08
更新がこんなにも遅くなり、大変申し訳ありませんでした。
待っていてくださった方、本当に申し訳ありませんでした。
ただ、言い訳をさせて頂けるのなら、作者は体調不良だったということです。
しかもまだ治っていません。
これからもこのように遅くなることが多々あるかとは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。
今日も学校が終わる。
生徒たちが我先にといった様子で校門から出て行く。
周りの様子を感じながら白杖を手にありさは歩いて行った。
声が左右に分散される。ここが校門か。ありさはなんとか校門を手探りで見つけ出すと、そこに背中を預けるようにもたれかかる。今日も真理恵が来るまで校門で待機。無為な時間がいつものように過ぎると思った。
「どうも、大森さん」
驚いて、その声がした方向へ顔を向ける。
そこにはせり出した腹を抱えた良平が立っていた。
「今日もお母さまをお待ちで?」
「ええ、そうよ」
「そうですか」
良平は不細工に笑う。
「じゃあ、お母さまがお迎えに来られるまで僕とお話しませんか?」
前にも同じことを言われた気がする。いや、これは昨日言われたことと一緒だ。
「……別にいいけど」
「ありがとうございます」
良平が話始める。自然と良平が質問し、ありさが答えるという図式が出来あがる。
「あ、そう言えば」とふと良平は呟いた。
「大森さんは盲人学校とかに行かないんですか?」
「修学旅行が終わるまでってことで、今は大目にみてもらってるの」
「そうなんですか。いやはや、大変ですね」
そんな会話を続けていると真理恵がありさを迎えにやって来た。
「ありさ、お待たせ」
ふわりとした綿毛を思わせる声色で真理恵は口を開いた。
「あ、これは大森さんのお母さま。こんにちは」
先に反応したのは良平の方だった。
「こんにちは。今日もありさとお話して下さったのですか?」
「はい、大森さんとの会話が楽しくて、あっという間に時が経ってしまいました」
「そうですか」
真理恵はふわりとほほ笑む。
それから真理恵はありさの手を取る。そのまま流れる動作でありさを車の助手席に導く。
ドアを開け、ありさを導く。ありさは導かれるまま座席に腰を下ろした。
「それじゃあ、布川くん、またね」
そう言い真理恵は車に乗り込もうとする。
「あ、ちょっと待ってください」
少し慌てたように良平は真理恵を呼び止めた。
「ちょっと相談があるのですが……」
ありさは真理恵が運転する車の中でぼんやりと座っていた。
「ありさ」
真理恵が運転をしながらありさに問う。
「あの布川くんって子、どうしてあんな事言ったのかしら」
怪訝そうな顔で真理恵は言う。
「さあ?」
それにありさはどうでも良さげに相槌をうった。
『こんなことを突然言うのもあれなんですが、もしよかったら大森さんの送迎のお手伝いをさせて頂けませんか?』
それは数刻前の良平の台詞だった。
真理恵は良平の言葉を反芻しながら思う。
あの布川と言う少年は、何を突然そんな事を言い出したのだろうか。分からない。ありさに何か悪い事をするのではないだろうか。真理恵は悪寒を覚え、握るハンドルに力を込める。
「あの布川って子、一体どういう子なの?」
「さあ? 分かんない」
ありさは平然と呟くように返事をする。まるでどうでも良いかのように。
「まあ、悪い人じゃないんじゃないかな」
ありさはそう言うと、かつて見ていた光景を思い出すかのように、視線を外へと向ける。
『これ、僕のケータイのメールアドレスと電話番号です。もしよかったらかけてください』
良平は最後にそう言い、メモを真理恵に手渡すとひとり帰路についた。
「そう」
真理恵は真剣な面持ちで頷いた。ハンドルを強く握り締める。今夜にでも電話をしようと決めて。
拝読ありがとうございました。
ま、また変なところで切れていますよね(汗
しかも短いし……
スミマセン><
精進いたします。
ココで拍手コメントの返信をさせて頂きます。
The Steam of Thou sand Askさん
拝読ありがとうございます。
インパクトですか…難しいですね;;
僕だけの『何か』を反映できるように頑張りたいと思います。
応援ありがとうございます。
スランプからはまだ脱却しておりませんが、細々と頑張って行こうかと思います。
またよろしければ、どの『インパクト』が出てきたときにでも一言コメントを残して頂ければ幸いです。
この度はありがとうございました!
天井さん
拝読ありがとうございます。
斬新な設定でしたか! ありがとうございます。
もうコメント頂けただけで舞い上がってしまいました(笑
筆だいぶ止まっていましたが、自分の体と相談しながら、また不定期ながらこれからも細々と頑張っていこうと思います。
良ければまたコメントください。
これからも頑張りますので、応援のほどをよろしくお願いいたします。
さて、これで拍手コメントの返信が終わりました。
感想・批評・拍手・拍手コメント、なんでも構いません。反応していただけたらそれだけでやる気が出ます。頑張れる気がします。
鈍行ではありますが、これからも頑張ろうと思いますので、応援していただけたら幸いです。
それではまた、次の更新の時にお会いできることを祈りつつ。