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いい作戦をもらったので実行してきます。

少し間空きました。

部活もあるのでなかなか更新できずすみません。

仕事を手伝おうと思った私は、早速次の日の昼には以下の執務室にやってきた。

「失礼します。」

「セレスか。なんだ?」

私はきちんと引いたところから、言った。

「夫人から、私のレッスンの発表の場なので、心機一転、新しいドレスを仕立てたらどうかとアドバイスを受けまして……よろしいでしょうか?」

「……ああ。それだけの仕事はすでにしているしな。」

「ありがとうございます。それで、ここからが少し言いにくいことなのですが……。」

「?」

「差し支えなければ、私のドレスを、選んでいただきたいのです。」

私は、夫人の言っていたことを思い出す。


ーーー


「……ということがあったのです。」

「まぁ……!!まぁまぁ!!」

中庭であったことを簡単に夫人に話した。

「なにやら、体調が悪そうだったので、仕事を減らして差し上げることはできないものかと考えて見たのでが……なかなかいい案が思い浮かばず、こうして相談させていただいています。」

私は陛下のことを信頼しているが、陛下の好きなものや個人的な趣味嗜好は全く知らない。

十分一人でこなせる技量を持っているのに、人に手伝われることは、苦手なのではないだろうか。

不安げにする私を、夫人は輝いた目で見ていた。

「これも小説……じゃなくて絵本効果ですわね!」

よくわからないことを言っている。

私があの本を読むことで何か変わったように見えるのだろうか。ふむ。自分ではわからないものだ。

「あの、私は何か変わることができたのでしょうか?」

「そのうちわかりますわ。それで、そう、仕事を減らせないか、でしたわね……それでしたら……」

夫人は私にそれを耳打ちをしてきた。


ーーー


そう、これは作戦なのだ。陛下の仕事を減らし、少しでも療養に時間を当ててもらうための。

ドレスを選ぶ時間なんて、高が知れている(セレスティナ調べ)。

その分の仕事、と言ってたくさん引き受けてしまえばいいのだ。

「その分の仕事は、私がいたします。だから、その……。」

「わかった。しかし、仕事は引き受けなくていい。」

「えっ……」

そんなの、意味がないじゃないか!!!休んでもらいたいのに、これではすることが増えている。

「む、無理をしないでください、この間、体調が悪そうだったのに……!!」

「体調……?…………ああ。」

なにやら思い至らない様子。自分の体調が悪いことを自覚していなかったのだろうか。

なおさら悪い。

言い募ろうとして、陛下と目があった。

その内容は読み取ることができなかったが、なにかへの熱がこもった目。仕事への情熱だろうか。

これ以上私が何を言っても、ダメだろう。

そう判断して、私は退室することにする。

「俺に、休みを与えようとしたのだな。少しずれた方法だが。」

「……発案は、夫人です。私が悩んでいるのを見て、助言してくださったのです。」

心配しているのは私だけではないのだから、もっと体を大切にしてほしい。そう伝えたつもりだったのだが……。なにやら頭を抱えられてしまった。

「だ、大丈夫ですか!?」

私は陛下に駆け寄った。

「いや、あの夫人、なかなか策士だな、と……。」

「でしょう!……ではなく、お体は……。」

「大丈夫だ。……初めてのこととは、何事も思い通りにならないものだな。」

「?はい、そうですね。なんでも思い通りにできたら……」

なんの意図があって言ったことなのかわからないけれど、私は、その言葉で過去のことを思い出す。

初めてのことだって、私はなんでもできた。今までできなかったことなんて、そうそうない。だから、私は羨ましい。友達と一緒に切磋琢磨できるのが。

「……面白みなんて、感じられないでしょうね。」

「……。」

陛下は黙ったまま、こちらを見つめ、私のはあなたを添えた。

「なんでも思い通りにできることなんて、そうそうない。セレスだって、今、人と関わる練習をしているのだろう?」

私の頭に、夫人が浮かび上がる。

「はじめの、妹と入れ替わられてしまったことなんて、思いもしなかっただろう?」

ここに来るために、たくさんお世話になった人たちの顔が浮かぶ。

「全てが思い通りにいくなんてことはない。だから、思い詰めることはない。」

聞いたことのないような優しい声色でそう言われて、私は不思議と安心した。胸がほわっとして……

……今の状態に気づいた。

婚前の男女の適切な距離感ではない。

「!」

反射的に距離を取る。

「あ……えっと、」

流されかけていたが、ここにきた目的は、陛下の健康のためだ。しかし、仕事は任せてもらえそうにない。

「っ……あの、私にできることがあったら、なんでも言ってくださいっっ……失礼します!」

動揺して、最低限のマナーしか守れなかった。

廊下に出てから私も頭を抱える。

「あああ……。」

この後すぐに部屋に入るのも忙しないし仕事の邪魔をしてしまいかねないので今日のところはすごすごと部屋に戻り、ベッドの上で逆立ちして反省した。

侍女さんに叱られた。

二重に反省した。

主人公すごく動揺してます。


読んでくださりありがとうございました!!!


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