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57 無力化魔法

 茶会襲撃の後、カルロ皇子はミリス王女や他の王族が住まう離宮へと居を移すことになった。離宮は王城区にある王宮に付随する建物で、当然警備が厳重だ。襲撃された王家管理の屋敷は修繕も必要だし、仮に修繕が終わったとしてもそこに居続けるのは気分が良くないだろう。だから皇子が帝国から連れて来た者たちと共に離宮の一画を使うことになった。


 だったら最初からそうしておけよ、とリオンが思ったのも仕方のないことであろう。

 カルロ皇子が屋敷ではなく離宮に滞在していれば襲撃自体なかっただろうから。


 リオンが<ストーンライフル>で交渉という名の脅しを行ったしばらく後、近衛騎士団と王国騎士団、総勢二百名が現場に駆けつけた。大槌の男、レミルやその部下と思われる者たちは発見に至らなかったそうだ。その代わり、リオンが気絶させた襲撃者が三十六名いたので、情報はそちらから探るとのことだった。

 恒例の事情聴取は簡単に済んだ。茶会はカルロ皇子の発案で、リオンとルーシアがこの屋敷を訪れたのはその日が初めてであった。またカルロ皇子とミリス王女が事の顛末をしっかり説明してくれたので、リオンが話すことは殆どなかった。


 ルーシアに怪我を負わせてしまったことで、リオンは自分の「弱さ」を痛感した。

 あの時、自分の大切な人が傷付けられたことに、彼は理性を失いかけた。ルーシアを傷付けた女を殺そうとした。殺すのが当然だと思った。

 <ストーンライフル>か<ストーンガトリング>を使っていれば、ルーシアたちに声を掛けられる前に殺していただろう。あの時<アイシクル・ジャベリン>を使ったのは、僅かに理性が残っていたからだろうか。


 その夜。リオンは自室で考え事に耽っていた。


 敵であるレミルにも言われたことだが、やはり自分は甘い。

 傷付くのが自分一人ならそれでも良いだろう。だが、その甘さのせいで大切な人が傷付くのは二度と見たくない、と思った。


 これまで何度も考えたことだ。

 覚悟を決めた筈だった。

 優先順位を決めた筈だったのだ。


 それなのに、その通りに出来なかった。襲撃された瞬間に反撃していれば、ルーシアは痛い思いをせずに済んだかも知れない。現場が血の海になろうが、その光景がトラウマになろうが、ルーシアの命はひとつしかないのだ。それを失うことに比べたら、敵を殺すことを躊躇するなんて愚の骨頂ではないか。


 どんな攻撃も防ぐ「絶対防御」が未だ実現出来ていない以上、殺される前に殺すことを受け入れるしかない。そうしないのは単なる「甘え」だ。誰かが何とかしてくれる、敵が怖れを成して退いてくれる、そんな叶いそうもない希望に縋るのは、甘えであり弱さではないだろうか。


「絶対防御の追求は止めない。でも、攻撃魔法ももっと磨くべきだ」


 既に十分過ぎる殺傷力の魔法が使えると言うのに、変な方向に思考が飛ぶ。それだけルーシアを傷付けられたのが衝撃だったのだろう。


「…………殺害を忌避するなら、殺さずに無力化出来るようになればいい」


 リオン自身も、危険な方向に考えが及びそうになったことに気付いた。より強力な攻撃魔法を生み出すなど、それこそ自分が「魔王」のようではないか。

 リオンは別に強くなりたいわけではないのだ。大切な人を完璧に守ることが出来ればそれだけで良い。


 以前も「無力化」については考察した。前世の知識にある非致死性武器の数々はどれも完全な非致死ではなく、殺してしまうリスクを孕んでいた。


「でも地球の物理法則に縛られないんだよな」


 魔法ならば、より安全に相手を無力化出来るのではないか。


 スタンガンやテイザー銃は電撃で痛みと筋肉のこわばりを与える。催涙剤は皮膚や粘膜に付着して不快症状を誘発し行動不能にする。拳銃や散弾銃のゴム弾は死なない程度の痛みで威嚇する。


 他にもあるかもしれないが、リオンが知っている非致死性武器はこれくらいだ。


「僕が知っている中で一番穏便なのは“唐辛子スプレー”かなぁ」


 現代日本でも護身用や熊よけとして普通に売られているアレである。

 主成分はカプサイシン。生の唐辛子を料理で使ったことのある人は少ないかもしれないが、唐辛子を切った後に目を擦ったらどうなるか想像するのはそれほど難しくはないだろう。

 辛味の成分であるカプサイシンだが、これは鳥などに食べられるのを防ぐために進化した結果である。まさに天然の絶対防御。いや、絶対は言い過ぎか。


 この唐辛子スプレーを顔にかけられると、目や粘膜に猛烈な痛みを引き起こす。それで一時的に相手を行動不能に陥れるわけだ。しかも後遺症がないと言われているので、現代日本でも合法的に携帯できるのである。


