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あぁ、眠い
目覚まし時計が一定のリズムで僕を起こそうとしている
眠いんだ。五月蠅い。
布団からのろのろと手を伸ばす
ケータイ端末の目覚まし時計は楽だが10分おきに僕の睡眠を邪魔する。
人間は脳に酸素がないと眠気を感じるらしい話しの長い理科の教員がそんなことを言っていた
カーテンを開け目を細める
また、朝か・・・
時刻六時三十分
暗野 凌(14)中2 平々凡々の中学生です。イケメンだとも思わないし、成績も中の上、友達もそこそこ、授業態度も当たれば言うし当たらなければ何も言わない。至って平凡極まりない男子中学生です。
そう、僕はごくごく普通の中学生だ。
制服に着替え僕の隣の部屋をちらと見るがお互いに干渉するのは得意ではない、台所に置かれた冷え切った朝ご飯を残さず食べ教科書が入っている鞄を背負い家を出る。
「行ってきます」
当然答えなどあるわけもないが今は、形式的なモノだと割り切っている。
あの家は元々四人で暮らしていた、父、母、姉、僕、よきある家族構成だった。
けれど、9年前の事故で両親を亡くした、今あの家に住んでいるのは僕と姉さんだけだ。
姉さんは、3年前から昼は決して外に出ない。
「おっはよう!!」
「なんだよ、海信」
ほらいつもと同じだ
全くもって同じ
僕の日々は変わらない
変わらなくてよかったんだ
本当にアマチュアですがよろしくお願い致します。
私自身が楽しく書いているので、皆さんにどう思われるのかわかりませんが、二話目も出す予定ですのでよろしくお願いします。