はじまり
連載物って、難しい……
拙い、完全趣味でできた代物ですが、読んで下さると幸いです…
捨てられた。
そのことに気づき、自分の妹の愚かさに愕然とした。
私は、ノーム王国第一王女、セレスティナ・ノーム。
隣の軍事大国、エニスヌスに嫁ぐ途中だった。
急に扉が開いたと思ったら腕を掴まれ、混乱している間に崖下に投げ落とされた。
私の脳裏を、やたらと駄々をこねてついてきた妹姫がよぎる。
……こんなことを考えていたのか。
隣国の王子は、たいそうな美丈夫らしい。
また、隣国はとても大きく強い。
嫁ぎたくなるのはわからないでもない。
……私を送っていたのは、主に妹姫の派閥の者たちだった。
私は、取って代わられたのだった。
私は、風の魔法でしっかりときれいに着地したのち、隣国の方向に目を向けた。
「……さすがにこの格好じゃいけないよな……」
嫁入りのための豪奢なドレスに目を落とす。
幸いにも、近くには人の住む農村がある。
……殺す度胸がなかったんだろうが、助かった。
ここからだと、隣国の方が近いので、隣国に向かうとしよう。
両親は妹のことを溺愛してるからどこまで妹とその後ろ盾の貴族の独断なのかもよく分からない。親はあまり信用出来ないしなぁ
私は、その後、農村でドレスを売り(娘のために村長が高く買ってくれた)
私はそのまま走った。
どんな仕返しをしようかと考えながら。
うふふふふ?
国の信用を失うようなことをしたんですもの。覚悟はできているんでしょうね…?
隣国の城門に着いたのは、翌日の早朝だった。
私は、隣国への入門証を個人的に持っていたので、街に入ることができた。
ほとんど放置されていた私がその気配に気づいてから、暗部の人達に色々教わった時に、ついでにお忍び用の身分証を作ってもらえた。この身分証では男の子だということになっている。
密偵だと疑われ無いように気をつけないと、後々面倒だ。
それに、ここは大国だが、観光地でも資源の原産地でもないので外国の人間は少ない。
私の服装は異国の民族のところで買ったものだから結構目立つ。
私は所持金で目立たない服装に着替えた。
「さて、と。」
これで、ひと段落した。
もう妹姫は城の中にいて、私に成りすましているんだろう。
まずは、城内に入れるようにならないと。
私は辺りをざっと見まわした。
この時期のエニスヌスでは、あれが行われているはずだ。ここに来るために下調べはしてある。
私は、掲示板に貼られた大きな紙を見上げた。
『騎士団員(一般人からも)募集』
……これだ。
私はぐっと拳を握った。
主人公は、頭はいいけど、思いつきで動いたり、国のために暴走したりします。
私の頭が良くないので、その頭の良さを描写できるか不安ですが頑張ります。
読んで下さり、ありがとうございます。