魔法と剣の世界アルスウェイド
短いです。
ーーーー遥か昔、時間の流れすら存在していなかった遠き時空の果て、創造を司る神々はある空間に新たな世界を創りあげた。
やがてその世界には大地を司る神と聖霊が住み着き、大陸が生まれた。
次に水を司る神と聖霊、火を司る神と聖霊が住み着き、天気が生まれ、海洋が生まれた。
次に光を司る神と聖霊、闇を司る神と聖霊が住み着き、昼と夜、太陽と月が生まれた。
最後に恵みを司る神と聖霊が住み着き、その世界に数多の生命が生まれ、進化を遂げた。
生命の中でも特に劇的な進化を遂げた人族、魔族と呼ばれる存在はコミュニティーを生み出し、国を作る。
やがて彼らは争いを始め、それに嘆いた神々はこの世界から立ち去った。
聖霊達も加護を止め、世界は氷に閉ざされた。
数千年の時を氷の世界で生き延びた生命は自らの力を覚醒させる。
主に魔力と呼ばれる力を使い、ある時は寒さを凌ぐために火を生み出し、またある時は魔力を大地に流すことで不毛の大地を蘇らせた。
さらに数千年の時が経ち、世界は再び活気を取り戻し、火の国、水の国、地の国、風の国、光の国、闇の国、魔の国が生まれ、聖霊達は再び加護を与え始めた。
魔力を持たぬ者は剣を持ち、鍛治の技術も進んだこの世界はこう呼ばれる。
魔法と剣の世界アルスウェイド。
そして時は進み、魔の国の王城で、新たな命が産まれようとしていたーーーー