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8.この気持ちの行方は

8話です!

キトさん視点の話になります。


『なぁ、キト。なんかお前、最近真面目だな。女遊びやめたんだろ?』

今から2年くらい前、古い友人からそんなことを言われた。そのときの俺は何もわかっちゃいなくて、適当に受け流していた。

『そういえば、そうかもな』

くらいの気持ちで思っていた。

その頃には、アリヤもすっかりうちでの生活に慣れて、助手としてしっかり仕事をこなしてくれていた。姉と弟がいる俺にとって、アリヤは妹ができたみたいで嬉しかった。家族のように、思っていた。

はずなのに。

なんだ、あの表情(かお)は。真っ赤に頬を染めたアリヤは可愛いくて、可愛いくて。触りたかった。

この気持ちはなんだろう。さっきからずっと、アリヤに触れたくて堪らない。

アリヤが服を着ている間、俺はそんなことを考えていた。

「(あー、触りたい。)」

期限はあと半年。長くは、ないのに。

今更、こんな気持ちになるなんて。

思わなかった。

いつも、今も、今すぐ触れて抱きしめてしまいたくなるような、この気持ちの正体に俺はずっと気付かないフリをしていただけだと。

この想いをアリヤに告げてしまったら、きっとアリヤを困らせてしまうだろう。

そうなってしまわないように、この気持ちは俺の中にしまっておこう、と俺は決めたのだ。





互いに想い合っている医者と助手は、想いを告げることを恐れる。

今のままでいることを望む、医者。

医者への想いに気付いた、助手。

そんな彼らがどうなるのか。

まだ、わからない。







最後まで、読んでくださりありがとうございます。

これで、第2章は終わりです。次回から、第3章へ入っていく予定ですが、更新が遅れてしまうと思います。

気長に待っていてくださると、嬉しいです。

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