シャーリー宇宙へ行く
今日は、楽しみにしてた夏祭りの日、祭りに行く前に日課の庭の菜園に水遣りを行う。「今日は、夏祭りなの、小人さんは、いないのかな。」シャーリーは、幼少よりよく会う小人との出会いを日々の楽しみにしていた。
「え、何かまぶしい。」
シャーリーの周りに光が差す。「え?!身長が伸びてる?屋根より伸びてる??え~競馬場があんなに小さく。飛んでる私。キャトルミュ~。。。」気を失うシャーリーであった。
「・・・・・ここは?・・」気がつき辺りを見回す。台の上に乗ってるシャーリーに近づく人影があった。
「もしかして小人さん?大きくなった?」
シャーリーは、知人にあった様な表情で話しかける。
「yfd☆?ツp」
小人に似た銀髪で短髪の男が訳のわからない事を口にする。
おもむろに男は、シャーリーの頭に何か被せる。
「シャーリー久しぶり。今まで小人のふりして・・・」
シャーリーは被せ物を取った。
「grx<^-¥・・・」
再びかぶる
「俺の名はリッ」
外す。
「!#?lj」
再び被る。
「リッキー、それは、コーギー耳型翻訳機」
翻訳機を外す。
「@☆?」
着ける。
「今後」
外す。
「?。m」
着ける。
「☆?あっ」
リッキーと目を合わしゆっくり翻訳機を外すシャーリー。リッキーは、開き直ったように話しかける。
「あ、バレた、それは、俺の趣味で・・・ゴホン、悪いなくても話せるよう、翻訳チップを埋め込ませてもらった、悪いと思うが今後生きてくために必要なものでね。君の父さんとの約束でこれから先起こりうる事に対して娘を見守ってくれとたのまれたものでね。ここまで来れるかいシャーリー?」
リッキーの立ってる窓辺まで近づく。
「これから地球は、惑星連合の月面基地建設のため消える。よく見ておくんだシャーリー。」
爆発もなく、一瞬にして消える地球、本来あった場所に小さな球体が浮かんでいる。。。
「そんな。パパが残してくれた家が・・友達が・・今日祭りだったのに・・・」
現実を受け入れることが難しいシャーリー、リッキーに詰め寄る。
「地球はもとにもどるのよね?」まるで当然の答えを求めるかのように聞いてくる。
「ああ戻るよ」
若干目が泳いでるリッキー。
気がつく事無くシャーリーは、リッキーに矢継ぎ早に語りかける。
「どうしたら戻るの?いつ戻るの?完璧に戻るの?」
目線を合わせず答えるリッキー。
「まずは、月に行ってからだよ・・・きっと戻るよ。俺を信じて」
「・・・・うん分かった!月に行く」
純粋すぎるシャーリーの表情を見ると心耐えないリッキーであった。