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3.ドキドキと

お待たせしましたー!3話目です。ついに恋愛要素が絡んできています!

最後まで読んでいただけると嬉しいです!

「やっぱりフランスパンにジャムはうめぇなぁ。」

さっきと何ら変わりない服装で朝食を食べるキトさん。でももういつものことなので、注意する気力さえもなくしたが。

「ちょっとキトさん!パンくずこぼさないで下さいっ!!」

フランスパンのパンくずをぼろぼろとこぼすキトさんは、子供もびっくりしてしまうほどに、とても成人男性とは思えなかった。2人用のテーブルの真向かいに座っていることさえも、こっちが恥ずかしくてたまらない。

私がそんなことを考えているとき、キトさんがふとこっちを見た。

「そういうアリヤに言われたくない。口んとこ、ジャムついてる。」

朝にしては珍しく、優しい声色で囁かれたから、びっくりした。私は、慌てて口を隠した。

「あっ、ありがとうございます。」

”今、拭きます”と、付け加えながらティッシュで口元のジャムを拭き取ろうとした、そのときだった。

その行為はする間も無く、キトさんの指先によって防がれた。

「ジャムあま。」

私の頬から指先でジャムを絡めとったキトさんは、そのままそのジャムを口で舐めた。本来、恋人同士がするものであろう(私はそう認識している)その行為は、私を赤面させるには充分だった。

「…っ、いきなり何ですか!?」

驚いてしまった私は赤い顔で、キトさんに訊ねた。

「何って、拭いただけだろ。それより、他になんかねぇの?バターとか。」

キトさんは、平然としている様子でジャムに飽きたようなことを言って、バターを要求してくる。私だけ意識して、ドキドキしてなんか、馬鹿みたいだ。

「何だよ、黙って。バターねぇのか?」

やっぱりキトさんは、いつも通り自分勝手で。そういう態度のキトさんに、とても腹が立つ。

「ありますよ!とってくるんで待ってて下さい!」

怒っているような口調で、そう言ってしまった。怒っていると、思われてしまっただろうか。

というか、優しい声色も、指先でジャムを絡めとったその行為も、キトさんにとってはなんでもない。私が勝手に意識してしまっているだけで。

だって、私は所詮、ただの助手。年なんてキトさんにとっても、一般的にもまだ子供だし、意識するような対象でもないと、わかっている。

昔に比べて女遊びを全くしなくなったから、私のことを想っているのかも、なんて勝手に妄想してみる。キトさんの視界に私は入っていなくとも、私の視界の先にはキトさんが写ってしまうわけで。一緒に暮らしていくうちに嫌でもキトさんのことが、気になってしまうし。15歳女子の妄想は、どんなに身近で好きになってはいけない人でも、1度は想像してしまうものなのだ。

ぼんやりと、バターを手にとるのを忘れ、戸棚の前に立ち尽くしていた。私の頭の中は、キトさんでいっぱいになっていた。

ドクドクドクと高鳴っていく鼓動。『あぁ、やっぱり私って馬鹿みたいだ。』と、小さい声で呟いた。

最後まで読んでくださりありがとうございます。次の投稿も早めにできるように頑張ります!お待ち下さい。

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