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呼び出されました。

すんごい遅くなりました。

なんとか年明け前に投稿できました。

ほんっとうにぎりぎりですね。すいません。

 図書室から戻ってきた私は,早速小説を読み始めた。

 やることが特にないからだ。これもすぐ読み終わってしまうのだから,図書室にいればよかったのだけれど……

「いや,あの少女と一緒の空間なんて気まずすぎるわ。」

 あの子は,陛下を好いているのだもの。あの子がどう思っていてもなんだか気が引けてくるし,これで正解だ。

 ……まぁ,国に対して実害がないのだから,見逃しても問題はなかったわよね。私が舐められた場合は鉄拳制裁させてもらえばいいし。

「ふぅ……」

 思考がひと段落したころ,私は一章を読み終わっていた。

 話の概要は,身分違いの恋に悩む王子様と子爵家の少女が,王子の婚約者候補の妨害を受けながらも,なんとか愛を貫く話。

 まぁ,設定としてはぎりぎりセーフか。婚約者ではなくてあくまで『候補』であるからな。

 さすがにこの婚約者候補さんのやってることは犯罪に足突っ込んでるし,ありえないことはない。

「……私の立場はさしずめ,この婚約者候補,ってところだな。」

 王子じゃなくて王だし,婚約者候補じゃなくて婚約者だけど。

 あの子にとってはおんなじように見えているのだろうか。もし,あの子でなくとも,陛下が誰かを好きになって愛人を作ったら。私はどんな行動をするのだろうか。

「……?」

 らしくないな。何でこんなことを考えたのだろう。

 首をかしげて答えを探す。

 そのとき,ノックの音がした。

「失礼します。陛下からセレスティナ様に,庭の散策をしないかとのお誘いがきております。いかがいたしましょう。」

「すぐに用意します。」

 ……よく分からないことを放置したくはないのだけれど,陛下をないがしろにするわけにはいかないからな。すぐに支度を整えた。


「セレス。」

「陛下。ごきげんよう。」

 庭にやってくると,すでにそこには陛下がいらっしゃった。

「きれいな薔薇が向こうで咲いている。見に行かないか。」

 ちらりと侍女を一瞥して陛下がそう言う。二人で話したいことでもあるのだろうか。

「ええ。」

 私は,手で侍女に待機するようにとの指示を出して,陛下の手を取った。

 しばらく歩くと,陛下は立ち止った。

「……人の気配はあるか?」

「?いえ。ないです。」

「そうか。」

 陛下は頷くと私に向き直った。

「実は……その……言いたいことがあってだな……」

「はい。」

 いつもの堂々とした態度はどこへ行ったのやら,口ごもってごにょごにょと何かを言っている。

「……陛下,大丈夫ですか?」

 体調が悪いのだろうか。それとも恥ずかしいことでもあったのか。いやでも,見る限り恥ずかしいと思うようなところはない。やはり体調が……

 不安になって手を伸ばすと,それに気づいた陛下が,急に体をのけぞらせた。

「え,どうされましたか?」

「あ,いや,その……」

 ますます顔を赤くする陛下。え,これ大丈夫なのほんとに。

「っ……」

 私が素早く手を伸ばすと,また更によけられる。

 ……

 今度はもっと速く,速く,速く……

 陛下の反射速度はかなりのもので,戦闘時の速さで手を伸ばそうとしてはっとした。これでは頭を粉砕してしまう。

 つまり私のすべきことは……

「えいっ。」

「!?」

 まずは陛下の捕獲。体格差があるので,抱きしめる形となる。そして,腕が届かないため,私の額を陛下の額にくっつける。

 少々不敬かもしれないが,陛下の首にぶら下がるような体制となった。

 こつん,と額が触れ合う。

「うーん,熱はないですね。何か悪いものでも食べました?」

「……」

「陛下?」

「きゅう。」

「陛下ぁ!?」

 ゆでだこのようになった陛下は,私が体重をかけて拘束していたことも相まって,私の方に倒れこんできた。

「わ,」

 重量は魔法でどうとでも調節できるのだが,いかんせん陛下は体が大きい。少々の浮遊魔法を使いながら,私は急いで侍女と執事のもとへ走った。

「おかえりなさいま……陛下ぁ!?」

 おんなじ反応をどうも。

「ど,どうかなされたのですか?」

「いえ,それがかくかくしかじかで……」

 私は,何があったのか,事実だけを述べて報告した。これで陛下の体調が悪いことが伝わるだろう。

 私が話し終わると,二人は微妙な表情をした。

「それはその……セレス様……残酷ですね……」

「ええ……」

「すいません,体調が悪いと気付いた時点で報告するべきでした。」

「「そうじゃありません」」

「?」

 よく分からないまま,私は執事さんに陛下を預け,その場を退いた。

 部屋に戻るとなぜか侍女に椅子に座らされ,こんこんと説教をされた。

 陛下の純情?がどうとか……

 結局私に内容がきちんと伝わっていないことを気付いた侍女は,明日はまた夫人を呼びましょうと言って退室していった。

 ……??

 結局なんで陛下に呼ばれたのかはわからずじまいだった。

なんか王様がふびんなキャラになっていきます。

これから何とか主人公をリードさせたいです。

よんでくださりありがとうございました!!!

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