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WAO!  作者: 神楽
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1ー7

相変わらずモコさんは、ミュラージェットに会えなくて残念そう。会わせてあげたいなぁ。

ミュラージェットは、変わらず毎晩一緒に寝てくれて、わたちの魔力を、変えてくれてるみたい。

だって、凄く使いやすくなったもん!

しかも、極上の抱き枕のお陰で、だいぶ寝相が良くなってきた!

神殿内の人が今日もせっせと働いている中、わたちはいつも通りにモコさんと過ごす。




ここで、モコさんに教わったこの世界の事をおさらいしよう。




1日24時間で1年は360日。

季節はナノのお陰で春夏秋冬があり、太陽も月も一つづつ。


木の日、火の日、土の日、金の日、水の日の5つの曜日があり、一月6週の30日。


1月から3月が春。4月から6月が夏。7月から9月が秋。10月から12月が冬。


因みに今は6月で、毎日暑い。

神殿は石造りのうえ、湖からの風が吹き抜けて涼しいけど、庭は暑い。

やっぱり瞑想時間は自然と触れ合いながらやりたい。

いつもは朝日を浴びながらお庭でやるが、流石に夏は木陰で行なっている。


魔法は木、火、土、金、水、風、闇、光の8種あり、誰もが使える。

使えるが、器用さと、才能が物を言う。


木魔法は木を細工して物を作ったり、家を建てるとか、柵、罠を作ったりする。上位魔法が緑の手だ。


火魔法はそのまま火を点けたり。一番攻撃に使われる。上位魔法は爆発。


土魔法は木魔法と似た感じ。木が土に変わるだけ。畑の土を耕したり、壁を作ったり。上位魔法は雷。


金魔法は調合、熟成。薬作りや料理の時便利。上位魔法は錬金。


水魔法は生活には必要不可欠。上位魔法は氷。


風魔法はそのまま風を操る。器用な人は風を操って遠くに声を届けたり、逆に遠くの音を集めたりも出来る。上位魔法は竜巻。


闇魔法は主にリラクゼーション。安らぎを与える。上位魔法は転移と空間。


光魔法は明かりを点ける。上位魔法は治癒、祝福、聖結界。上位魔法まで使えるのは稀で、極めたものは光魔法の使い手と呼ばれる。


これらの8種を上手く使ったものが生活魔法になる。


洗濯には水と風を使い、

料理には火と水と金、

掃除、洗浄には水と風と闇、

明かりを点けるのは光。

生活必需品で自作出来る物には土と木。

後は、田畑を耕すとか、お風呂入るとか。

生活している上で使う魔法だ。


いくら魔力量が多くても、不器用で、才能がなければ操れない。

逆に魔力量が少なくても、器用で、才能があれば自在に操れる。


ね、器用さと才能って重要でしょ?


魔力量もあって、器用で才能もある人達は第一線で活躍しているらしい。


あと、スキルというのもある。

鑑定、付与、算術、料理、裁縫、掃除、洗濯、工作、加工、探索、感知、察知、強化、武器、体術、操作、飛行などだ。これらは努力で身につくそう。





次は歴史。絵本が大活躍!


