授業を受けます。
外出中なので勉強の必要がない!!から、今のうちに投稿します。
再び行われるスパルタ授業。講師をしてくださるのは、アヒュレンス夫人。その手には鞭が握られている。
「あ、あのぅ、それは……。」
「ああ。大丈夫ですわ。」
だよね。仮にも王族に鞭なんて……
「私、回復魔法だけは得意なんですの。」
殺る気満々だー!?
「真面目にやります。」
「それは前提でしてよ。」
「イエスマム!」
そうして授業は開始された。
「聞くだけではいけませんわ。相手に情報をわざと与えて操ることも必要です。」
「なるほど。それで、どうすれば避けられませんか?」
「王族が忌避されるなんてよっぽどのことをしたのですね……。そこでも、今の方法は有効です。相手はあなたから有力な情報を得たと思いますし、そのおかげでさらに口が滑るかもしれません。」
なるほど。
「それにしても……本当に何をしたのですか?」
「いえ、教わった方法で誘導して言わせるのが主だったのですが、加減はしていました。私が扇を閉じて首を傾げて微笑むと大抵の方はなんでもペラペラ喋っていたようなので、私を恐れてのことでしょう。」
まったく、後ろめたいことがないなら、そんな風に思うこともないのでしょうに。
「貴族には、醜態となり得ることがいくらでもあるのですよ。握りつぶして隠蔽しているだけで。」
確かに。私は今回公にしたが、本当に国に火の粉がいかないようにするならば、全て隠し通すか、裏でことを進めただろう。
なぜ今回こうしたのかというと、私は…居場所が欲しかったのだ。
幼い頃は、能力を隠そうともしなかったため、能力のせいで避けられた。今回の縁談は、私の能力を買ってのことだった。
私が、私の能力が必要とされている。
そう思っていたのに、回される仕事は少ない。
信用されていない。能力が高いだけじゃダメなんだ。
「信頼されるにたる実績が私には必要です。そのために、まずはこの授業をマスターしてみせます!」
「あら。やる気があるようね。じゃあ、通常通りに行きましょうか。」
「…………え?」
「これは本当は脅しの道具だったんだけど、使うことにするわ。実技で失敗するごとに♡」
心機一転したつもりが、とんでもないことになった。
「お、お手柔らかに……」
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