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駆除人  作者: 花黒子
『遥か彼方の声を聞きながら……』

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『遥か彼方の声を聞きながら……、2年目』48話「蓄魔器の講習会」


 早朝から霧が立ち込める校舎裏の森で、蓄魔器講座の準備を始めていた。

「一応、目くらましのための霧ね」


 ウタさんには、駅伝に出る選手の最低ラインを決めてもらっている。

もちろん、コムロカンパニーや人類の勇者一行に選手の保護を手伝ってもらうつもりだが、死人は出したくない。

 季節は冬なので、裸で出場されると困るし、ある程度魔物の対応ができる冒険者が一人はいないとコースに出た瞬間に食べられるなんてことになりかねない。

 そういう細かいルール作りは苦手なので、ウタさんに任せてしまっていた。

 昨日、王都の冒険者ギルドに行って、アイリーンさんから「駅伝に出るような冒険者はいないよ」と言われていたらしい。


「アリスポートの冒険者はすでに冒険を忘れちゃったってさ。訓練も見たけど、コロシアムでは強そうだった」

「駅伝の選手には向いていないってことですか?」

「そうね。さすがに人を見た目で判断してはいけないと思って、過去の依頼達成と未達成の書類もあるだけ確認させてもらったけど、あまり冒険者ランクは駅伝では意味がないし、レベルと魔物への対応力は相関関係があるようには見えなかったわ」

「でも、俺たちって魔物を倒してレベルが上がってるんじゃないんですか?」

「そうなんだけど……。魔物を罠に嵌めて動けないところを倒して、レベルだけ上げてるんじゃないかな。それで基礎体力を上げて、剣技とか速攻魔法とかにスキルを振ってるんだよね」

「それって強いんですか?」

「んん、いや、体力はあってもスキルに身体がついていってないんだと思う。身体のバランスがおかしい冒険者が多かったし、血管も魔力で黒くなってる魔女もいた」

「鍛え方を間違えてるんじゃないですか?」

「そうだと思う。というか、私たちって成長の方向性を間違えるってことがなかったじゃない? 少なくとも、スキルを取らないことで後悔はしてないでしょ?」

「そうですね」

「たぶん、親とかマルケスさんの教育がよかったんだよね」

「放任主義でしたけど、確かに可能性を広げるという点では、かなり広がりましたよね。しかも結局、今の状況は自分で考えて決めたことだっていう納得はあります」

「世の中の理不尽を結構見てきたつもりになっていたけれど、こういう格差は根が深い気がしたわ。しかもアイリーンさんによると、年々、どこの国でも冒険者は冒険をしなくなっている傾向にあるみたい」