今から6万年ほど前に、女神が作ったこの世界に、聖霊樹を植え、世界に生命を吹き込む。


その聖霊樹を守る様に大きな湖で囲んだ。


木、火、土、金、水、風、闇、光が生まれ、

湖から離れた場所に、魔素を作り出す大きな森が生まれる。


その森から魔物、動物、人間が生まれた。


森の生存競争に破れた動物と人間は、

森の中心まで追い込まれ、やがて拓けた大地を見つけ移り住む。

不思議と魔物はこの地にあまり近寄って来ない。


その地で動物と共生し、魔物や人と戦いながら、徐々に人間同士が集まり、小さな国を作る。


少しづつ文明が生まれ、やがて、湖に浮かぶ聖なる島を見つけ、医療が誕生する。


増えたり、減ったりを繰り返しながらも長い時間の間に400を越す国が出来る。


その中でも、拓けた大地を囲む深淵の森に接する国は、森から湧き出てくる魔物と戦う為、早々から隣接する国同士くっつき、まとまっていった。


隣国がやられれば、魔物が自国に流れてくるからだ。この、どんどんくっついて出来た国が、今ある5つの国の始まり。


森からくる魔物相手に戦っていった結果、一線を画す強さを身に付けていく。


やがて大陸中を巻き込む侵略戦争が始まった。


50年に渡るこの争いは、突如いたる所から発生した、瘴気より溢れ出た魔物によって終わりを告げる。


内陸では次々と湧き出る魔物に、人間と争っている場合ではなくなり、魔物討伐に精一杯力を注いだ。


それでも魔物は強く、普段からそこまで多く魔物と戦ってこなかった為、次々湧き出る魔物相手に押され気味になった。


森に接する5つの国は、魔物と戦う人員を残し、

精鋭集団送り込んだ。何班にも分かれた精鋭達は内陸中の魔物を倒しに回った。


正義からの行いではなかった。


森から来る魔物の相手だけでも大変なのに、内陸の魔物の湧きが止まらないと、自分達が危ういからだ。


一度生まれた瘴気は、次々と魔物を生む為、聖霊島に多めのポーションと、聖女の派遣を要請。

内陸中の魔物を倒して回り、精鋭に守られながら、聖女は瘴気溜まりを祝福で消して回った。


助けに来てくれた精鋭達のあまりの強さに、

内陸の者はようやく気づく。

内陸のにはそこまで魔物は多くない。

魔物は深淵の森から生まれるからだ。


自分達が苦戦した魔物を次々と倒し、瘴気溜まりまで消す事に協力してくれた。


この5つ国がなかったら?


5つの国は自国を魔物から守っていただけだが、その結果、内陸の国をも守っていた。


その事をようやく身をもって理解した。


魔物の大量発生により、50年に渡る戦争が終わったが、残されたの虚無感だった。


そこで、聖霊島から各国の代表を5名づつ集め、

場所を提供するから話し合ってはどうか。

と提案した。


その結果、島が浮かぶ湖を中心に分かれ、

精鋭達を送り出してくれた5つの国に属する事になった。


統治する国土が広大過ぎるので、それぞれの国から得意分野別に集まり、ライバルが増えた為、切磋琢磨し、より強度になっていった。


これが今ある、

サイジェスト王国

エルシア帝国

ロノフ王国

ドルテミア帝国

フォース王国

5つの国の本当の始まりだった。


戦争は無くなったが、深淵の森から出てくる魔物の量が増え始めた。


魔物相手に戦いを続けていった結果、より体が丈夫になり、魔力量が増え、寿命が伸びていった。

魔力量は寿命に比例するからだ。

今では昔の3倍から5倍、魔力が増えた者は300歳から500歳まで生きられる。


長い時間魔物相手に戦い、どんどん強くなっていくが、湧き出る魔物の量も増え続ける。


それが今でも続いているのだ。

5つの国に纏まってから今は683年が過ぎた。


この世界には大陸が一つしかない。

もの凄く広い。

横向きの歪な楕円形をしているらしい。


聖霊島の浮かぶ湖は大陸中央にあり、湖は大陸全体の6分の1を占めるほどの大きさで、その周辺をぐるりと標高の高い山々に囲まれた、正に天然要塞。


その山と湖から、大陸中に水を巡らしている。


魔物は歴戦の騎士が、砦中心に戦い、

戦わない国の中枢は、内政の他に開発部門を設け、魔物から出た魔石や素材を使い、生活道具から武器まで様々魔道具を生み出し、砦に送る。

騎士学校も作り、未来の騎士の養成もしている。


非戦闘員達は前線から遠く離れ、便利な道具に囲まれ、前線から送られてくる魔物の肉を食料とし、安心して暮らしている。


時代は移り変わっても島での薬作りは変わらない。

ただ、魔物との戦いが続いてる以上作る量も増え続けてはいる。


聖女達は、1グループ3人に分かれて、毎日、各国の前線にある砦に行く。

聖結界を張ったり、即座に治癒したり、騎士達に祝福を与え、状態異常にかからないようにしている。


戦えないが大切な即戦力だ。




ミュラージェットと共寝するようになって、一月が経つ。

この頃には魔力は捏ねなくても黄金に輝くようになった。



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