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偽善事業  作者: 灯月公夜
第一章:真っ暗/日常/私の世界
9/14

08

更新がこんなにも遅くなり、大変申し訳ありませんでした。

待っていてくださった方、本当に申し訳ありませんでした。

ただ、言い訳をさせて頂けるのなら、作者は体調不良だったということです。

しかもまだ治っていません。

これからもこのように遅くなることが多々あるかとは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 今日も学校が終わる。

 生徒たちが我先にといった様子で校門から出て行く。

 周りの様子を感じながら白杖を手にありさは歩いて行った。

 声が左右に分散される。ここが校門か。ありさはなんとか校門を手探りで見つけ出すと、そこに背中を預けるようにもたれかかる。今日も真理恵が来るまで校門で待機。無為な時間がいつものように過ぎると思った。

「どうも、大森さん」

 驚いて、その声がした方向へ顔を向ける。

 そこにはせり出した腹を抱えた良平が立っていた。

「今日もお母さまをお待ちで?」

「ええ、そうよ」

「そうですか」

 良平は不細工に笑う。

「じゃあ、お母さまがお迎えに来られるまで僕とお話しませんか?」

 前にも同じことを言われた気がする。いや、これは昨日言われたことと一緒だ。

「……別にいいけど」

「ありがとうございます」

 良平が話始める。自然と良平が質問し、ありさが答えるという図式が出来あがる。

「あ、そう言えば」とふと良平は呟いた。

「大森さんは盲人学校とかに行かないんですか?」

「修学旅行が終わるまでってことで、今は大目にみてもらってるの」

「そうなんですか。いやはや、大変ですね」

 そんな会話を続けていると真理恵がありさを迎えにやって来た。

「ありさ、お待たせ」

 ふわりとした綿毛を思わせる声色で真理恵は口を開いた。

「あ、これは大森さんのお母さま。こんにちは」

 先に反応したのは良平の方だった。

「こんにちは。今日もありさとお話して下さったのですか?」

「はい、大森さんとの会話が楽しくて、あっという間に時が経ってしまいました」

「そうですか」

 真理恵はふわりとほほ笑む。

 それから真理恵はありさの手を取る。そのまま流れる動作でありさを車の助手席に導く。

 ドアを開け、ありさを導く。ありさは導かれるまま座席に腰を下ろした。

「それじゃあ、布川くん、またね」

 そう言い真理恵は車に乗り込もうとする。

「あ、ちょっと待ってください」

 少し慌てたように良平は真理恵を呼び止めた。

「ちょっと相談があるのですが……」



ありさは真理恵が運転する車の中でぼんやりと座っていた。

「ありさ」

 真理恵が運転をしながらありさに問う。

「あの布川くんって子、どうしてあんな事言ったのかしら」

 怪訝そうな顔で真理恵は言う。

「さあ?」

 それにありさはどうでも良さげに相槌をうった。

『こんなことを突然言うのもあれなんですが、もしよかったら大森さんの送迎のお手伝いをさせて頂けませんか?』

 それは数刻前の良平の台詞だった。

 真理恵は良平の言葉を反芻しながら思う。

 あの布川と言う少年は、何を突然そんな事を言い出したのだろうか。分からない。ありさに何か悪い事をするのではないだろうか。真理恵は悪寒を覚え、握るハンドルに力を込める。

「あの布川って子、一体どういう子なの?」

「さあ? 分かんない」

 ありさは平然と呟くように返事をする。まるでどうでも良いかのように。

「まあ、悪い人じゃないんじゃないかな」

 ありさはそう言うと、かつて見ていた光景を思い出すかのように、視線を外へと向ける。

『これ、僕のケータイのメールアドレスと電話番号です。もしよかったらかけてください』

 良平は最後にそう言い、メモを真理恵に手渡すとひとり帰路についた。

「そう」

 真理恵は真剣な面持ちで頷いた。ハンドルを強く握り締める。今夜にでも電話をしようと決めて。


拝読ありがとうございました。

ま、また変なところで切れていますよね(汗

しかも短いし……

スミマセン><

精進いたします。


ココで拍手コメントの返信をさせて頂きます。


The Steam of Thou sand Askさん

拝読ありがとうございます。

インパクトですか…難しいですね;;

僕だけの『何か』を反映できるように頑張りたいと思います。

応援ありがとうございます。

スランプからはまだ脱却しておりませんが、細々と頑張って行こうかと思います。

またよろしければ、どの『インパクト』が出てきたときにでも一言コメントを残して頂ければ幸いです。

この度はありがとうございました!


天井さん

拝読ありがとうございます。

斬新な設定でしたか! ありがとうございます。

もうコメント頂けただけで舞い上がってしまいました(笑

筆だいぶ止まっていましたが、自分の体と相談しながら、また不定期ながらこれからも細々と頑張っていこうと思います。

良ければまたコメントください。

これからも頑張りますので、応援のほどをよろしくお願いいたします。


さて、これで拍手コメントの返信が終わりました。

感想・批評・拍手・拍手コメント、なんでも構いません。反応していただけたらそれだけでやる気が出ます。頑張れる気がします。

鈍行ではありますが、これからも頑張ろうと思いますので、応援していただけたら幸いです。


それではまた、次の更新の時にお会いできることを祈りつつ。

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