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たのもしい協力者

「羽虫は、わたしと姉さまの」

「クルポー」

鳩と睨み合うオウル。


「こらこら、ポッポちゃん」

レナードが抱え上げると、白い鳩の足についていた手紙をギルバートが取る。

その内容を見て、ギルバートは眉を寄せる。

「どうしたんだ?」

久遠に聞かれ

「リザードマンの群が、町に向かっているッス。おそらく、ギルド隊員だけでは手に余るッス」

「水辺を好む魔物のはずですが……」

妙ですね、とユーリ。

「だったら、僕たちも急いで加勢を」

「ガゥ、ガゥ」

その心配はない、とばかりにラッシュの声。

隣にいたリンカが遠吠え。

呼応するかの用に、狼たちが集まってきた。


その数を前に、全員が目を丸くした。

「協力してくれるとか?」

「グゥ」

頷くリンカを見て

「ギルバート、とんでもない協力者だ」

「……はははは、夢でも見てるようッス」

「クオンさん、町の方にはこの子たちを連れて私が加勢に行きます。ギルバートの馬車にのって、頭領たちと合流してドラゴンを解放してください」

「レナードさん、でも……」

「クオンさん、危険なのはいつものことです。それに、協力するって約束しましたからね」

レナードが言うと

「了解ッス。そっちも気をつけるッス」


♦︎♦︎♦︎


「グオオオオン」

白いテント内にドラゴンの咆哮が響く。

鎖の一部が外れてしまったため、周囲を鉄の檻をかぶせて見物客に公開している。

「あれが、ドラゴン?」

「マジ、本物かよ」

珍しいもの好きな客は、金を落としていく。

「いやー、サイラス様。どうなることかと思いましたが」

「ふん、こんなウマい商売が簡単にやめられるか」

サイラスは顎のヒゲを撫でる。

だいぶ前になるが、一目見ただけでは男か女か分からない人物が訪ねてきた。

「ドラゴン、買いませんか」

まるで、厄介払いをするように。

客足が遠のいていたサイラスの見世物小屋にとっては良い条件だった。

「あの者、急に返せなんていいませんかね」

「あれ以来、顔も見せないではないか」

その可能性はない、とサイラス。


「今度は、奴隷商人から買い取った子供を、檻の中に入れて見るか」

「サイラス様、さすがにそれは……戦士ギルドに見つかったら」

「それに、サイラス様のことを妬んで暗殺者を雇った商人の噂も」

「そ、そいつらには金を出していつも通り懐柔するのだ」

サイラスは目を泳がせながら

「なに客は、面白い見せ物を望んでいる」

いつもの見物料の倍額。上級ランクの金持ちだけが見物できる特別コース。

「そして、がっぽり稼ぐのだ」

ガハハ、と大笑いするサイラス。


「……えげつない」

その会話を影で聞いていたネロは呟く。

肩に止まった鳩の足に結んであった手紙に目を通し

「ギルバートからか。そうだな……」

そして、何かを考えるように思考を巡らせた。














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