「魔物が減ってるってことですか?」

「たぶんそうだと思うんだけど、単純に野生の魔物に対応する状況が少なくなってるのかもね。都市部に人が集中しているからさ」

「ああ、そうか。地方にも行くんですか?」

「これから地方に行くよ。地方は地方で、個人で活動している冒険者が多いでしょ? 駅伝に向く冒険者がいるかどうかだよね」

「ちょうどいい冒険者が少ないのかぁ」

「そこにルールが必要なんだと思う。依頼の未達成率とかさ」

「なるほど……。もしかして、俺、めちゃくちゃ面倒な仕事を押し付けました?」

「うん!」

「すみません」

「いいよ。この駅伝が人の流れを大きく変えるかもしれないから。今回は国だけど企業の駅伝があってもいいよね? 冒険者のパトロンとかいればもっと面白くなりそうだ」

 ウタさんは先のことを考えているようだ。どんどん駅伝が発展していけば、物流も変わるかもしれない。


「お、学生たちがやってきたね。駅伝もいいけど、蓄魔器作成が根っこにあるんだからね。しっかり伝えておいてよ」

「はい。……わかりました」

 自信はないが、そういうしかない。

「大丈夫かなぁ。コウジは自分一人の時はいいけど、他人が絡むと気を遣うからなぁ」

「ぐっ」

「がんばれよ」


 ウタさんは俺の背中を叩いてから、そのまま地方へと空飛ぶ箒で向かった。


「あれ? 今、誰かいなかった?」

 ミストとウインクが蓄魔器の素材を持ってきた。すでにマフシュとレビィは中に入れる液体を作り始めてくれている。


「おーし、こっちだ」

 グイルは、後輩のヒライと一緒に机や椅子、金具などを持ってきてくれた。二人とも重い荷物を担いでも、それほど辛そうにはしていない。


「駅伝の選考会に向けてな。こういうところで鍛えておかないと、なかなか時間もないみたいだからさ」

 選考会で選手が決まり、その後に連携の特訓があるそうだ。グイルもヒライも選考会には出るようだが、二人とも荷運びの商人役とのこと。マルケスさんに中級者向けダンジョンで鍛えてもらっているが、なかなかグイルの武器が決まらないと言っていた。


 机を並べ始めた頃には、徐々に学生たちも来て道具を並べてくれた。エルフのジルたちや塔の魔女たち、特待十生たちは早く来ていた。


「さっき、すごい魔力の誰かと話してなかったか?」

 ゴズが準備をしている俺の隣に来て聞いてきた。

「ああ、ウタさんです」

「大統領の娘だぞ!? いや、そりゃそうか。コウジもコウジだからな。なんだか俺たちは小さくまとまってるんだなぁ」

 ゴズは卒業間近ともあって将来について考えているらしい。今はいろんなところに週替わりで研修に出かけている。


「世の中は偉人だらけね」

 ラックスもゴズと同じように研修に行ってみたが、余計、将来に迷い始めたようだ。

「研究するのもいいし、社会に出るのもいい。実践経験もやっておきたいし、自由に感性の赴くままに、なんて思ってたんだけど、実際働いているところを見ると生活しないといけないから……」

 どの国でも都市部に住むならお金はかかる。逆に地方に行けばお金はかからないが、周りに同じような人がいないからモチベーションを保つのが難しい。

「ゲンズブールさんも卒業直前までどうするか決めてなかったみたいですから、ゆっくり考えていいんじゃないですか。ダメだったら、蓄魔器の会社の社長をやってください」

「いやいやいや……」

「え!?」

 二人とも驚いているが、俺としてはどうにかして二人に押し付けたい。


「俺はラジオ局で手一杯ですし、蓄魔器となると各国からの要請もあるだろうしどうやっても一人じゃ無理ですよ。しかもお二人ともフットワークは軽いし、世界中のどこに行っても通用する。偏った思想があるわけでもないし、ちゃんと他人の話も聞ける。ぴったりなんですけどね」

「そういう大事なことを、こんな時に言うなよ」

「コウジの悪い癖よ。いつだって唐突なんだから」

「まぁ、でも俺一人の一存では決められません。開発にはラジオ局のメンバーも関わっているし、素材集めにはレビィさんとマフシュさんの助けがあってのことです。二人には大金も払わないといけませんしね」

「ああ、それレビィが言ってたわ。店を出した方がいいのか、貯めておいた方がいいのかお金の使い方でだいぶ迷っていた」

「コウジは誰彼構わず困らせるんじゃない」

「困らせたいわけじゃないですよ。一番困っているのは俺ですから」

「それはそうね。最終手段として考えておくわ」

「それより、まずは蓄魔器生産だろ?」

「そうです」


 机にはすでに貴族連合や鍛冶屋連合の学生たちが来ている。どうせ寝坊をする学生はいるし外で働いている学生もいるので、蓄魔器講習は朝昼夕の三部制だ。そもそも外まで運んでいい机もそんなにない。


