5話 見えてきた...いや、何も見えてねぇ。
どうせポッキーなんて食べないから四本アニメ日にすればいいじゃん(笑)
「異世界と言えば~!」
ん?
「異世界と言えばー」
何で乗ってるんだよ俺。
「色々ありますねぇ~」
「ありますねー」
「例えばどんな物があると思います~?」
「んー。特殊な種族にモンスターとかですねー。後は楽しい生活!」
そして、コーンはスッと息を吸うと一気に吐き出すように
「そんな生活が出来ると良いですね~。でも、この世界はそんな良い世界じゃありませんからね!良い世界じゃ!」
.........。
何やってんだよ俺。
「ねえ、翔くん。何で誰もお金を投げてくれないんだい?」
「お金目当てだったのかよ!」
いきなり変なことしだしたから何かと思った。
「それどころかゴミすら投げてくれないんだよ!?完璧無視だよ!ガン無視どころか完無視だよ!?」
まだそんな事言ってるのかよ。
広場。
俺とコーンはそこにいる。
広場は簡単な待ち合わせ場所みたいなようなものらしく、結構な人が出入りしている。
広場の中心には噴水がある。コーンはお金を探しているのか噴水の中を覗いている。顔色から察すると、どうやらお金は無かったらしい。
それはさておき、さっき俺とコーンはここにたどり着いた。
そこでコーンは噴水の前に立ち、よく分からんことを言い出して今に至ると言うわけだ。
「か、翔くんぅ~!もう駄目だぁ..!お終いだよぉ...!」
何時からこんなんになったんだよ。あのよく分からない頼もしさは何処に行ったんだよ。
これじゃもう神じゃないな。つかこいつさっき神止めたんだった。
使えねぇ...
「何で舌打ちするんだよ!?」
「何も出来ないなこいつって思って」
「うぅぅぁん.....」
め、面倒臭ぇ...
「じゃあ何か良い方法ないのかよ!」
「う~ん.....。あ!街を探索してみるって言うのは?」
「あー確かに。んじゃ行ってみるか!」
──それはしばらく適当に歩いているとき。
「なあ、コーン。ここ異世界なんだからモンスター倒したら大金貰えるような、何だっけ?冒険者とか勇者とかねーの?」
「そんな事言われても......。翔くん!翔くん!あそこに君の言ってるような冒険者ギルドみたいなのがあるよ!」
「おお!ほんとだ!早速いこうぜコーン!」
───しばらくして.....
「全然駄目じゃねーかここ.....」
「そ、そうだね。」
俺達がそういっているのは理由がある。
一応ここは冒険者....というより....なんだろ。うん。
簡単に言うと街を守る人達の集まりだとか。
何が言いたいかと言うと、俺には向いてない。
だってその仕事してる人が殆ど兼業してる人だし。
と言うわけだが、良い情報をゲットした。
それは、個人的に活動してるギルドらしき物があるらしい。名前はギルダーといい、そこでは小規模な問題などを解決することが仕事らしい。
という訳で、早速行くことにしてみた。