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プロローグ
「ダーリン!ダーリンってば、起きてよー」朝っぱらから何だよ。
こいつの名前は桐谷華麗。俺の彼女だ。
付き合い始めるまでは大人しく清楚な女性だと思っていれば、
一緒に過ごす時間が増え、ましては一緒に暮らしていると…
これである。俺を起こすためにおはようのキス。
キスされた唇を手で擦るとベットから立ち上がった。
「おは…よう華麗。そろそろ朝からキスはやめてくれないか?」
俺は男子高校生、朝からキスなんて刺激が強すぎる。
「いや、別にあんたのためにキスしてなんか、いないんだからね!」皆もお気づきだろうか?俺の彼女は変態属性とツンデレ属性、この二種類を持ってる変態女だ。
「てかまず、俺のためじゃ無かったら何だよ?」
俺のためにキスをしていないなら何のためにしてるんだ?
「え?ちょうど唇が乾燥してたからキスすれば直るかなーって?」
てへ!と言わんばかりにキラキラした目でこちらを見てくる。
いや、おかしい。唇が乾燥してたからってキスするのはおかしい。
「さ!朝ご飯にしましょ?」
「ってお前料理出来ねえじゃねえかよ!」俺は華麗の頭をぽんと叩く。