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詩集④

mail

作者: 桜ノ夜月

『おはよう』の一文を

あなたと交わす度に

私はとても幸福しあわせになる。


『ごめんね』の一文を

打つ度に消していく。

素直になれないわたし。

本当は仲直りしたいのに。



本当は大好きなのに。




月日は流れて

あなたもわたしも大人になって

いつしか離れていった。



あんなに沢山したmail。

楽しかった日々。

傷つけあって、すれ違って、泣きあって、共に笑い合った日々。

戻らないあの日。

忘れかけた想い出。

幸せな日々。

そんな日々に何時も居たのは

大好きなあなた。



あなたと共に過ごした日々が

今はとても愛しく感じる。


交わらなかった想いも

退屈だと感じた日々も

『消えたい』と切に願った日々も



いつしか愛しく感じられるから。




保存ボックスに残るあなたのメール。



『本当に削除しますか?』


答えられなかった問いに



今なら



答えられそうな気がするの。



『本当に削除しますか?』

暫く迷ってから


笑顔でボタンを押した。




『Yes.』

感想、アドバイスなどお待ちしております。

ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 簡潔で分かりやすい。 心情がつたわりやすい。 [一言] きっと、誰もが一度は感じたことがある内容だと思います。 消せないメールってありますもん。 久々に心にジーンときて、改めてメールボック…
[一言] このひとつ前の【消えそうな日に】もとても素敵だと思ったのですけれども、あえてこちらに感想を送らせていただきます。上手く書けなくて偉そうな言い方になってしまうかもしれないですが、要はあなたのこ…
[一言] こんばんは。 mailを題材にした詩というのは初めて読んだのですが、 これ、個人的に凄い好きです。 mailって当たり前のように交換しているので気づいていないのですが、 その時、その時の…
2013/11/18 23:16 退会済み
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