「じゃあ、始めまーす。組み立てるのはそれほど難しくないんで、見ていてもらえればすぐにできると思う。鍛冶師の皆さんがガラスをはめ込むための溝も作ってくれているからね。あとは、ねじを締めて洞窟スライムの粘液で隙間がないように接着していけばいいだけ……。じゃ、やってみて。あんまり力は要らないから魔女でも簡単だよ。正確にやることの方が大事だからね」


 不器用な学生でも、すぐに組み立てられるのは鍛冶師たちのお陰だ。


「後は液体を入れて、絵画で使うような小さな魔石を一粒入れておけばいいだけだ。蓋閉めて、魔力を入れてあげれば……」


 蓄魔器の口に魔力を注いでいくと、魔石の粒が膨らんでいく。


「「「おおっ!」」」

「で、これだと自分の魔力を溜めておく魔道具になっちゃうけど……」

「取ってきたぞー!」

 

 リュージがワイバーンを持って空からやってきた。ドサッと置いたワイバーンの死体を、俺とリュージで解体していく。


「逆鱗から、肛門まで切れ目を入れていくんだ」

「胸骨は固いから、普通の学生はノコギリを使った方がいいかもしれない。内臓もくそ袋以外は全部食べられるから、樽に入れて保存しておくといいよ」


 美味そうにリュージは言っているが血だらけだ。若干引いている学生もいる。


「肉は食堂に持って行って、美味しい料理に代わるからね。本題はこっちの魔石の方ね。ここからミスト、頼むわ」

「了解」


 ミストはワイバーンの肋骨を一本折って、蓄魔器の蓋にある口に突っ込んだ。


「武術家や武道の授業を受けている学生にはおさらいになるかもしれないけれど、もう一度説明するわね。魔力は骨の中を移動することを魔体術で知っている学生もいると思うんだけど、思えば私たち死霊術師も骸骨を動かすんだから当たり前なのよね……」


 ミストは流れに沿って魔力を移動させた方が素早く蓄魔器に補充されることを話した。


「あと、シンメモリーズを使うともっと早く補充できるから、祝詞も教えておくわ。ただ、これは必ず土地のシンメモリーズから使うこと。このまま祝詞を唱えて、もしワイバーンの霊魂が蘇る事故があると、呪いになったり、ゴースト系の魔物になったりするから気を付けないといけないわ。中の液体には、そういうのを防ぐ効果もあるから、もし技術を盗もうとしている人がいたら教えてあげて」

 盗作をする者にまでちゃんと教えていた。


 シンメモリーズを使うと、一気に補充されるので各所から「おうっ!」とどよめきが起こっていた。


「あと、銅板についてはグイルが説明します」

「よろしくお願いします。見ればわかると思うけど、いろんな魔法陣の銅板を用意させてもらった。銅板だから傷ついたりもしやすいから気を付けてほしいんだけど、慎重に扱えば何年も使えると思うから、きれいに使ってくれるとメンテナンスも必要ない。で、これが魔石灯の魔法陣でこっちが冷却用ね……」


 グイルは蓄魔器の底にある隙間に銅板を入れながら、やって見せていた。



「昼の部の学生たちがもう来てるよ」

 ウインクが学生たちを整理してくれている。

「早くない?」

「ワイバーンの肉に引き寄せられているみたい」

「やっぱり食だな」


 俺とリュージは急いでワイバーンを解体して肉を持って行った。内臓もダンジョンできれいに洗ってリュージがもつ煮込みの作り方を教えている。


 昼はアーリム先生もいたので、注意点もはっきりした。

「これってどれくらいの魔力量を溜めておけるのかがわからないと使い方が難しいんじゃない?」

 眼鏡をかけてメモを取っているアーリム先生は意外と真面目に見えるから不思議だ。普段工房にいる時は、見せない顔をしている。

「魔石灯であれば3日はずっと光りっぱなしにできるくらいですかね。魔法陣の効果によっても違うし、それこそ使いながら知っていくしかないんじゃないですかね。銅板じゃなくても、紙に描いたものだって使えるわけですから」

