始まり
素人です。
本当に右も左もわからない状態なので、温かい目で、感想やアドバイスを下さい。
夏美が死んでから1年が経とうとしている。
僕らの、歪な高校生活が始まる。
4月6日、今日は沫雪高校の入学式。
式が始まるのはまだまだ先なのだが、校門付近は新入生やその親族で賑わっていた。
「人多いねー。まだ式まで2時間あるのに。」
西野冬樹は感嘆の声を発する。彼も今日からこの沫雪高校に通う新入生の1人だ。
「結構かわいい子多くね!?あの子とか超タイプなんだけど!!」
隣で女子を見て興奮した声を上げているのは、冬樹の幼馴染の日下部春哉だ。金髪にした髪と両耳に開いたピアスでかなり目立っている。
「あの子どこのクラスかなぁ!聞いてこよっかなぁ!」
「やめとけ。入学初日でバカがバレるぞ。」
横で春哉に冷静に声をかけるのは同じく2人の幼馴染の渡秋斗だ。彼も高身長で周りより頭2つほど高いのでかなり目立っている。
「今行かないと絶対後悔する気がする…!」
「そんなことより会場開いたから中入るぞ」
そんな2人の会話を聞きながら冬樹は感じていた。
たとえ夏美がいなくなっても、僕らの時間は進んでいく。歪なほど正常に。