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ある実験体
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…
ガラッ…
?
『……ココハ…ドコ……?』
自身の目を使い辺りを見渡し、
光る物を見つけソレを見た、
ソレは鏡と言う物だった、自分の容姿が映り、
自分が少し動く、それと同時に鏡の自分も映らなくなる、
『…?』
鏡をまた覗く、そして自分と目が合う、
それを何回か繰り返し、それが自分だと理解した。
『…?…コレハ…ジブン…?』
理解したシュンカカカカカカカカカ………
…
……
『この実験体も廃棄か、名残惜しいな。』
『お前は名残惜しいとかよりも、タダの鱧ッ爾とか
諮鵺爾としか思ってねぇだろ?』
『ハッハッハ!!大当たり!!
それにしても捨てるのは勿体無いと思うんだがなぁ。』
『まさか…片目と片足が無くなった位で廃棄するとはな。』
…
……
自分が何故ここにいたのかを思い出した、
自分は…元実験体だった一人だ。
N-8956…確かそういう名前だった。
『…私は…捨てられた…?』
少し記憶を思い出し捨てられた事を思い出した。
そして鏡の自分は目から水滴を流していた。