うおぉぉぉ!!死んでやる!一階の窓から飛び降りて死んでやる!
「こんなことになるくらいなら、いっそのこと死んだほうがましだ!」
少年のモノとは思えないような叫び声が響く。どうやら何かがあったらしい。
「ちょ、お前、落ち着けって!」
先程とは違う少年の声。かなり慌てている様子で先程の少年を止めようとしている。
「うるせぇ!」
誰かが突き飛ばされたかのような音がする。怒っていない方の少年がしたたかに腰などをぶつけたらしく、「イテテテテ……」という声がかすかに聞こえた。
「うおぉぉぉ!!死んでやる!一階の窓から飛び降りて死んでやる!」
この時、怒っていない方の少年の頭の中には、次のような情景が浮かんでいた。
1、彼らが話しているのは一階。いきなり窓を開け、ジャンプする。
2、何も怪我することなく着地し、怒っている方の少年が笑う。
3、実はあんまり怒ってなかったんだぜアピールをされて終わる。
しかし実際は……
怒っている方の少年が早足で階段を駆け上がる。そして窓を開ける音。先程と同じ「死んでやる!」の声。
……そして、少年は二階の窓から飛び降りた。いや、少年にとっての一階の窓というべきか。
なぜなら彼は、イギリスで育っていたからだ。
何か思いついたので書きました。これがどのジャンルに入るのか、わかる方教えてください。でも、これって逆にイギリスの人に対して「一階の窓から飛び降りる」って言って驚かせ、「first floor」ではなく「grand floor」から飛び降りて「日本じゃこっちが一階なんだぜ?」みたいにしたらコメディーになるのかな……