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まずは個人的仕返しからです。

やっと妹姫の名前が出てきます。

(妹姫視点)

「ふんふんふふーん♪」

 機嫌よく鼻歌を歌いながら、ワルツのステップを踏んでいるのは、フィオナ・ノーム。

 セレスティナの妹だ。

(今日はいよいよ婚約式だわ!!証文に私の魔力で登録してしまえば、あとで事実が分かっても、覆せないわ!!)

 計画がもうすぐで完成するため、ここ数日、彼女はご機嫌だった。

 用意されていたドレスを着て、くるりと一回転する。

「ああ……これが陛下の選んでくれたドレス……!!」

 それは、フィオナにとてもよくなじんでいた。

(私の事を理解してくださっているのね……!!こちらに来てから、陛下にあったのは数回程度。それなのに……運命かしら、なんて、きゃっ)

「セレスティナ様」

「?……あ、私か……はぁい?」

「御髪を整えさせていただきます。」

「はーいよろしく。」

 エニスヌスに来てからフィオナに付けられたメイドたちは、いつも通りに彼女の髪を整える。

 化粧まで出来上がったところで、部屋の扉がノックされる。

「時間です。」

(とうとうね!!)

 フィオナは、大広間の扉の前に立った。

「……?こういうのって、婚約者は一緒に入場するものじゃないの?」

「陛下は先に入場しておられます。」

(……でも、私が入場したら、皆、私に注目するわよね。そして、私は優雅に陛下に近寄り……皆、おとぎ話の様だと思うでしょうね。ふふっ)

 フィオナは、会場に足を踏み入れた。そして、目を見開いた。

 はじめに目に飛び込んできたのは、玉座に座る王様と、その隣に座る女だった。

「なっ……!!」

 声を上げたフィオナを数人が振り返るも、すぐに興味を無くしたように歓談に戻る。

 フィオナはつかつかとその女の方へ歩いていく。

 そして、近づいてみて、気づく。その女が自分の知る人間であると言うことに。

「ね、姉様!?」

~~~

(セレスティナ視点)

「陛下、少々騒がしいかもしれませんが……」

「よい。」

「ありがとうございます。……久しぶりね、フィオナ。」

 何でもないことの様に私は笑って言う。

本題は、最後にとっておく。まずは、個人的仕返しとして、恥をかかせてあげよう。

「私と陛下の婚約を祝いに来てくださったのかしら?」

「な、なんで、ここにいるの……!?」

驚いた顔でこちらを指差すフィオナ。

指差すのは失礼だとか考えないのかな…々相手が私だからかな……

「なんでも何も、私は、エニスヌスと親交を結ぶため、ここにきているのよ。」

「っ……!!」

フィオナは黙り込み……笑った。

「なーにを言ってるのよ、『フィオナ』」

……なるほどね。

「あら?私がセレスティナじゃないというの?」

「ええ。妹のくせにずる賢い。」

いつの間にか婚約式にきていた貴族たちがこちらを見ている。まぁ、なかなか面白い場面よねー。

私は立ち上がり、フィオナの前に立った。

「私ときた従者たちに聞きなさいよ。私は『セレスティナ』よ。」

「そりゃそう答えるでしょうね。なにせ、あなたを傀儡にして、この帝国の実権をいずれは掴もうと思ってる脳内御花畑失礼貴族たちの息がかかっている奴らばかりなんだから。」

「っ……私に忠誠を誓ってくれたものたちになんてことを!!」

「本当に忠誠を誓ってくれたのかしら?他国の王族の前で許しももらっていないのに喚き散らしている主君を諌めない従者たちが?」

「許しって……あなたが聞いてたじゃない!」

「そうね。『私』は貰ってるわ。」

「そうだな。セレスティナには許可したな。」

「!!」

フィオナは信じられないものを見る目で陛下を見て、私をにらんだ。

「陛下!!私がセレスティナです!!!」

陛下はしばらく無表情でフィオナを眺め、ふっと笑った。

フィオナは何を勘違いしたのか、駆け寄りかけたが……

「セレスティナ。」

「ふぁ?」

気がつくと、私は陛下の腕の中にいた。

突然の出来事にあたりは静まり返った。

はじめに反応したのはフィオナだった。

「なんでですか!!」

いや、私も聞きたい。

顔を見上げると、その口角は楽しげに上がっていた。

……煽って楽しんでますね。

私はそれに乗ることにした。もっと身を寄せるようにして、視線だけをフィオナに向ける。

「ーー!!」

激昂して今にも飛びかかってきそうなフィオナ。

「……よく似合っているぞ。そのドレス。」

「ありがとうございます、陛下。」

「わ、私は!?これは陛下が贈ってくださったものじゃ……」

…………覚えていないのだろうか……

「それ、あなたが以前着ていたのを見たことがあるんだけど……」

私だけがドレスを贈られている……というか、私が婚約者だから当たり前なのだけど、それを分からせることでショックを受けさせようとしたのだけど……

従者さんたち、フィオナの機嫌をとるために嘘ついてたんだな……

「あ、あなたたち……」

「申し訳ありません!!」

「傷つかれるかもしれないと思って……」

「ーーもういいわよ!!とにかく、私が王妃なんだから!!」

また、その話を続けるのか。

確かに、そこはまだうやむやのままだ。

私がそんなことも考えないままにここにいると思っているのか。

まぁ、十分煽ったことだし。

ガチお説教に入りますか。

読んでくださりありがとうございます!!!

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