「カプサイシンの分子構造なんて知らないけど……魔法なら何とかなる!」


 カプサイシンはバリニルアミンと脂肪酸がアミド結合した物質で、その構造式はC18H27NO3であるが、そんなことを知っている人は地球でも少ないだろう。


「滅茶苦茶辛い唐辛子……」


 ブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパー、そして地球では2023年にギネス認定された世界一辛い唐辛子、ペッパーX。しわしわの丸っこい果実のような見た目の唐辛子だ。


「たしか、唐辛子の辛味成分はワタと種子に多く含まれていた筈」


 リオンは頭の中でイメージする。恐らく、前世では実際に口にしたことはないペッパーXをボウル一杯用意して、防護服とゴーグル、マスク、手袋を着用し、それを包丁で切ってワタと種子を集めたら、高濃度の飲用エタノールに漬け込む。カプサイシンは脂溶性だから油を使って煮ても良いのだが、アルコールに溶けやすい性質があるのだ。油より酒の方が何となく使い勝手が良い気がした。溶出の時間短縮も魔法なら容易である。


「たぶん出来た……<カイエン(唐辛子)・ボール>!」


 空中に赤く色づいた拳大の水球が出現した。

 実は、カプサイシン自体は無色透明である。赤い色は唐辛子の色素によるものだ。<カイエン・ボール>と安直に名付けられたそれが赤いのは、リオンのイメージが熟した唐辛子に引っ張られたからであろう。


「成功した、のか……?」


 リオンは、フヨフヨと浮かぶ赤い水球に、小指の先をチョンとつけ、それを舐めてみた。


「からっ!? からいからいからい! て言うか痛い! 痛い痛い!」


 想像を絶する辛さに、リオンは慌てて水差しの水を飲む。


「水飲んでも全然辛さがひかない……むしろ辛い!」


 先程も記述した通り、カプサイシンは脂溶性である。水を飲んでもあまり効果はない。こういう時は、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品が効果を発揮する。これらに含まれるカゼインがカプサイシンを吸着し、洗い流す効果があるのだ。

 また油を含んだ食べ物を摂取するのも有効ではあるが、それよりも乳製品の方が効果は高いと言えるだろう。


 そういったことを知らないリオンはまだ辛さに悶絶していた。


「この辛さは人を殺すんじゃないか!?」


 辛さで人は死にません。

 全身から汗を吹き出し、しばらくひぃひぃ言っていたリオンだが、次第に落ち着いてきた。


「恐ろしい物を生み出してしまった……」


 自分の舌でその辛さを体感したリオンは、それが目に入った時を想像して戦慄した。これをくらえば例え強大な魔物でも行動不能になりそうだ。熊にも効くわけだし。むしろこれが効かない相手なら、問答無用で殺した方が良さそうな気さえする。


「料理にも使えたりするんだろうか……」


 前世では辛味に強い人がいた。いわゆる激辛と呼ばれる物を食しても平然としている人たちだ。

 激辛を好んで食することは、脳が「快楽」や「多幸感」を感じる為という説がある。辛さを「痛み」と認識した脳が、それを和らげるために脳内麻薬のβ―エンドルフィンを分泌するからだ。β―エンドルフィンはストレスを鎮めたり、幸福感や高揚感を齎したりする効果がある。


 リオンが生み出した<カイエン・ボール>は、この世界に激辛ブームを巻き起こす……なんて予定は今のところない。


「僕はもう口に入れたくないけど、誰かに食べさせてみたい気はする」


 まるで罰ゲームのようなことを考え、ニヤリと悪い笑みを浮かべるリオン。元々自分の「甘さ」について考えていたわけだが、現実の「辛味」を生み出したことで取り敢えずの満足を得たのであった。









 それからの六日間、リオンは魔法研究所で行う講義にコラードを同行させることにした。もちろんルーシアとシャロンも一緒である。


「アーチルさん、もう怪我は大丈夫なんですか?」

「大丈夫だよ。あの後騎士団所属の治癒士に治療してもらったからね」

「それは良かった」


 馬車の馭者台に座るアーチルは、彼が言った通り既に回復していた。ちなみにルーシアの打撲も同じ治癒士に治療してもらい、今は僅かに赤みが残っているだけである。


「治癒士、凄いなぁ」


 この世界には治癒魔法が存在する。病には効果がないが、裂傷や骨折など外部要因による負傷を癒す魔法である。

 治癒魔法を使える者を治癒士と呼ぶが、その人数は非常に少ない。ユードレシア王国全体で数百人といったところだ。リオンの出身地であるデルード領には治癒士が一人しかおらず、王都でも六十名ほどしかいないらしい。ほとんどが王城か騎士団、魔法士団所属である。

