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シュールな場面がそぐわない - 6

【前回までのあらすじ】

単独調査を進め、そして田中の持つ情報を聞き出す

 ドアを開け誰かが入ってきた。

仕方がない一旦終わりにするか。

また来る、と一言残してゲートを閉じてはみたものの、今更だな。

とっくに術の起動は見られている。


 そいつは特に急ぐでもなくこちらに向かってきた。

この時間帯、施設の使用はスケジュールになかった。

そしてこの部屋の周辺には誰もいないはずだ。

だとするならこいつは始めからここに来ることを目的としている可能性が高い。


 誰だろうか。

別世界の俺に協力している者か。

部屋は暗く機材操作に必要な程度にしか照明はつけていなかった。

そいつの顔がはっきり見えたのは踏み込めば手が届く距離に来た時だ。

ああ、やはりか。

ふん、待っていたよ。


「あら、他に誰もいないのね」

「やあ、アン。こんな所にどうしたんだい?」

「別に。機材の稼働音が聞こえたから気になってきたのよ」

「へー、そうなんだ。それでわざわざ見に来たってわけか」

「そう。で、他の職員はどこ。あなたはなぜ1人で稼働させているのかな」


 面倒な奴が来た。

しばらくは好き勝手に設備を使えなくなるだろうな。

だがこれではっきりした。

予想通りこれまで妨害してきていたのはこいつだったのだ。

並行世界の俺もいるから全てアンの仕業ではないにしても大半は彼女によるものだろう。

さてさて。

俺の邪魔をした理由、きっちり聞かせてもらおうか。

次回「俺、走りたまえよ - 1」

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