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比較的ガチ目で新連載を始めました。
最後まで書き上げることを目標に努力します。
一応、プロットは完結済み。頑張りたいです。
それは一瞬の出来事だった。
けたたましいクラクション音。地面を踏み殺し進むドライブ音。眩しすぎる閃光。耳をつんざくようなブレーキ音。そして、胸の小さな温もり。
すべては一瞬の出来事だった。
それが、ひとつの岐路だった。
気がつけば、ありさは宙へ舞い上がっていた。あんな体験は、これまで体験したことがない。出来れば二度としたくない。
眩しすぎる、強引に白に浸食された世界。
――それが、大森ありさの見た人生最後の光景だった。