14話「マラソン」
僕「なあ愛華、Dのクラス以下ではどんな試験になっているんだ?」
部屋にやってきた愛華は唖然とした表情をしていた。あぁ、僕がこの部屋に初めてきたときと同じだ。
僕「おーい、愛華?」
愛華「あっ、はい!試験の内容でしたね!F、E、Dクラスでのマラソン大会みたいなものです!」
僕「内容自体はC、Bのものと変わらないんだな」
愛華「距離はたしか、500キロと言っていましたね、キロって何メートルなのかをオミナ先生に聞いたら呆れられてしまったんですが、キロってどのくらいの単位なのでしょうかね?」
僕「お互いに記憶がかけている部分なんだろうな……今度本で調べてみるか」
愛華「そうですね!」
僕「まぁ、距離のことは今はいいよ、どうだ?生き残れそうか?」
愛華「そうですねぇ…多分大丈夫だと思いますよ?私、スピードと体力には自信があるので!」
それからしばらく話して、愛華は部屋に戻るといい、僕の部屋の扉を開けた。
愛華「……ねえ」
僕「ん?どうした?」
愛華は、なにか不安な様子で、僕に告げた。
愛華「生き残りましょうね、絶対」
僕「ああ、ここで死ぬわけにはいかないよ」
そう言葉を交わし、愛華は部屋を後にした。
いきなりどうしたのだろうか?何かを感じ取ったのか、はたまた見たのか…僕にはわからなかった。
何にしろ、明日は試験だ。早く寝るとしよう。
そう考えた僕は、愛華の言葉を深く考えることなく、床につくのだった………
僕達は目隠しを付けられてそれぞれスタート地点に置かれる。
目標の向きだけを教えられ、職員達は去っていった。おおきな目印があるわけでもない。この向きを見失ったらその時点で終わり。
その辺も実力として評価されるというわけか。
僕「さて…走るか」
開始時刻などについては一切知らされていない。
目的地が定められているのだから、さっさと走るのが正しいだろう。
そう思った僕は早速走り始めるのだった…




