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始まりの戦いの始まり

太平洋であった場所のほぼ真ん中に巨大な大陸があった。

周りが海であるその大陸の国には小、中、高等部が合併した学園がある。

ある中等部の教室では世界の状況についての授業をしていた。

眼鏡をかけた30代ほどの男教師は言った。

「今から100年前にワールドクラッシュ、別名世界崩壊から世界大戦が終わってから世界には6個の大国ができた。」

と、教師は同時に黒板にそれぞれの国の特徴を書き始めた。

・SIARO 地球派で構成されたラシア大陸にある国、遺伝子工学や薬品などが発達している。


・トメス SIAROの危険な遺伝子工学や薬品などの理由でSIAROから独立した国、ラシア大陸にある国でSIAROのすぐ隣にある。


・ジエゴ 宇宙派で構成されたガリア大陸にある

国、電子工学や物理学などが発達している。


・ASSET アブル大陸にある国で宇宙派の人々が旧世界の物や兵器などを彫り上げて利益を獲得している。


・セレント メナス大陸にある中立派が作った国で他の国の貿易の梯子となっており傭兵や他の国へ兵器の売買をしている。


・GRITH セロ大陸にある中立派が作った国で我々の国でもる、他の国との貿易の梯子であるがセレントとは違い兵器などの危険物の輸出を禁止している。また他の国と国が大規模な戦争が始まった場合武力介入もする。


書き終えて解説が始まった。

「えー、今現在皆が知っている通りどの国も休戦状態で平和を保っている。しかしながら休戦状態という事は戦力の増強をしている事でもある。」

と、窓側の席の生徒が教師の解説を聞きながら窓の外の晴れた青い空を見た。

その生徒の視界の向こうには金属でできた人型の物体が3体ほど飛んでいた。


「オイ、俺たちの学校だぜ。懐かしいな!」

と、3メートルほどの金属でできた赤の人型兵器の中の男が言った。

「うるさい、黙れ、静かにしろ」

次に青の機体の中にいる女が赤の方へ通信で言った。

次に黒の機体の中の男が

「まあ、いいじゃないですか。教官今回はAWCの試験飛行だけ何ですからいいじゃないですか。ていうかこのAWC黒くて中がかなり暑いんですけど」

「オイ、クロム、そこはガッツだ!」

「ガッツじゃどうにもできないだろリズ!」

「そこ2人通信で無駄口叩かない!」

了解、と注意された2人は同時に言った。

そして、3人は眼下に見える縦6メートル、幅が5メートルほどの長方形の出入り口付近にあるカタパルトへと降りていった。


「嫌なご時世だな今は」

周囲が金属の壁ばかりのカタパルトデッキの上に胸の中心から外側へと装甲が開いてる青の機体がある。

青の機体の横にいる教官と呼ばれた青と白のパイロットスーツ姿の赤髪の女が休みながら言った。

・・・ここのところ他国が静かすぎる。一体何故だ?

その考えを遮るように大声で

「せんせーい!AWCのチェック完了しました!」

と黒の防護服姿の女整備士が言った。

「え?ああ了解」

「先生に何度も声かけたんですけど聞こえてませんでした?」

「ああ、ゴメン聞こえてなかったわ、てゆーか先生じゃなくて教官と呼びなさい、まためぐみ少尉に怒られるわよ、香。」

と、香と呼ばれた整備士の肩に後ろから手を置かれた。

「香さ~ん、今、沙樹大尉兼教官の事を先生って言ったわよねえ?こちらへいらっしゃい」

「げ、めぐみ少尉」

「フフフ、な~に?また地獄を見たい?」

「せん、じゃなくて教官助けてください!」

「ん~、無理だね」

そんなぁ、と香は強制的に右腕を掴まれて連れて行かれた。

「さあて、お仕事頑張りますか!」


雲一つない晴れた空の下、周りが砂だらけの地面に黒と赤のAWCが立っていた。

「なあクロム、コレって忍耐力のテストだよな?」

「ああ、そうだ」

「確か、教官は私が帰ってくるまでく・ん・れ・んとか言ってたよな」

「ああ、そうだ」

「んで、1時間半ぐらいで戻るって言ってたよな」

「ああ、そうだ」

「それなのに、俺たち3時間も立っているよな」

「ああ、そうだ」

「俺・・・マジで限界」

「ああ、俺も」

そして2体のAWCは同時に前へ倒れた。


「いやー、ゴメンゴメンすっかり忘れてたわ」

と、言う沙樹の前に黒いパイロットスーツを着た青年と灰色のパイロットスーツを着た猫型の獣人が倒れていた。

「きょ・・う・か・・・ん・・あや・ま・・る・ま・・え・に水・・を」

「マ・・ジで・み、水を」

へいへいと、沙樹は水が入った透明なボトルを2人に向かってアンダースローでゆっくり投げた。

2人がボトルを受け取った直後勢いよく飲み始めた。

「水うめーーーーーーー!!!!!!!!」

と、リズはいきなり復活して立った。

クロムは全部飲んだ後ゆっくり立ち上がった。

「教官このあとは?」

沙樹は青と白のパイロットスーツのポケットから紙を取り出し内容を確認し始めた。

「えーとねえ、自室で待機よ」

「自室で待機なんて久しぶりですね」

「おい、クロム、自室で待機ってマジかよ!?」

「ああ、マジだ・・・では教官失礼します」

2人は敬礼をして後ろにある巨大な建物へと入って行った。

その建物の近くにグリフォン本部と刻まれた鉄製看板があった。


本部の部屋には2種類ある個室タイプと共同タイプだ。

クロムの場合は個室タイプの部屋にだ。

部屋には壁に固定されたシンプルな机とその横にベッドがある。

しかし、机とベッドのせいで5人がやっと入れる広さだった。

クロムはベッドの上で寝ころんでいた。

「どうでしたか今日のテストは?」

机の上にあるブレスレット型の機械が言った。

クロムはやる気なく返答した。

「今日は沙樹教官の記憶力の無さに振り回されて疲れた」

「たしかにそれは・・・辛いですね」

「まあ、そのせいで疲れた。寝るから後をよろしく」

了解と、返答が来たあと数秒で眠りについた。

そのころ、ガリア大陸にあるジエゴで大きな動き

が出始めた。

森林地帯の地面が割れて地下からペンのようなロケットが出てきた。

そして地面を揺らして発射された。

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