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第13話 迂闊

 ――30分後。

 再び穴を見下ろしてみると、部屋の明かりが下にどんどんと続いていて、底の方に水みたいなものが微かに見えた。


「よし、多分大丈夫だな。さて、行くか」


 水魔法を解除し、今度は風魔法の呪文を唱える。


「古代風魔法・妖精の翼」


 すると天使の羽のようなものが、俺とアカネの背中それぞれについた。

 

「この羽は俺たちの意思に忠実に従ってくれる。念じるだけで思うように空を飛べるはずだ」


 試しに3メートルほど飛んでみると、アカネも「わぁ!!」と声を出しながら俺の横に浮いた。


「じゃあ行こうか」


 アカネと共に穴の中を降りていくと、まず1階のような明るい部屋が現れた。

 そこは地下2階で部屋の大きさや明るさは1階と瓜二つだった。

 そこから1部屋、2部屋と慎重に下降していく。

 今いるのは地下4階。この穴を降りれば目的の5階へと辿り着く。


「ここで最後ね」


「ああ、何もなければいいだが……」


 緊張感漂う中、羽を揺らし穴をゆっくりと降りていく。

 風魔法を解除し穴の開いてない5階の床に降り立つと、その部屋はやはり今までの部屋と遜色はなかった。

 

「これで……攻略なのよね?」


 5階に到着したというのにメーティスの声すらしなく、アカネが不安そうな声を上げる。

 

「……メーティス! 聞こえるかメーティス!」


『聞こえていますよシエン様。どうかなさいましたか?』


 メーティスの名を呼ぶと、彼女の声がどこからか聞こえてくる。


「俺たちは順番に穴を降りてきて、床を3つ通過した。つまりここは地下5階、ダンジョンは攻略したと思っていいんだよな?」


『…………』


 押し黙るメーティスにアカネが叫ぶ。


「ちょっと聞いてんの!! 5階に着いたんだから早くここから出しなさいよ!」


『ふふっ……何か勘違いをされているようなので教えますが、ここは地下5階ではなく、地下4階ですよ』


「え?」


 嫌な予感が頭を突く。

 何かが空気を斬る音がした。


「どういうことよ!? 1つずつ下ってきたんだから5階に決まってるじゃない!」


『確かに地上1階から順に下りればここは地下5階です。しかしあなたたちが初めにいた部屋は地上2階ですよ? つまりここはまだ地下4階なのです』


「な、なんですって!! そんなこと一言も言ってなかったじゃない!!」


『そう言われても困ります。勝手に勘違いをしたのはあなた方なのですから……ふふっ……』


「そんな……シエン……どうしよう?」


 アカネが涙目になったその時だった。

 

 ドガガァァァァァン!!!!


 凄まじい衝撃音と共に、何かが床に落下をしてきた。

 一瞬で煙が部屋を覆う。


 ――数秒後それが明けた時、そこにいたのは大型トラックほどの大きさもある一匹の狼だった。

 すかさず鑑定を使い、狼の能力値を見る。


バーサークウルフ(?)

???族 Lv865

体力 35600

武力 36790

魔力 4500

命値 76890


「なんだと……」


 アカネもそれを見てしまったようで、口を開けたまま何も言えないでいる。


『ふふっ……どうやらシエン様のレベルを超えた魔物が出現したようですね……しかし、これだけではありませんよ。あなた達はもう部屋に足を踏み入れてしまったのです。たとえ宙に浮いていたとしても、床の位置に触れたのです』


 メーティスの言葉の後、何かが落下してくる音がした。 

 それも1つではない……これは……3つ!


 ドガァァァンン!!! ガゴォォォオ!!! バゴォォォン!!!


 次の瞬間、3つの衝撃音と共に3体の魔物が天井……いや、上階の床の穴から降ってきた。

 ゴリラと蛇と馬のような生物である。しかしそのどれもが巨大だった。


 「かん……てい……」


バーサークコング(?)

???族 Lv112

体力 3400

武力 3000

魔力 90

命値 7490


バーサークスネーク(?)

???族 Lv236

体力 7800

武力 3490

魔力 7600

命値 18890


バーサークホース(?)

???族 Lv439

体力 13700

武力 12000

魔力 11890

命値 37590

 

『床を溶かすとは驚きました。その発想力にも古代魔法にも。しかし想像力が足りていなかったようですね。まさか魔物が落ちてくる場所に穴を開けてしまうとは……ふふっ……』

ここまで読んでいただきありがとうございました!

面白いと感じられた方は是非ともブックマークをお願いします。

また下にある☆☆☆☆☆から、作品の率直な評価を頂けると嬉しいです。


作家にとって読者様の応援や感想がとても励みになります!

より面白い作品を目指して頑張りますので、今度とも応援よろしくお願いいたします!

ちなみにこの物語、狼の魔物が結構出てきます。単純に狼好きなので。

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