6話 巫戯けたパンピーの力!
kazeです!
「おいコーン。ギルダーの場所がわかるなら教えてもらおうじゃないか!」
「ふっ。ふふふ!この元神を舐めてもらっちゃあ困るねぇ!そこの交差点を右に曲がって直ぐにあるよ!」
ダダダッとコーンは走っていく。
それに俺も着いていく。
そこには。
食事店があった。
おい!とコーンに言おうとしてコーンの方を見ると───
倒れていた。
「は、はははっ。や、やはり僕の力は本物だった....のさ....。」
そういってばったり倒れた。
「アホなことするんじゃねぇよぉぉぉ!!!!」
俺は今日一番の声でコーンに向かって叫んだ。
数十分後...
「ふぅ!美味しかったよ!」
さっきコーンが見つけた食事店に入ってご飯を食べた後、再びギルダーを探し始めるところだった。
そういえばこのコーン。さっき倒れたのは体力が無くなっただけじゃなくてお腹も減っていたそうだ。
全く。こいつ駄目神(←読み方はダメじゃん)。
それはともかく、ご飯を食べたコーンはやけに張り切っていた。
「さあ、次はどこ行く?地獄?それとも天上界?それとも───」
「その中のどこもいかねぇよ!」
「まあまあ、ご飯を食べた直後からそんなにはしゃがなくても。それよりこの体はとても重いね...。ちょっとおんぶしてくれないかい?」
何て自分勝手な奴なんだ....!
でも途中でバッタリ倒れられたりするのは嫌なのでしょうがなくおぶうことにした。
「さっすが翔くんだね!」
「うっさいわ! 」
俺はしょうがなく歩き出した。
少し歩いている時に思ったことがあったのでコーンに聞いてみることにした。
「そういえばさ、お前。どうやったら神に戻れるの?」
「?」
「何首をかしげているんだよ!」
「僕にもわからないんだからしょうがないじゃないか~」
こ、こいつ.......
「お前がわからなかったら絶対わかるわけないじゃねぇか!」
「まあまあ、そう焦らずに。あそこの仕事は他に任せておいたからね!」
あそこに仕事がある方がおかしいと思うんだけど。
「ち、ちなみにあそこの仕事はどんな仕事なんだ?」
俺はおそるおそる聞いてみる。
「ここの管理だよ。どう?結構まともな仕事してるでしょ?」
反論できねぇ...
「そんな僕の話はおいておいてさっきギルダーらしき施設見つけたんだけどどうする?」
俺が少し悔やんで下を向いているとコーンに声をかけられた。
俺は少し慌てて周りを見渡す。
しかし、俺の近くには中々ギルダーらしき施設が見当たらない。
「どこにあるんだ?見えないんだけど。」
「あっちの方!」
コーンが勢いよく指を指したところは───
大分後ろにあるところだった。
にしてもあれがすぐ見えるって視力良いなこいつ。
なんメートルあるんだよ。俺にはほぼ見えない。
なんにせよあそこまで行くのは少し疲れる。
「もっとはよ言えぇぇ!!!」
俺はそう叫ぶとダッシュで戻っていった。