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やっとここまできたのなぁ
ドシロートです。
顔に砂埃があたる。背中から地響きがする。耳に綿を詰めた様なくぐもった声があちこちから聞こえる。風が血の匂いを運んでくる。
あれ?なんで?何してたっけ?
体が重い。あちこち痛い。
目蓋を開けたくない。もう少しこのまま休もう。
「ーーーー!!」「ーーーーーー!!」
後、5分だけ、寝ないから、目つぶってるだけ。
じゃあ、片目だけね。重い重い目蓋を開けて、段々と焦点が合う。砂埃のむこうに見える空を見あげ。唐突に理解した。
ああ、そうか、だから私は
この世界に呼ばれたんだ。