。
体が自然と動いた。
なんでだろ。
つかさは、なんとも言えない
凛々しい顔をしていた。