 治癒士が少ないのは、治癒魔法の属性が稀少な上、専門的な知識を習得する必要があるからだった。属性は「神聖属性」と呼ばれ、その適性があるのは数千人に一人の割合。更に教育を受けて認定されなければ治癒士を名乗れないが、教育機関は王都に一か所あるのみで、学費も高額。これでは治癒士が育つ土壌がないと言われても仕方ないが、治癒士とは別に医者も存在するのだ。魔法に頼らず、病も含めて治療する医者の方が有用とされ、医者は努力さえすれば誰でもなれる。教育機関も国内に十数か所あり、学費も比較的安い。


 それでも治癒士の需要があるのは外傷を僅かな時間で治せるからだが、その特性上ほとんどが軍事目的で重用される。傷付いた兵をすぐに戦線へ復帰させることが出来るためである。だから治癒士の殆どは国や領に雇用されているのだ。


(治癒魔法、もう一回習えないかなぁ)


 「防御馬鹿」のリオンだから、当然幼い頃に治癒魔法の習得を試みたことがあった。いざという時に怪我を自分で治せれば心強いことこの上ない。それでデルード領でただ一人の治癒士に教えを請うたのだが、当時のリオンにはチンプンカンプンだったのである。


(ルシアレン様に祈りを捧げてその御力の一部をお借りする、なんて言われてもなぁ)


 元々無神論者に近いリオンにとって、神様が出てきた時点で理解が及ばなかった。しかし、今なら魔法の作用機序を見ればその仕組みが分かり、自分にも治癒魔法が使えるかもしれない。ルーシアが怪我を負ったことで、治癒魔法の重要性が俄然上昇したのであった。


(機会があれば陛下にお願いしてみようかな)

「リオン、また何か考え事ですの?」

「え? ああ、ルーシアの怪我も僕が治せたら良かったのになーって思って」


 アスワドの背で、後ろに乗るルーシアから声を掛けられる。彼女もシャロン同様、リオンが考え事に耽っている時が分かるようになってきた。


「治癒魔法は魔法の中でも最難関と聞きますけれど……リオンなら出来そうな気がしますわね」

「それは買い被りだよ。ただ、学んでみたいとは思う」


 自分が訓練で怪我をした時より、大切な婚約者の怪我で治癒魔法習得を真剣に考える辺り、リオンの人柄が出ている。

 そうしているうちにリオンたちは魔法研究所に到着した。ルーシアがアスワドから降りるのを紳士的に手伝い、馬車に乗っていたシャロンとコラードを伴っていつも通り地下へと向かう。


 コラードを連れてきたのは、言うまでもなく彼に<コンプレックス・シールド>を習得させるためだ。個別に教えても良かったのだが、今後の講義ではコラードの力も借りるつもりである。だから講義の雰囲気や流れを知って欲しかった。


「私は、二度とリオンの足手纏いにならないよう精進しますわ!」

「そんな、足手纏いなんて」

「私の為に、リオンがやりたくないことをするような事態は絶対に嫌なのです」


 リオンが襲撃者の女を殺しかけたことを言っているのだろう。


「ルーシアの<コンプレックス・シールド>は、僕が使い始めた時より上手く使えていると思うよ?」

「でもまだまだですわ!」


 フンス! と鼻息を荒くするルーシア。彼女はリオンの婚約者として、自分が何を成すべきかをよく理解していた。そんなルーシアを見て、リオンは彼女が自分よりずっと大人だと感じた。リオンの中身はおっさんの筈だからおかしい話なのだが。


 訓練を始めたルーシアを横目に、リオンはコラードに向き直る。


「コラードくん。じゃあ始めようか」









*****









(以下は、その日初めて魔法講義を受けに来た、ある騎士団員の証言である)


 リオン殿は、まず目指すべき障壁の強度について、実演しながら教えて下さった。コラードというリオン殿の従者に、自分に向かって<アイシクル・ジャベリン>を撃たせたのである。それを簡単に防御して見せた後、俺たちが知っている「障壁」については忘れろ、とおっしゃった。その上で、<コンプレックス・シールド>と呼ばれる障壁の実物を発現して説明が始まった。


「これが皆さんに習得していただく<コンプレックス・シールド>です」


 話によれば、多重展開するとバジリスクの尾撃さえ防ぐ強度があるらしい。ただし慣れるまで一人で多重展開するのは難易度が高いから、その必要がある時には複数人で重ねて張れば良いそうだ。

 それが本当だったら凄い話である。バジリスクの尾撃は数発で砦の防壁さえ砕く威力があると言われている。つまり、<コンプレックス・シールド>を習得すれば個人の力で砦以上の防御力を持てるということだ。


