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4話「実力発揮!?」

ナイフを…そいつの心臓に刺した。

……はずだったのに。

俺のナイフは地面の土に刺さっていて……後ろから物音がした。


「………」

生徒「お前は……動けなかったはずじゃ……」


俺の背後には、さっきまで地面に倒れてもがいていたやつが立っていた。

冷や汗がだらりと垂れる。


「………」

生徒「おいっ!なんとか言えよ!」


言葉を投げかけるも、そいつの目に光はなくて…


生徒「くらえっ!!」


俺はそいつの腹部めがけてナイフを刺突させる。

…が、俺のナイフはまたもや空を切って…

後ろから物音がした気がしたのが最後、俺は背中をとんでもない威力で蹴られ…ふっとばされながら意識を落とすのだった……



僕「……ん」


目を覚ます。ここは…さっき三条と別れたところだろうか。


愛華「あっ!起きたんですね!」

僕「三条…僕はいったい…」

愛華「焦りましたよ、あまりに遅いものだから湖まで見に行ったら、貴方が倒れているものですから」

僕「僕が…?そこに他の生徒はいなかったのか?」

愛華「他の生徒…?ということは」


三条に湖付近で生徒と遭遇し、交戦し、敗北したということを伝えると、三条は首をひねる。


愛華「えっと…負けちゃったんですよね?ならなぜ無事だったのでしょう…?」

僕「殺すのを躊躇した…とは考えにくいな、あいつにはそれほど余裕はないように見えたし、殺さないようにしたにしても再起不能くらいにはする必要があったはずだ」

愛華「無傷っていうのが不思議ですよね…」

僕「まぁ……これに関してはあとだ。今はとにかく腹が減った」

愛華「確かにそうですね…そろそろ夕方なのに私今日何も食べてませんよ…」


お腹をさする三条。

腹が減ってしまっては何もできないので、僕達は、魚を取りに行くことにした。

簡易的な釣り竿を三条の知識を借りながら作り、それに虫を引っ掛けて釣りをした。

釣りというのは落ち着いていれば意外と簡単なもので、二、三分待てば魚は釣れた。

だが、あまり釣りすぎると食料が枯渇する可能性がある。だから僕達は、最小限の魚を取って、三条がつけた火で焼いて食べた。


愛華「美味しいですね…今日始めての食事だからでしょうか」

僕「確かに、色々あったからな……それにしても、よく火なんて起こせたな、確か摩擦熱とか色々大変なんだろ?」

愛華「…………そうですね、こう見えて器用なんですよっ!私!」


少しの沈黙の後、笑顔を浮かべる三条。だが僕はなんの疑問も抱くことはなく、焼き魚を美味しく食すのだった。

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