運命の神様
基本的に定期更新は出来ないと思います。すみません。
『はいはーい。回想はそのくらいにしよーねー?』
幕を降ろした俺は、このクソ野郎と遭遇してしまった。
『え〜!クソ野郎はやめてよ〜!』
黙れクソ野郎。
『もぅ、ボク神様なのにぃ』
くねくねとしなを作りながらぶりっ子口調で話すこの少年は、中性的な顔と声を持っていた。だからといって少年なのは変わらないので、違和感だらけで気持ち悪い。正直、会話したくない。俺がコイツとするのは、OHANASHIだ。素早く背後にまわって首を締め上げる。『ぐえ!』と潰れた蛙のような声を出して腕をタップし始める自称神。
『ちょ、ギブギブ!く、苦しい・・・!』
やっぱり演技だったか。イライラさせやがって。キリキリと吐けよ?
Q1,ここは何処だ?
A, 神域です!
Q2,お前はなんの神だ?
A, 運命の神様さ!キリッ
Q3,殺っていい?
A,何で?!ぐえええええええええ!!!
Q4,俺をこれからどうする?
A,その前にボクはどうなるのかおききしてもーーーあ、ごめんなさい!絞めないで!転生してもらいます!
転生?なんだそれ?
『違う世界へ身体を創り、魂を定着させます。というか、こんなことになったらだいたい予想はつくでしょう。勉強不足だね、もっとラノベを読みたまえ。』
なんでいきなり上からなの?!というか『らのべ』ってなんだよ!
『本に決まってるじゃん。え、まさか知らないの?ダッサ〜w』
コイツ本当になんなの?!ほんと腹立つ!!
『フッ。まぁ、ボクは親切だからね。知識を送って馴染ませてあげるよ。・・・・・・はい!これでキミも未来人だ!』
一気に知識の量が増えたことによる違和感がすぐに消えていく。
『それじゃ、楽しんでおいで、血塗られた剣のムツカ君。』
それやめろおおおおおおおおおおーーー!!!