20話「選抜」
僕の足は数日かけてついに完治し、僕は久しぶりに学園に登校していた。
その日は、全校朝礼だと言われ、僕達は困惑しながら昇格期間で使用したバトルコロシアムで整列した。
そういえば、愛華はどうやらDクラスの中でも圧倒的トップの成績でマラソンを完走し、涼しい顔をしていたそうだ。Cクラスに昇格になったらしい。
あいつはそこまで体力が多いわけじゃなかった気がするが、何かコツでも掴んだのだろうか。
と、そんなことを思っていると、ステージに学園長のインフィルが現れた。
インフィル「皆さんおはようございます、今回、一つの告知をさせていただきます………先日の長距離走の試験で、在籍生徒数が入学時の半分を切りました、そして、E、Fクラスの人数が0人になったため、この2つのクラスは今日よりなくなります、Dクラスのみなさんが最低ランク、というわけですね…そして、私が選抜した生徒は、この場に残ってください」
ざわめきが起こる。
学園長直々に生徒を選抜するなんて……まぁ、多分Aクラスの上位の奴らに声がかかっているのだろう。
インフィル「Aクラスから、四人。BクラスとCクラスから、それぞれ一人。後で声をかけます」
その後、至って普通の校長からの話があり、多くの生徒たちは解散となった。
……そして、BクラスとCクラスから、一人ずつ。もしかして、と思ったが、その考えは的中した。
インフィル「貴方と………そこのアイカさん、あなた達もこっちに来てください」
僕「僕と、愛華か……」
愛華「あの……校長、なぜ私たちが選ばれたのですか?Aクラスでも4人ほどしか声をかけられていなかったのに……」
インフィル「可能性の種を摘んでしまわないように……ですかね」
僕「可能性の…種?」
僕が聞き返すと、インフィルはにこりと笑って、
インフィル「マラソンの試験にて、とてつもない傷つきようをしていたうえ、50着ギリギリ…更に音速をも超えるほどの速度でゴールした貴方に、下位クラスにて汗一つ流さず1位通過をしたミジョウアイカさん…可能性の塊じゃないですか?実力のあるものには、それなりの待遇を与える……それがこの学園の方針であることは、お二人ともすでにわかっているでしょう?」
僕「そう……ですね」
最終的に、生き残るのは限りなく少ない……もしかすると一人かもしれない。
その時点で、実力による格差というのはあったのだ……今更驚いたりはしないさ。
さて………これから、選抜メンバーはどうなってしまうのか…




