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戻ってきて、打ち合わせです。

目的完了まであと少しです

「ことを始めるのは、使者が戻ってきて、私がきちんと本人だってわかるようになってからですね。」

「まて、ちゃんと順を追って説明して欲しいんだが」

無事帰還し、和やかに私とハルが話していると、団長さんが突っ込んできた。

「えっと、私は女で、ノーム皇国の第一王女で、今いるのは、妹が成り代わった、偽物の姫です。」

なるべく簡潔にまとめたつもりだったが、団長さんは頭を抱えてしまった。

「堂々と言うのは、陛下はもう、認めたということですね?」

「へいか?」

…………あれ?えっと…………

「リオンハルト・エニスヌス陛下……?」

「そうだ。」

…………はぁ!?

「え、と、へ?なんでこんな……」

「『大したことない』仕事らしいから、こっそり護衛つけて、お前を直接見極めるって聞かなくてな。」

「見極めるって……?」

あった時、私はまだただの平民という認識だったはずなのに。

「お前は騎士団の入団試験の筆記が満点で、ふざけて入れてみた王妃に必須な知識なんかもあったんだよ。……敬語の方が良かったですか?」

「あ、いや、別に大丈夫です。今更感がすごいので。……国の方で教育受けてたんで、当然のことではあるんですけどね。でも、それでなんで見極めるなんて話に……」

「妹姫の性格、わかるな?状態も。」

「…………」

一応血の繋がりがあるのでフォローしたかったが、他国の人間に迷惑をかけているので、流石に無理だった。

「まことに申し訳ありません……」

「だから、王妃の影武者にでもなってもらって、王妃の仕事なんかを受け持ってもらおうかと考えていたのだが……」

本人だった、というわけか。

「陛下、それまともな考えじゃないですからね。当事者にさらりと言わないでください。」

それで目をつけられていたのか。王妃の代理なんて国の主要人物に近づきまくりだもんな。信用できるやつじゃないと無理だよな。

「バレたけど、どうやら王女だってことが信じて貰えて、のし上がる手間が省けたので結果的に良かったです。」

私は、二人が公的なところ以外ではそう言ったことに頓着しなさそうな性格だと判断して、ぶっちゃける。

「で、話は戻りますが、どうやってこれを解決します?私の側についてるノームの人間は、少ないですが。」

「人望だって、上に立つものの役目だぞ。」

「ですよね……すいません、色々偏ってて……」

今回のことは私にも原因があるからな。

こちらの手は借りられない。

了承はもらう必要があるけど。

「と言うことで、迷惑かけたお詫びもするので、少々騒がしくしてもいいですか?」

「もちろんだ。あの女を盛大に晒し者にしてくれ。」

「陛下、漏れてます漏れてます。あ、計画は教えてくれ。こちらの対応も考えるから。」

「はーい。」

さて、待ってろよ?妹。

団長さんと王様の口調が似てて紛らわしくてごめんなさい。


読んでくださりありがとうございます!!!

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