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愚痴と黒猫  作者: ミクリヤ ミナミ
14/17

児島、会社やめるってよ。

「なんだ。いつの間に入ってきた!?」

「今来たところだ」

 

 今日は休みだった。朝から居間でゴロゴロしてたらいつの間にか眠っていたらしい。気が付いたら外は真っ暗で目の前には黒猫がいる。

 

「もう夜か?」


「そこからか。もう夜中だよ。で、随分有意義な休日を過ごしてたみたいじゃないか」

「嫌みがひどいな」

「嫌みとはひどいな」


 俺は目を擦りながら軽く伸びをする。


「ところで、お前昼間は何してんだ?」

 腹は減っていないので、酒とつまみを取りに台所へと向かう。


「猫に行動を尋ねるようになったら末期だと思うがな」


「けっ!かわいげのねぇこって。食い物にありつけねぇぞ!」


「まあ、お前に愚痴が無いんならそれでもいいんじゃないか?」


「足元見やがって……」


「やっぱりあるのか。まあ、聞いてやらんでもないがな」

「偉そうに……」

 

「で、何がもらえるのかな」


 昨日の晩に買っていた刺身を二切ほど小皿に取り分ける。が、どうやらそれを遠目に見ていたらしい。


「その程度か……」


 仕方なくもう一切れ増やす。


「まあ、良しとしよう」


「何が『良しとしようだ』偉そうに」


 持ってきた刺身をテーブルの上に置きビールを開ける。黒猫は小皿の方に駆け寄るとうまそうに刺身を頬張る。


「で、何があった?」


「社員が一人辞めてな」


「田村か?寝不足か?」


「いや、田村は元気いっぱいだよ。あのアパートで頑張ってるらしいよ」


「じゃあ、誰だよ」


「あ~。今までお前に話したことなかったと思う。ずっと休職してたしな」


「休職?」


「ああ、体調崩してたんだよ。で、とうとうやめたって感じ。まあ、俺も久々に名前聞いたからさ。当時の事をちょっと思い出してね」


「当時って言うと?」


「ちょうど俺が店長になってすぐくらいの頃だ。うちの店の社員は林さんと児島って奴だけだったんだよ」


「あれ?田村は」


「田村は、元々ヘルプでうちに来てたんだ。ホントは3か月ほどで別の店に異動の予定だったんだけど、児島が休職しちまったもんだからそのままうちに残されたって感じだな。俺としてはずいぶん助かってるけどな。あいつ、なんやかんやで仕事はできるから。まあ、あいつはとばっちりだったみたいだけど」


「なんで、とばっちりなんだ」


「行くはずだった店の近くにアパート借りてたんだよ。だから今のアパートからウチ来るのは結構遠いんだよね」


「挙句に事故物件と来たか」


「まあ、事故物件じゃなかったけどな」


「ふ~ん。で、児島ってのは?」


「ああ、中途採用の社員だよ。何でも大学中退してフリーターを何年かやってたらしくてさ。年は、30くらいだったかな」


「結構いってんな。で、児島は何で休職したんだ?不摂生からくる病気か?」


「何で不摂生てわかったんだ?いや、確かにかなりの巨漢だったけどよ。でも、休職の原因は精神的なモンだ」


「心か」


「ああ、まあ、そうなるまでは何と言うか……いろいろあったんだけどな。」


「随分言葉を濁すな。体裁ぶっても仕方なかろ?猫相手にしゃべってんだから」


「それを猫に言われるとなぁ……まあ、ホントの事だから仕方ねぇか。


 児島が心を病んだのは、エリマネのパワハラが原因だな」


「なんだよ。お前の嫌いなエリマネか?」


「ああ、奴のパワハラ半端ないからさ。むしろ児島が訴えりゃよかったのにと思うけどな」


「そんなにか?なんでそんなことになったんだ?」


「元はと言えば、児島のパワハラ……というか、いやがらせ?なんだけどな」


「何で疑問形なんだよ。どういうことだ」


「もう辞めちまったんだけど最初うちの店に山名ってバイトが居てさ。児島がそいつに嫌がらせしてたんだよ」


「山名……ねぇ。で、どんな奴なんだ。そいつ」


「年は二十……四?五?」


「知らねぇよ」


「だろうね。いや、俺もよく覚えてねぇけど。確か、大学中退してフリーターやってたんだと思うんだよ」


「バイトにしては結構歳食ってんな、でもって両方大学中退でフリーターって。同類だな」


「そうなんだよね。年齢こそ児島の方が上なんだけど、山名はもともとファミレス経験があってうちに来たからさ、経験で言えば大して変わらなかったんだ。最初は仲良かったんだけどねぇ」


