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7話「昇格」

次の日登校すると、Gクラスの生徒は殆ど消えていた。まあ…当然とも言えるだろう。

ただでさえ五百人の中、生き残ったのは百人程度。生き残ったのは大体Fクラスであるからだ。


僕「…じゃあ、僕達の評価はどうなるんだろうな……だが、ここまで生徒が減ってしまったらもうこのクラスが存在する理由もないだろうな」

愛華「Gクラスがなくなる…ってことですか?」

僕「そうなってもおかしくはない…と僕は思う」

オミナ「ほうほう、お前なかなか冴えてるじゃないか」


教室の後方から声が聞こえた。


オミナ「そうだ、今回の試験でGクラスの人数はあまりに減少してしまった。Fクラスも同様だ。だからこの二つのクラスはこれから統合され、Fクラスとなる」

愛華「元からこうするつもりだったんですよね?じゃあGクラスを作った理由ってのは何なんですか?」

オミナ「そりゃあ五百人ともなるとひとりじゃあ管理が大変だからな、この学園ではオーパス学園長の次に権力がある私が決めた」

僕「じゃあ副学園長…ってとこですか」

オミナ「もしトラブルでも起きてオーパスが死んだりしたらそのときは私が学園長だからな、媚を売っといて損はないぞ?」

僕「そういうのは自分から言うもんじゃないですよ」


それから僕達は思ったよりずっと話しやすかった先生とともに評価Fの人物が集まる、Fクラスに入った。


愛華「ッ…!」


愛華と僕は、その教室に入った瞬間に体が凍りついた。

殺気だ。強い殺気が僕達の体を包んだ。


オミナ「こいつらが生き残った元Gクラスで、これからはお前達と同じFクラスだ、ここの担任は前のやつから私に変わる…それじゃあ二十分後にホームルームを始めるから、準備していてくれ」


先生が教室から立ち去ったのと同時に、僕の肩に手を置かれた。


僕「………どうした?僕に何か用でもあるのか?」

生徒「外、来い」


それだけ言ってそいつは僕を無理やり校舎の外へ引っ張り出した。


僕「えっと…いきなり外で遊ぶってのはちょっと早い気が…僕達はまだ名前も知らないんだし友達ならまずは自己紹介から…」

生徒「ふざけてんじゃねえよ!!!Gクラスのゴミが!」


やっぱり…そういうことか。


生徒「あの過酷なサバイバルをお前達が生き残れるはずがない…だとすれば、きっと運良く生き残ったってとこだろう?」

僕「………まあ、食料はあったから運は良かったのかもな」

生徒「きっと他の生徒と戦うこともなかったんだろう…そんなやつが一生懸命戦って散っていった奴らを差し置いてこの学園に残っていていい理由になるのか?いいや、ない」

僕「いや…別に戦わなかったわけじゃ」

生徒「そういう覚悟がない奴をこの学園に残しておくわけには、いかないんだよっ!!!」


そう叫んで放たれた拳を、僕は受け止める。


僕「ちがう…サバイバルとか、お前にとって何でもいいことだ。僕達元評価Gがお前達評価Fと並ぶことをプライドが許してないだけだろ?」

生徒「………黙れっ」


再び放たれた拳を受け流し、その生徒の腹部に強烈な一撃を食らわせた。


生徒「ガハッ…!!」

僕「僕もあの島でかなりの苦労をしたよ、命を狙われたりもしたしな、その成果がこの実力だ…だが、お前のいうことももっともなのかもしれないな」


倒れた男に向かって、その場を離れながら僕は告げた。


僕「この力は『この僕』のものじゃない。僕は過去の自分の遺産を借りているだけなんだからな。いずれはこの力もコントロールできるようにして、僕の力にできるよう努力するよ」


…と。

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