義弟くんとお話しします。
最近学校が始まってあまり更新ができませんでしたすみません。
仕事が、ない。
それが表すことを考えてみた。それはつまり、私は未だ完全な信頼はされていないということではないか。
まぁ、そうなるのが妥当か。妹は入れ替わりなんてしでかしているし。私自身も、不完全なところが多いし。
信頼は、コツコツ積み上げていくしかない。
しかし、私はそう言ったことが苦手だ。
「……もっと人と関われてたらな……」
周りの大人を恨んだ。けど、すぐにやめる。
結局は自業自得なのだ。大人に言われたから、やめる。子供の時は正しいことを知らないから。でも、行動することはできた。子供の頃は、たくさん間違えて、それで、覚えればいい。
私はそれができない臆病者だった。しかし、今はもう、自力で成長していくしかない。
しかし、人とのコミュニケーションは、本を読むだけじゃ身につかない。
「どうしたものか……」
私が悩んでいると。
「お義姉さん。」
「!」
陛下の弟、ルシフェルくんが、訓練場の一角に腰を下ろしていた私を覗き込んでいた。
「こんにちは。」
「うん!さっきのすごかったよー。」
見てたのか。ニコニコしながら言ってくれて、素直に嬉しく思う。
「ありがとう。」
「でも、何か悩んでたね?何かあったの?」
「あ、いや……」
エニスヌスの人に、しかも年下の子に相談するなんて、気が引けた。
しかし、真剣にこちらを眺めて、そのまま視線をそらさない彼に、私は根負けした。
「いや、その……人間関係で……」
「人間関係?兄様と何かあったの?」
「陛下は何もしてないわ。私の問題よ。」
「……もしかして、信用されてないなーとか?」
「え、あ、」
言い当てられて言葉に詰まる。だめだな、私……。
「まだこっちに来て数日だしねー。それに、騎士団から城に入り込もうとしたんでしょ?別に目的は国に仇なす感じじゃなかったけど……」
おっしゃる通りです……すみません……。
私は地面にめり込む。
「あ、ごめんなさい!責めるつもりは……」
「いいのよ、事実だから……」
話すのが苦手なんだよな……
本と関わってばかりいては、だめだったんだよ。しかし、私を信頼しきっていない人たちとコミュニケーションを取るのは辛い。
甘えてもいられないのだが……
「たぶんお義姉さんは喋るのが苦手なんですね。今まで手紙とかもみたことないし、友達もいないんでしょ?」
「はい……」
可愛い顔して抉ってくる。そろそろ訓練場の地面がひび割れるんじゃないかと思い始めたのだが。
「だったらさ、僕と練習しようよ!」
「……はい?」
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