「なんだよ。何があった?」


「ほら、ウチの女子アルバイトとパート、美人ぞろいだから」


「お前の趣味か?」


「採用の時俺は店長研修の真っ最中だったからな。臨時で他店の店長が面接してくれた。まあ、趣味は合うと思うけどな」


「で、そのバイトとパートに色目を使い始めたのか?」


「まあ、色目っていうか、両方キモオタ風……ってか、キモオタ全開だからな。ほら、スマートなアピールが出来ないんだよ」


「お前と一緒か」


「一緒にするな!できるわ。アピール。さりげなくできるっつーの」


「まあ、そうムキになるな。で、山名と児島はどうした?」


「はぐらかしやがって。できるっつーの。


 まあいい。で、奴らつまらんところで物知りアピールするのさ」


「物知りアピール?」


「まあ、俗に言う『知ったかぶる』ってやつ?PCとか家電とか、ほら。女子ってその辺疎いじゃん?」


「まあ、そうだな。一般的には疎いな」


「それを良いことに、山名と児島で『知ったか』アピールしまくってたんだよね」


「でも、実際詳しいんなら良いんじゃねぇの?キモオタでもPCとか家電に詳しけりゃ女子から尊敬してもらえるだろ?」


「いや、だから『知ったか』なんだって。知識が薄いのよ。チョー薄味。ぺらっぺら」


「なんだよ。悪意があるな」


「まあ、俺アイツらとの会話苦手だったからね」


「苦手って?」


「話が長いんだよ。それに話の組み立て方が訳解らんし。結論から話せばいいのに、勿体つけて話すからさ」


「いや、オチから話すわけにいかんだろ?」


「あいつらの話にオチなんて気の利いたもんは無ぇよ。だらだらした話が続くだけ。結論も大したことない癖に、その随分手前から話始めるから聞いてて混乱するんだよ」


「ボロクソだな。でもお前と一緒じゃないか」


「は!?違うっつーの。俺ちゃんと……俺……オチが……」


「いや、悪かったよ。確信を突きすぎた。すまん。続けてくれ」


「オレ……オチ……ナイノカ」


「片言になるなよ。まあ、気にするな。ちゃんと聞いてやるから。な?」


「な?じゃねぇわ!!エサ貰っといて人の心をえぐるなよ!!チキショウ。やってられん。もう一本呑む」


「好きにしろ。で、その二人が苦手なのは分かったけど、女子受けはどうだったんだ?」


「ぷはぁ。ああ、女子受けね。悪い悪い。良い訳無いじゃん。女子にもバレてたよ。ぺらっぺらなこと」


「なんで?女子はその辺興味ないからわからんだろ?内容なんて」


「一人分かる奴が居るんだよ」


「誰だよ?」


「花山」

 

「ああ!高専女子か」


「そ。あいつ生粋のリケジョだからな。普通の男じゃ太刀打ちできんと思うぜ。あ、村上くらいかな。あいつ機械器具関係の商社に努めてて、実務で鍛えた知識があるからな。村上が夕方シフトで入った時に花山が楽しそうに話し込んでたよ」


「やっぱり現場で鍛えた知識には敵わんか」


「まあ、そりゃそうじゃない?で、山名・児島の事は歯牙にもかけてなかったと思うよ」


「花山にバカにされてたのか?」


「いや、あの子はそんな悪口とか言う子じゃないからな。でも、奴らも花山に「知ったか」が通用しないことは気づいてたみたいで、花山の前では知識をひけらかすことはしてなかったと思うな」


「なら、ばれてないんじゃねぇのか?」


「いや、二人から聞いた話を岡田が花山に確認するんだよね、まじめだから。そしたら花山が丁寧に否定して訂正するんだよ。悪口じゃなくものすごく的確な訂正」


「ああ、そりゃ女子高生たちにもバレるわな」


「だろ?で、すぐに相手にされなくなったんだけど、あいつら空気読めないからさ。あいも変わらず女子アルバイターの前で「知ったか」のマウント合戦をするわけよ」


「マウント合戦?」


「そ。お互いに、どっちがより「知ったか」ブレるかを競い合う」


「競うもんじゃなかろ?」


「普通はな。でもそう言うところも空気が読めないから周りからドン引かれるんだよね」


「まあ、そんな状態だと相手にされ無くなるんじゃないのか?」


「そう。相手にされ無くなってそのうち無視されるようになったんだよ。そしたらマウント合戦が内輪もめみたいになってさ。なんか互いを罵り合うようになったのよ」


「醜い争いだなぁ」


「傍から見てるとね。特にひどかったのが児島だな。奴は無視されるようになった理由が山名にあると思ってたらしいんだよね」


「なんで?」


「山名がキモがられてとばっちりを受けてると思ったらしい」


「は?なんでそうなる?」


「ほら。ああいう人の思考ってよくかからんじゃん」


「お前にはわかるだろ?同類なんだから」


「同類にすんなよ!失礼な。まあ何にせよ、かわいい女子バイト達から相手にされないのは辛かったらしいよ」


「やっぱりわかるんじゃねぇか」


「違うわ!田村に聞いたんだよ。児島の奴、田村は気に入ってたみたいでさ」


「なんで?」


「田村は女子バイトから人気あるし。だから、田村と一緒にいる時だけは会話の輪に入れたみたいなんだよね。で、田村に『山名と居ると、キモオタだと思われる』みたいなことを愚痴ってたらしい。田村が苦笑いしてたよ」