「つまり武器への補充も可能だということでしょう?」

「そういうことです。やって見せましょうか」


 魔道結社が持っていた魔道具のナイフに蓄魔器に入れた魔力を補充する。ミストが先ほど蓄魔器に入れたのとは逆に、蓄魔器からナイフへシンメモリーズを移動させる。


「シンメモリーズがナイフに入らなくなったら、魔力は満タンね」

 魔道具のナイフを振ると、炎を上げていた。蓄魔器の中の魔石はほとんど変わらない。


「だからこの大きさの魔石って魔力量は結構多いのよね?」

「そうなんですよ。本当にメンテナンスさえすればかなり保つので、蓄魔器のエンジニアは随時募集しています」

「魔道具学を受けている学生たちは、たぶんこれだけで食べていけるようになるかもしれないからよく聞いておくようにね」


 夕方の講習は、マジコが来て大変だった。


「ベルサさんと会ったら、やっぱり皆、ゴースト系の魔物を生み出していたよ。私なんか全然、普通だった」

「いや、そんなことはないと思うよ……」

 ベルサさんたちはカビから魔物を作り出しているけど、マジコの場合は宝箱とか壺みたいな道具でも変わらないと思っているようだ。

「しばらく命を生み出しやすい道具を探してみなさいって言われたよ」

「その方がいいと思う。ちなみに蓄魔器に命を吹き込める?」

「それが無理なのよね。液体にそういうことを阻害する薬でも入れてない?」

 すでに実験してやがった。


「入れてる。よかった。ちなみに親父は図書室で索引できるような魔物を生み出してほしいって言っていたよ」

「そんなんでいいの? いや、ちょっと待って……。そうか! ヤバっ! コウジのお父さんて頭おかしいんだね!」

 マジコは何かに気づいたらしい。

「どういうこと?」

「座学がぶっ壊れるよ。ペンが必要なのかなぁ……、いや手だけでもいいのかも……」

 ぶつぶつ言いながらも、しっかり蓄魔器を組み立てていた。

 夕方に講習に来るやる気のない学生たちでも、マジコの様子がおかしいことを感じ取っていたらしい。


「なにかヤバいことが起こってるんじゃないか?」

 剣士科の女学生が俺に聞いてきた。

「蓄魔器はきっかけに過ぎないんだよ。魔法を使う人たちだけじゃなくて、生活で魔道具を使う機会が多くなるから、どんどん便利になっていく。だからこそ、剣術とか武道とか身体の使い方が重要になってくるんだ。魔道具ではできないことだからね」

「なんだ、そうか。じゃあ、今のままでいいのだな?」

「いや、よくはないよ。誰でも簡単に魔物を斬れる魔道具は開発されるだろうし、捕らえるのも難しいことじゃなくなる」

「そんな……、じゃあ私たちは何を……?」

「どうやったら攻撃が当たるのかみたいな感覚でできることが、ものすごい重要になってくる」

「状況判断とかのことか?」

「そういうことも含めて、タイミングとか精度を問われ始めると思うんだよね。だから、魔道具では何ができて、何ができないのかをちゃんと知ることだよ。そして、マジコさんは魔道具でできることを飛躍的に上げる能力があるんだ」

「本当か!? この学校に何人の天才がいるんだ?」

「どっちにしろ私たちは蓄魔器を通してできることを増やした方がいいってことだろ?」

 隣で聞いていた武道家女子の先輩にも聞かれた。


「その通り。じゃないと、護衛の依頼を請けたとしてもいつの間にか捕らえられていて、気づいたときには奴隷だったみたいなことがあり得るから、警戒心を持って覚えておいてほしいんだよね」

