22話「VSルドベキア・ジャスティス」
昇格試験、そしてさっきの集会で使用したコロシアムに、僕とルドベキアは立っていた。
インフィル「それでは、開始っ!」
ルドベキアは真正面から突撃してくる。
さて……少しずつ…だ、僕は突っ込んでくるルドベキアを空中に飛び上がることで躱す。
ルドベキア「ははっ!馬鹿め!空中では身動きが取れねえぞ!」
僕「………ま、その単調な攻撃を誘うためだしな」
ルドベキアは落ちる僕に向かって拳を放つ。
その、一瞬に僕はこの肉体の100%を発揮し、空に向かって拳を振るい、その風圧による移動でルドベキアの拳を回避し、背後に回り、ルドベキアの背中を蹴り飛ばす。
ルドベキア「ごふっ!!」
僕「……よし、いけそうだな」
病室で寝込んでいる時、僕はずっと考えていた。
入学当初はその様子が特に顕著だったが、僕は許容限界以上のの力を長時間出すと、僕の精神とのズレが大きくなり、反動で動けなくなってしまう。
マラソンの時、僕は6日間程動けなかったが、その中の4日間はその反動によるものだった。
その反動を極限まで減らす方法……僕が考えついたのが、一瞬、攻撃、防御、移動……その一瞬一瞬に100%を出力することだった。
これが思った以上に難しそうだったが、実践で試してみると案外行けるもので……僕はルドベキアを圧倒していた。
ルドベキア「くっ……俺が、ここまで押されるとはな……」
僕「僕をSクラスに認める気になったか?」
ルドベキア「ああ、お前はすげえよ、完全にSクラスの器だ、Aクラスの奴らとなんて比にならねぇ…だが!まだ俺は本気を出しちゃいねえ!さあ!見せてやる、俺の本気!」
僕は本能で身構える。
これは……本気でヤバそうな感じだ。
ルドベキア「行くぞ!!」
ルドベキアが大声を出した瞬間、ピーーーーッ!!、と笛の音が鳴り響いた。
音がした方を見ると、そこにはインフィルが立っていた。
インフィル「ルドベキアは彼のことを認めた、これで勝負は終わりですね」
ルドベキア「はぁっ!?ここで終わりかよぉっ!」
僕「まあまあ、今後また戦う機会はあるだろ、その時に全力でやろうぜ」
ルドベキア「はははっ!!お前案がいいやつだな!改めて、俺はルドベキア・ジャスティスだ、今後お前をライバルと認め、全力でぶっ倒しに行くから覚悟しとけよ!」
そう言い、ルドベキアは豪快に笑い、会議室に戻っていった。
愛華「つ、強くなりすぎじゃないですか!?!?」
僕「愛華、見てたか」
愛華「はいっ!ゲウムさん達も驚いていましたよ!いつの間にあそこまで力を……」
僕「あーーー……色々と訳ありでさ、後で話すよ」
そう愛華に告げて、僕も会議室に歩を進めるのだった。




