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ある日、世界に魔法が生まれました。~俺が描くのは平和な世界~  作者: ゆうやけ
第1章 魔法使いの始まり
2/10

第2話 幼馴染を狙う怪しい影。

今回から主人公が魔法で生み出した生き物をまとめて、仲間と呼ぶようになってます。読み方はまだ決まってない。


 目覚ましの音で目が覚めた、窓の外を見ると朝日が昇っていた。


昨日の事は全部夢だったのだろうか?そんな俺の考えを否定するかのように、昨日寝るときに布団の中に隠してあったはずの隕石の破片(魔石)が消えていて、代わりに神様から貰った本とペンと、【サンセット教神器 オリジンノート& ペン 説明書】と書かれた子冊が置いてあった。


これまたご丁寧な神様だこと、てかあの本とペンってそんな名前だったのか。


説明書には所有者登録の説明とその方法、使用する際の注意事項と禁止事項について事細かに書かれていた。


注意事項と禁止事項の内容を簡単に要約すると、禁止事項はこのノートに収容していいのは魔法によって生み出された生き物のみ、それ以外の生物をこの本に封印する事の禁止、と一つのみで、注意事項は紛失や破損に気を付けてくらいだった。


そして残りの所有者登録の説明とその方法、方法自体は昨日神様から授かった創造魔法に自分で名前を付けると簡単な方法だった。しかし、所有者登録をやる理由を呼んだときはゾッとした。

理由というのは犯罪などでこの神器が利用された場合、元々の所有者の生存確認をスムーズにする為だと書かれていた。昔、この神器を利用する為に元々の所有者を殺して奪われた事例があるらしい。

昨日も言った事だが、改めてとんでもない魔法を手に入れてしまったと実感した、だからと言って手放すつもりもないが。


そんなことよりも、魔法の名前を考えておこう。もし今後いろんな人に魔法の名称を教える機会があるなら、《オレジナル》みたいな親父ギャグ感が半端ない名前にすると黒歴史確定・・。


『青木 奈太郎様 貴方の魔法は≪オレジナル≫で登録されました。登録が完了しましたのでオリジンノートとペンの所有者は貴方として登録されました。』


・・・は? ちょっと待ってくれよ、俺の心を読んで勝手に登録しないでくれ!いや説明書を読めばどっかに名称の変更方法くらい乗ってるだろう、多分このページのどっかに・・・・。


しかし、説明書の何処にも変更する方法は記載されていなかった。・・へこんでても仕方ない。気分転換に昨日と同じようにして仲間を生み出してみる事にする、


『キャラ説明【クロレ・騎士】

黒い鎧を身に着けた騎士。見た目も、発言も痛いがその強さは英雄並、痛い発言をするほど身体能力が上昇する。』


「我が名はクロレ・騎士、闇の力を使いこなし蒼木様に仕える最強の騎士であります。」     


『【コ・スパイ・カメラ】

小さい体で蜘蛛のような手足を持つカメラ。通話機能を持つ電子機器ならどんな物でもカメラからの映像をリアルタイムで表示させたり通話で遠くからの支持もうけとる事ができる。』


「( `・∀・´)ノヨロシクネ。」


『【髑髏蛇】

人骨と3匹の蛇で構成されたクリーチャー。見た目と違い知能が高く隠密行動を得意とする。刀の腕は人間顔負け。』


「主から頂いたこの命に誓って、主の頼れる力になって見せます。」


カメラを生み出すことに成功したのは意外だった。もしかしたら意思のようなものを持っているならば機械のような無機物でも生み出せるのかも知れない。


それにしても、一気に3体も生み出したからか部屋から一歩も出てないのにすっごく疲れた‼小説とかで出てくる魔力ってのを使ったのかも知れない、今日これ以上生み出すと才菜の家に行く前に寝てしまう自信がある。今日はこれぐらいにしておこう。


俺は今生み出した仲間を昨日のダークアイ・ドラゴンと同じようにオリジンノートの中に帰ってもらった後、眠たい体を起こして出掛ける準備を始めた。


========


才菜の家に着くと、いかにも今から探検にいきますよと言わんばかりに探険服を身にまとった才菜がいた。


「才菜、なんだよその恰好」


「今から山に行くんだよこれくらいの服着てもおかしくないでしょ?」


「ちょっと待て!山に行くなんて俺、聞いてないぞ」


「言ってないもん、でも登山するわけじゃないから」


いや、そんな堂々と言われても困るんだけど。


「そういえば昨日渡した隕石の破片ちゃんと持ってきた?」


「すまん持ってくるのすっかり忘れてた。」


「じゃあまた新しいの上げるから。もう昔から物忘れ多いけどいつになったらなおるのかな?」


「あはは・・。」


昨日と同じ見た目の隕石の破片(魔石)を才菜からもらった、決して忘れた訳じゃないんだけどな・・。


=======


 その後、才菜の父さんに山まで車で送ってもらい、山に着いた俺は目的地が分かるわけないのでとりあえず、才菜後ろをついて山道を進むことにした。


「そういえば才菜、今日俺達が森に来た目的って何だ?」


「あの日の夜、この山にも小さい隕石が落ちてくのを見てて、もしかしたらまだ誰にも見つかってない隕石の破片があるかもしれないって思ったの」


「え?もしかして手のひらサイズの小さい石をこの山の中から手掛かり無しで探す気なのか?!」


「だって、それしか方法なくない?」


そんなの登山なんかよりよっぽどハードじゃねーか!今さら帰るって言った所で才菜に止められるだろうし。帰れたとしても月曜日に学校に行ったとき、山の中に女子を置いていく最低な奴と言われかねない。速く隕石の破片を見つけられことを祈って渋々探すしかないか。

トホホ・・・・。


 

あれからだいぶ時間が過ぎ、空もオレンジ色に染まってきた。未だに才菜から渡された魔石のような物は見つかってない。


「コレだけ探してもないんだったら、もう誰か見つけて持って帰ったんじゃないか?」


「そうだね、諦めて帰るか・・。」


「ねえ、もしかしてアレって・・。」


そう言って才菜は来た道を指さした。才菜が指さした先には、何故かさっきまでは無かったはずのお目当ての隕石の破片があった。


「こんなところにあったんだ♪ でもなんでさっきまで気がつかなかったんだろう?」


そういって才菜が破片を手に取ろうとした時、何処からか大きな鳥が才菜目掛けて飛んできている事に気が付いた。


「才菜!速くそこから逃げろ!!」


「へッ?」


飛んできた鳥は一瞬で才菜を自身の足で掴み飛んでいった。あまりに突然の出来事に俺はパニックになりかけたが、何とか落ち着いて才菜を助ける方法を考えた。とにかくあの鳥の居場所が分からなくなったら、一貫の終わりだ。

俺はオリジンノートを取り出して今朝生み出したばかりの髑髏蛇を呼びだした。コイツならあの鳥を見失う事なく、追跡してくれるだろう。


「髑髏蛇、あの大きな鳥を追いかけて!」


『御意!』


本から飛びだした髑髏蛇は、もの凄い速さで才菜をさらった鳥を追いかけ始めた。


「才菜・・、頼むから無事でいてくれ!」


俺も必死になりながらあの鳥を追いかけ始めた。

2020/5/26 書き直しました。

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