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【企画】読み聞かせ朗読劇

作者: 企画開発部

《注意》

※この物語に出てくる人達と実際の人物とは、もしかしたらとても似ているかもしれないけれど同一のものではありません。さきに訂正しておきます。が、物語が終わったあとでREALITYのメンバーの見え方が変わってしまった人においては、配信主も作者も責任はおいません。


(はじまり)

 この物語の主人公であるアプタスエデンは、学校の正門の前で叫んだ。

 朝の登校する生徒たちがたくさんいる中で、それはそれは大きな声で叫んだ。

エ)「俺はこの世界を統べる闇の帝王となるっ!!」

 そこへ自転車通学の狼さんがやってきた。

キキィーーードンッ!ガタン。キュッ

狼)「朝から何やってる?そんなに学園の帝王になりたかったら、生徒会長にでもなりなっ」

エ)「うぅ………キサマよくも…帝王を引きやがったな…」

 狼さんはエデンの後ろからやってきて、自転車でぶつかった後、振り返ってもっともらしいことを呟いた。

狼)「これが車じゃなかっただけ、ありがたく思いな?」

エ)「フッ自転車で引かれたくらいでは、俺の野望はなくならないさ」

 立ち上がったエデンのライフが何も削れていない事を確認すると狼さんは舌打ちをして自転車置き場へと行ってしまった。

で)「エデンくん、おはよう♪」

 そこへ、クラスの女子であるでんせつさんがやってきた。(というか、そもそも狼さんも同じクラスではあるのだが)

エ)「でんせつさん!今日も光属性のオーラが眩しすぎます!」

で)「えっと、なんの話だろ?」

エ)「いえ、コチラの話なので気にしないでください。おはようございます。」

で)「今日の小テストの勉強してきた?」

エ)「小テストですか……闇の世界に生きる者にそんなもの必要ありませんから、もちろんしてないです。」

で)「そうなの?勉強してきてないのに、いつも満点ってすごいね♪」

エ)「いえいえ、闇の心眼イビルアイを使えばテストなんてそんなものは、たいした事はありませんよ」

で)「いびルアィ…?」

 2人は昇降口で上履きに履き替えるとクラスへ向かった。狼さんは先にクラスに到着しており、なんでか分からないけど睨まれてしまった。きっと、今日も俺の闇オーラが絶好調なことが気に入らないのだろう。

ゆ)「ホームルーム始めるから席につけー」

 そこへ、ゆうきち先生がやってきた。みんなが席についたのを確認すると先生がしゃべり始める。

ゆ)「今日は転校生を紹介する」

 教室に入ってきたのは髪の短い男子だった。

ゆ)「名前は………こう、かな」

 ゆうきち先生が、異様に画数が多い漢字を黒板に書いた。

エ)「燭檎(失墜の果実)、だと?!」

 俺はシンパシーを感じて思わず立ち上がった。

燭)「あ、え…と、ショクゴ、デス」

 立ち上がった俺にビックリして目を丸くさせたショクゴさんの言葉終わりのデスでさえ、俺の脳内では英語のDEATHと変換されて聞こえてしまっていた。

狼)「落ち着けよバカ」

 エデンの真後ろの席の狼さんが、消しゴムを俺の頭にヒットさせる。

エ)「あで………」

 俺の頭に当たって通路に落ちた狼さんの消しゴムを拾いながら、着席する。

 どうやらショクゴさんは俺の右隣の席になるみたいだ。

燭)「よ、よろしく…」

ゆ)「みんな仲良くするんだぞ」

 隣の席に着席するショクゴさんを見ながら、カバンにジェムシードがついていることを発見する。

エ)「(やっぱり俺と同じ世界の住人では?」

 転校生が、自分と好きなものが同じ事に気づき話しかけるタイミングを見計らっていると、1限目が始まってしまった。

ゆ)「1限目は国語の時間だぞー」

 みんなが国語の教科書を出し始める。

 いまやっているのは古典だ。

ゆ)「それじゃー今日の読みは……エデン、よろしく」

 俺は、開いたページの内容を読み始めた。

エ)「『春はあけぼの』枕草子

 春は…精霊たちが夜明けを告げ、空にオーロラベールをかけ、山ぎわからだんだんと紫色に変わりゆく景色はイト幻想なり………」

ゆ)「なんか、クセ強だなwでも情景が浮かんでくるのはなんでだろうな?」

 自由主義のゆうきち先生は、とくになんの注意もなく授業がすすんでいく。

エ)「夏は夜。まがまがしき混沌の夜に狼さんが月を見ては吠え……」

狼)「おい、こらっ」

エ)「闇よりあらわれるホ…」

 教科書の中の蛍を自分なりになんて言おうか悩んでいると…

ショ)「…………サーチホーミングウィプス…?」

 隣の席から小さな声でショクゴさんが援護射撃してきた。

エ)「!!」

 やっぱりショクゴさんが俺と同じ世界線の住人だということを悟った俺は、教科書を置いてショクゴさんに手をさしだした。

エ)「これから仲良くなれそうだな!一緒に闇の帝国を築こうっ!!」

ショ)「あ、は、はい………」

 ショクゴさんは、おずおずと俺の手を握った。

狼)「あーあ、エデンの手を握っちゃったよ」

ショ)「え、これって…部活の勧誘か、なにか?だよね?」

 それを見ていた後ろの席の狼さんが、やれやれという呆れた顔をする。

 遠くの席で「仲良しさんだなぁ」と、でんせつさんがほほえんでいる。

ゆ)「こらーエデン、つづきー」

 ゆうきち先生に怒られながら、エデンさんの厨二な1日が始まった。



おしまい。


あまり厨二感ないね。と、弟に言われ…


蛍を「闇を照らす碧光!トゥルーバグライト!求愛の導べ!!!」とか叫んでほしい。って話を家でしました(何


ちなみに、

エデンさんは狼さんのことを

同じ闇属性だと勘違いしていて

「だから、私は闇属性じゃなくて夜属性なんだっつーの!」って言う小ネタをどこかに入れたかったです。


みなさんの心にささる作品になるといいな(苦笑


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