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4.涙の夜と朝方の

第4話です!

今回はちょっとR-12くらいだと思います笑

心の準備を!!


ー夜、アリヤの部屋。


「今日1日、キトさんのこと意識しすぎたな…」

ベッドに寝っ転がって、ふとそんなことを呟いた、午前0時。

今日は朝の出来事以外にも、色々なことがあった。何故か、手を繋がれた(親が子供にするみたいに)。キトさんの気まぐれで、私の心はドキドキしっぱなしだった。

夜もドキドキして眠れないかもしれない。

「…はあ、キトさんって私のことどう思っているんだろう」

そんなことを考えた。私はただの助手だって、そういう仲になることはないと、わかっているのに。

私とキトさんには今以上の関係があるのかと考えてしまう。キトさんとそういう関係になることがあるのかと、思ってしまう。

「そんなの絶対、ありえないんだよ…」

夜、私は隣部屋のキトさんに気づかれないように、声を殺して泣いた。




ー次の日、早朝。


コンコンとノックの音がする。今何時だろう。まあ、いいや。目赤くなっているだろうし、もう一回寝とこ…。

「アリヤ、入るぞ」

え、嘘?キトさん?いっつも起きるの遅いし。そんなわけないよね?

って、目赤いまんまだし。こんなのキトさんには見せられないって。絶対どうしたって聞かれる。

「おいアリヤ、起きろ」

って、部屋の中入ってきたし。キトさんの顔が、だんだん私の顔に近づいてくる。ただでさえ、目が赤くなっているのに。顔ごと真っ赤に染まっていきそうだ。

「アリヤ、目覚ませ」

耳元まで、近づいてきた。キトさんの唇の距離に私は耐えられなかった。

「…起きてますよ。おはようございます」

観念してそう言った、私。

ドクン、ドクン。

こんなに近いと私の鼓動がキトさんに聞こえてしまうような気がして。

「おはよう」

ああ、今の私の顔、すごくりんごみたいなんだろうなと思った。

「きょ、今日なんかあるんですか?」

今日は恥ずか死にした私の命日になるのか…、そんな馬鹿なことを考えながらキトさんに尋ねた。

「ああ、とりあえず俺の部屋に来てくれ。話はそれからだ」

…キトさんの部屋?なんでキトさんの部屋に…?

わけがわからなかったが、とりあえずついて行くことにした。

「はい」

よくわからずに、キトさんの後をついていった。


本に囲まれた、キトさんの部屋。

「とりあえず、服脱いでろ」

吐き捨てられた言葉の意味が一瞬わからず、理解困難だった。が、その意味を理解した途端、私の顔が赤く染まっていることに気づいた。

『なんでですか!?』と聞こうとしたときには、キトさんはもうこの部屋にはいなかった。

「もうっ!キトさんってば、何考えてるんだろ…。セクハラだよ…。ほんと、もぉ…」

とりあえず座ったベッドで、呟いた。私の顔はまだ赤い。

「もう、もうっておまえは牛か?…服脱いでろって言ったのに、なんなんだよ…。俺が無理矢理にでも脱がすぞ」

突然降ってきた声はこの部屋の主、キトさんのものだった。って戻ってくるのはやっ!心の準備がっ!

「今脱ぎますから!あっち向いてて下さい!」

キトさんには脱がされたくないので、あわててそう言った。というかそんなことされたら、心臓がもたない。

「早く脱げよ。終わったら言え」

そういい残して、キトさんは部屋を出て行った。

ほんとキトさんって無神経!私の気持ちも知らないで!

1枚1枚服を脱いでいって、私の体は全身真っ赤。目を泳がせた先には、昨日と同じ出しっぱなしの医学書。キトさんはキトさんだと、そう思いながら私は口を開いた。

「終わりました…」

これから何をするんだろうと、考えながらキトさんを待った。私の体はもう赤く火照っていた。

第4話、最後まで読んでくれてありがとうございます!

R-12ですかね?笑

どうですかね?笑

5話も読んでくださると嬉しいです!

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