「それは確かにマズいな」

「実際、蓄魔器の使い方としてどんな悪用法がある?」

「魔法陣の起動だよね」

「リネントラップか」

 布に描いた魔法陣が起動する罠のことだ。


「そうです。地面に蓄魔器が置いてあったら……」

「下にリネントラップが仕掛けられていて、か。それは捕まるな」


 リネントラップで麻痺をさせられたり、眠らされたりする様子が想像できたらしい。


「解除方法を教えてくれ!」

「ミスト、解除方法を教えてあげて」

「わかった。周辺のシンメモリーズを呼んで魔力を枯渇させればいいのよ」


 ミストは魔法の才能がなくても、お札やまじないなどで魔力を抑える方法を教えていた。


「あとは、中の魔石を砕いちゃえばいい」

「なるほど、蓋を開けて魔石を取り出してしまえばいいのか」

「だから、蓄魔器の構造をちゃんと覚えておいてください」

「そうだな。ようやく講習の意味が分かってきた」


 ラジオ局のメンバーはその日、学生のほぼ全員に説明をし終えた。冒険者として外に出ている者たち以外は皆来てくれたのがよかった。


「なんだかんだ皆来てくれたようね」

 リストを見ながらウインクが言った。今日は疲れたのでラジオ局ではなく、部屋に帰ってしまっている。

「蓄魔器には反対意見の学生たちも?」

「うん。危険性も含めて伝わったみたいだからよかったよ」

「これから実家の収穫があるから休学する学生たちは、ギリギリだったみたい。今晩、出発する学生が『危なかった』って言ってたわ」

「何よりだね。竜の乗合馬車を使えば速く帰れるんだけど、まだ使ってない学生も多いのかな?」

「高所恐怖症の学生には、結構厳しいんだと思うよ。無理には勧めないほうがいいわ」

「確かにな。ヒライも歩いて帰るって言ってたぜ。乗り物自体が酔うらしくて、実家に帰って使い物にならなくなるからって」

「ヒライも帰るのか」

 田舎騎士の家系のはずだが、収穫には帰るらしい。他にも貴族連合の数人は収穫と一緒に祭りもあるので、帰らないといけない学生もいるのだとか。


「後期は結構大変だな」

「しかもその後は駅伝の選考会だ」

「授業もあるし、ラジオの放送も続けないとね」

「あ、それで言えば、ジルが昔話とか御伽話を知らない人がいることに驚いていたよ」

 ウインクは着替えながら言う。俺たちはもう慣れているが、なるべく見ないように眠り効果のあるお茶を入れ始めた。ポットも魔道具だ。


「ああ、エルフはそういうのを大事にしてるもんな」

「そうそう。教訓のある御伽話なんかは長く伝わるから、ラジオで読み聞かせるのはいいのかもね」

「それもやろう。回復術師の逸話もあるかもしれないし、落ち着いた声の学生を探してみてもいいんじゃない?」

「そうしよう。蓄魔器でお金もできるだろうから、巻き込める人は巻き込んでいこう。人数が足りなくなってきた」

「ラジオ局は4人だけど、結構手伝ってくれる人は多いもんな。ラジオショップには蓄魔器の棚を作るんだろ?」

「そうだな。とりあえず学生たちへの説明はクリアだな」

「ええ。駅伝とかもそうだけど壮大に見えて一つづつやっていくしかないのよね」

「そういうこと。ミスト、お風呂行こう」

「うん。ウインク、マッサージ頼むわ」

「ミストもね。足が疲れちゃった……」


 俺とグイルも風呂へと向かう。まだ計画の一歩目なのに、やることが多い。


「マジコさん、いてよかったな」

「ああいう危ない天才はいた方がいいんだろうな」


 マジコのお陰で、武術系の学生も話を聞いてくれた。人にはいろんな役割があることを確認できた。


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― 新着の感想 ―
「霧の立ち込む(校舎裏の)森…」と見て、蝋人形でも作るのかと(笑) 魔力を貯められるってことは、魔法罠の供給元にもなるのだから、危険性も教えないとね。 盗む者にも… 街中で暴発されたら困るから?
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