 

「そりゃ対応に困るわな。で、その後二人の関係はどうなった?」


「児島の山名いびりが酷くなってな。女子バイトの前で山名を下げて自分を上げようと必死だったんだよ。それはそれは見てて痛々しかったよ」


「お前、何とかしなかったのか。上司だろ!」


「したさ。俺の目の届く範囲ではちゃんと窘めたよ。でもな。注意すると陰でやるもんなんだよ。いじめってやつは」


「なんだ。完全にいじめなのか?」


「まあ、社員とバイトだからな、立場が違うし。何より山名はヒョロガリオタで、児島はキモオタデブで年上だ。児島としては力関係を明確に示したかったんだろうな」


「山名はお前に助けを求めなかったのか?」


「いや、山名は見た目こそヒョロガリオタだが、実は筋トレが趣味なんだよ。結果が伴わないからあんまり口外してなかったらしいけどさ」


「何で知ってんだよ?」


「俺店長だよ?なんやかんや言っても、アルバイトとコミュニケーション取ってるさ。そこいらのコミュ障と一緒にせんでくれ」


「と、犯人は訳の分からないことを供述しており」


「うるせぇ。変なナレーション入れるな。俺も若いころは筋トレに嵌った時期があってさ。あいつが隠れて飲んでたプロテイン、昔俺も飲んでたんだよ。で、話が盛り上がったことがあってな。だから筋トレ系の話題なら結構親しく話せたんだよ。児島とつるんでる時の山名は苦手だけどな。いや、正確に言うと児島のせいかもな。今にして思えば山名単体ならそんなに嫌な印象なかったな」


「なんだ。結局児島が嫌いなのか」


「嫌いと言うか……やっぱ苦手なんだろうな。まあいい。で、山名の奴は筋量こそ無いけど、力はそこそこあんだよ。だからあのキモオタデブに負ける気はしなかったろうよ。だからいじめられてるって認識はなかったと思う。ウザがらみされてると思ってたんだろうな」


「ふーん。でも山名バイト辞めたんだろ?」


「ああ、児島にしてみれば、その山名の態度も気に入らなかったんだろうな。一生懸命下げてるつもりが、本人は意に介さず平然としてるってのが。で、やる事が結構陰湿になってたみたいなんだよね」


「田村情報か?」


「ああ、なんだか、あることないこと女子バイトに言いふらしてたらしいんだよ。『山名は風俗に入り浸ってる』とか『赤ちゃんプレイがお気に入りだ』とか」


「いや。それ逆効果じゃね?むしろそんな話を女子バイトにするか?相手へのダメージより、自分の受けるダメージの方がデカそうだけどな」


「まあ、普通はそう思うよな。そんなこと言う方が引かれるよ。でも児島は気づかないんだよね。根本的にズレてんだよ。で、それを俺が居ないときにやってたんだけど……」


「イマジナリー店長会議か」


「イマジナリーじゃねぇ!……って、いや。そうだな。そん時は確かにイマジナリーだった。ちょうど俺が茶店に居る時にエリマネが視察に来たんだよ」


「マジかよ。お前やべーじゃん」


「いや、ホント。勘弁してほしいよな。空気読まねぇのもここまで来るとな」


「いやいや、悪いのお前だろ。反省しろよ」


「俺の店長会議は良い店長会議なんだよ」


「ホント意味わからん」


「まあ、それは良いとして。で、俺が居ないときにエリマネがノコノコやって来て、ドン引きする女子バイトに山名の風俗情報を意気揚々と語ってる児島を目撃したってわけさ」


「地獄絵図だな」


「ホント。後から田村に聞いて、全身の毛穴が全部開いたよ」


「それで頭頂部の毛が抜けてったのか」


「抜けてねぇ。むしろフサフサだ……。だよな。そう言ってくれ」


「良いから続けろ」


「言ってくれねぇのかよ……」


「いいから」


「……さすがにエリマネもそれはセクハラだと思ったらしくてさ。俺が居ないことも含めて怒り心頭だったらしい」


「そりゃそうなるよな」


「で、そのまま控室に児島を連れて行って説教したんだとよ。俺が帰ってきたときも控室から怒号が漏れてたよ。女子バイトはエリマネのあまりの剣幕にオロオロしてるしさ。仕方ないから俺が止めに入ったよ」