 それから<コンプレックス・シールド>を構成する部品(?)を見せて下さった。ただ見るだけではなく触れても良いと言われ、俺を含めた受講生たちが実物をベタベタと触る。これを五重に発動したもので、真ん中に謎物質を挟むらしい。その謎物質も触らせてもらったが、まるで弾力のある肉のようだった。


「コラードくん、これは『ポリカーボネート』をイメージしてるんだ」

「なるほどー」

「真ん中は『タリン』というたんぱく質。衝撃吸収性が非常に高い物質だよ」

「なるほどー」


 リオン殿と従者の会話では、時々意味の分からない単語が混ざる。リオン殿は、何度も見て触れることで、これらのイメージを明確に描けるようにして欲しいとおっしゃる。半信半疑のまま、言われた通りに繰り返し見て、触ってみた。目を閉じてもそれを頭の中で思い描けるように繰り返すことが重要らしい。


「で、出来ました!」

「おー! 素晴らしい!」


 そうこうしているうちに同僚の一人が<コンプレックス・シールド>の発動に成功してしまった。リオン殿がそれを指で突きながら同僚を褒めている。

 くそっ、何だか悔しいぞ? あいつが出来るんなら、俺だって絶対出来る筈だ。


「初日で出来る人は稀ですから。皆さん、焦らないでくださいね?」


 リオン殿はそんな風に言うが、悔しいものは悔しい。だが、焦っても良いことはないと言われる。早く出来たからって偉いわけじゃない、と。


「さすがはコラードくん。やっぱりすぐに習得したね」

「いや、リオン様の教え方が上手いからですよ」


 リオン殿の従者まで早々に習得して、更に焦燥感が増す。まだ出来ていない他の受講生たちも焦りが顔に出ていた。そこで、パンパン! と手を打ち鳴らす音がする。


「はいはい! 皆さん焦っちゃ駄目ですってば。一旦休憩しましょう」


 ふぅ~。まだ十二歳にもならないリオン殿に内心を見透かされるとは。倍生きている俺は恥ずかしさで顔を隠したくなるが、他の者たちも同じ気持ちだったようだ。実際に顔を両手で覆っている奴までいる。

 俺たちは気を落ち着かせるため、言われた通り休憩するべく壁際に腰を下ろした。まさか、この後あんな地獄が待ち受けているとは思ってもいなかった。


「コラードくん。ちょっと実験に付き合ってくれない?」

「どんな実験ですか?」

「敵を無力化する魔法。傷は負わないし後遺症もない」

「本当ですか? ……まぁいいですけど」

「じゃあ行くよ? <カイエン・ボール>、からの<エアバースト>!」


 何とはなしにリオン殿の方を見ていたのだが、一瞬空中に丸くて赤い球が出現した後、それが風魔法でコラードの方に拡散されたのが分かった。あれで無力化? そんな都合の良い話があるか?


「……ひぃっ!? 痛い! いいい、痛い痛い痛い! 目、目がぁぁあああっ!?」


 などと思っていたら、従者が目を押さえて蹲り、そのあと地面を転がり始めた。俺以外の休憩中の者たちも、従者の叫び声を聞いてそちらに注目していた。


「コラードくん大丈夫!? ほら、水球を出すから目を洗って……痛いっ!? いたたたた! うわ、こっちまで来た! 目、目がぁぁあああ!?」


 何と、リオン殿までのたうち回っているではないか! 大変なことが起きていると思った俺たちは、すぐに彼らを助けようと走り出す。


「う」

「目が」

「痛い! 目が痛いぃぃいいい!」


 そして俺たちも地面をのたうち回る羽目になった。とにかく目が痛い! 針で刺されているんじゃないかと思えるほど、目が痛いんだ!

 涙が溢れて止まらないし、鼻水が勝手に流れ落ちる。喉も締め付けられるようだ。とても二人を助けるどころではない。俺たちを、俺を助けて欲しい!


 たっぷり十五分ほど苦しんだ俺たちだが、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになったリオン殿が水球を出してくれて、息が続く限りその中に顔を突っ込み、瞬きを繰り返すことでようやくマシになってきた。その後、自分の顔も洗ったリオン殿が、土下座して俺たちに謝ってくれた。


 <エアバースト>で<カイエン・ボール>が粒子状に拡散されて云々と言われたが、ほとんど意味不明だった。


 なお、リオン殿の婚約者であるルーシア嬢、それに侍女のシャロン殿、メリダ殿は、いち早くこの地下二階から脱出して難を逃れたらしい。何て鋭い勘をしているんだろう?


 何にせよ、あんな魔法は二度とここでは使わないで欲しい。受講生全員が目を赤く腫らしてリオン殿にそう頼んだのだった。

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