「いや、お前が居ればそんな問題起きなかったんじゃねぇか?」


「……はて?」


「はて?じゃねぇよ」


「まあ、俺も「何で店長が大事な時に居ないんだ」なんて意味不明な説教受けたけどさ。

 

「全然意味不明じゃないんですが?」


「いやぁ。日本語って難しいね。でさ」


「ごまかすなよ」


「俺の管理不行き届きだって詰られまくったサ。いやぁ。辛かった」


「全然効いてないな」


「効いてるさ。肝臓に来たよ。説教が終わった時には完全グロッキーだった」


「まあ、お前は良いとして、児島はどうだったんだ?」


「声も出さずに泣いてたよ。泣いてる巨漢に延々怒号をあびせ続けるってのもすごくね?完全にパワハラだと思うんだけど、なんで児島の奴訴えないかなぁ。裁判になったら勝てると思うんだけど」


「お前は負けそうだな」


「俺関係なくない?」


「お前がイマジナリー店長会議に行ってなきゃこんな事にはならなかったんじゃないか?」


「ん~。どうでしょう。まあ、タラレバは言い出したらキリがないからね」


「なんか腹立つな。まあいい。で、児島はどうなった?」


「どうもこうも。そっから店に出てこなくなったよ。翌日から無断欠勤。で、家に電話したら「店に出るのが怖いから休ませてほしい」ってさ。で、そっから休職」


「そんな簡単に休職って出来ないだろ?診断書とか出してきたのか?」


「なんだよ。相変わらず事情に詳しいな。いや、うちは休職結構緩いんだよ。飲食業ってストレス多いじゃん。まあ、診断書は要るけどさ。大概休職通るよ。で、最長2年までOK」


「軽いな。店長がそんなでいいのか?」


「仕方ないだろ。俺だって病みたいよ。エリマネに説教されて心痛はかなりのもんだったね」


「自業自得じゃねぇか」


「ん~。そこは認識の相違だね。まあ、何にせよ児島はそっから休職。で、山名も辞めたよ」


「何で山名が辞めるんだよ」


「まあ、変な噂流されまくってるしな。加えていじめてた張本人が休職だろ?なんか山名がチクったみたいに思われる……と思ったんじゃね?」


「ややこしいな。でも、まあ。そうか。確かに居心地は悪いな」


「まあ、うちの職場に未練があったわけでもないだろうしね。ただのフリーターだし。今はまた他の店で頑張ってるんじゃない?」


「軽いな。で、児島は休職明けて復帰せずに辞めたってことか」


「まあ、復帰無理だろうね。精神的に弱いし。あいつ」


「そうなのか?山名の事いじめてたんだろ?」


「だからじゃん。弱さの裏返しだよ、相手を攻撃するのは。自分が弱いから相手を攻撃するんだよ。エリマネはそのあたりがわかってないからな。ってか、同類だと思うぜ。かなり打たれ弱いと思う」


「お前の嫌いなエリマネがか?」


「ああ、たまに反論すると、えげつないくらい自己弁護するもん。だから児島と一緒だよ。あの時の説教もひどかったもん。「セクハラだ!」「女子高生たちから訴えられたらどう責任取るんだ!」って児島に詰め寄ってたよ。俺にまで「管理不行き届きだ。ちゃんと責任とれるのか!?」だってさ。正直、女子高生たちの方がオトナだよ。全然気にしてなかったさ。後から聞いたら「またくだらない事言ってる。小学生男子みたい」としか思ってなかったってよ。それをバカでかいセクハラ問題みたいに誇張してさ。児島を追い詰めまくって。単に自分の憂さ晴らしがしたかったんだと思うよ。二言目には「責任」って。責任取るのは管理職や責任者だろ?平社員や部下に取らせてどうする?結局自分が責任取りたくないから下のせいにしたいんだよ」


「なんだよ。ずいぶん冷静な分析だな」


「まあ、ここ2年ほど部下として働いてるからな。で、他の店長の意見も総合すると……ね。まあ、上に立つ人間の器じゃないってことだろうな。もうちょっとやんわりと注意しておけば、児島も休職する必要なかったんじゃない?」


「でも、それで改善されたと思うか?」


「改善は無理だろうな。30超えた大人の性格だよ。今から変えれると思う?矯正は出来ないだろうから、間違いに気づかせて自分で修正していくしかないんじゃない?」


「意外にまともな見解だな。それ、お前の意見か?」


「お、鋭いね。前の店長……、隣のエリマネだよ。あの人が良く言ってた。「パートやアルバイトを叱るときに気を付けると良いよ」ってね。」


「まあ、そこまで達観してるんならまだ大丈夫か……」


「まだってなんだよ」


「いや。別に。ごちそうさん」


 黒猫はひと鳴きして、窓から出て行った。

 

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