『遥か彼方の声を聞きながら……、2年目』39話「魔族の国出身、アフィーネの娘」
「これでも吸収しない!?」
「してないなぁ……」
蓄魔器作りは暗礁に乗り上げていた。
何度やっても魔石に魔力を運ぶ水ができない。さらに吸魔装置も一向にできていなかった。
「要は呼吸とか、食事とかの機能だけをどうにか作ろうとすること自体、的が外れているかもよ」
「そうなのかなぁ」
確かに、俺は割と簡単に考えていたところがある。吸魔装置も吸魔草からヒントを得れば簡単に作れると思っていた。
「魔力だけを吸収するって、こんなに難しいんだね」
「当り前だけど、普通に詰まるし、血もドバドバ出てくるな」
ラジオ局員の四人は、ダンジョンと王都外の森の往復で汗まみれだ。ダンジョンの魔物に使って成功しても、野生の魔物に使えなかったら意味がない。
さらに普通に授業も受けているし、ラジオの放送もしているので、四人とも風呂に入って部屋に戻るとそのまま寝てしまう。グイルはラジオの放送中に宿題を片付けていた。
「睡魔に負けるよ」
「でも、睡眠が最も魔力を吸収するんじゃない?」
ミストが食堂で朝食を食べながら聞いてきた。
確かに呼吸による魔力の吸収で魔力は回復するし、魔力回復シロップよりも早く吸収できている気がしていた。
「落ち着いた呼吸が重要ってことか。一旦、魔物での実験はやめて、呼吸器を作るか」
「ちょっとあなたたち、ラジオ局の人?」
隣でトーストとサラダを食べていた学生が話しかけてきた。
「そうですけど、なにか?」
「回復術の授業を受けてる学生なんだけど、呼吸器を作るって言った?」
「ええ、蓄魔器を作る一環で」
「私たちも協力させてくれない? 治療師って結構不遇で、重要な役割なんだけど、なかなか理解されにくいのよね。魔法使いとかだと魔道具の剣とか開発されているけれど、治療に使う器具って全然ないのよ。でも、本来はないと困るじゃない? 肺に魔力が溜まって魔石化するとグールになっちゃったりするからさ」
「確かに……」
「で、回復薬の煙を吸わせる治療法もあるんだけど、薬の順番とか間違えると死ぬのに、あんまり広がっていないのよね。で、教会とかに行くと精霊の力とかでどうにか治しているだけで」
「治療法がわかっていない病気や魔力由来の呪いなんかが多いってことですよね?」
「そういうこと!」
「吸魔器の鍵になりそうね」
ミストも頷いている。
「やりましょう。というか、俺たちが考えていた吸魔装置の根本的なミスに気付いたよ。気体にもなっていないものをどうやって吸収しようとしていたんだ?」
「確かに、塊よね。人間は身体中に流れているから、吸い取られちゃうけど、魔物は魔石という形で魔力自体が守られているということ?」
ミストは柑橘ジュースとマテの実を持ち上げて聞いていた。
「それについても調べないとな。俺たちがここのところ必死になって吸収してきたのは、身体に流れている方だよな?」
「そう。ということは、まず魔石を気体にしてしまえってことか。魔族には言えないわね」
「そうだなぁ。それもちょっと考えてみようか……」
「その魔力由来の呪いにかかっているのは魔族なんだけど……」
治療術の学生が俺を見てきた。
「ええっ!?」
授業前に、その魔族の学生に会ってみると、古い知り合いだった。
「マジコさん?」
「ああ、コウジ」
魔族の国ができあがる時に、魔王城で生まれたというゴブリンの娘さんで、ウタさんと同い年だったはずだ。姿かたちは魔族として生まれているが、ほとんど人間と変わらない。
竜の学校に入る前は、よくウタさんと一緒に遊んでいた。
「マジコさんが魔力由来の呪いにかかってるんですか?」
「呪いっていうか、そもそも別に私は魔族から生まれたわけじゃないでしょ? 身体にできる魔石の位置が安定しないのよ。だから出来るだけ、魔法を使って消費していたんだけどレベルが上がってそもそもの魔力量が上がっちゃってさ。どうしても魔石ができちゃうから、人間の学校に留学してきたところ。今は皮膚の近くにできてるからいいけど、内臓にできると大変でしょ?」
「じゃあ、魔力を吸い取る呼吸器の実験台になってくれます?」
「なにそれ? なるよ。コウジの実験ぐらい付き合うけど……」
「知り合いなの?」
治療術の学生が聞いてきた。
「うん。小さい頃に遊んでたんだよね」
「ちょっと待って、じゃあ、強いんじゃないの?」
ミストが聞いていた。
「強くはないんじゃないかな」
マジコは普通に嘘をつく。初対面の人には必ず舐められるけど、舐めた人間は痛い目を見ることになる。そこら辺の容赦のなさは、ウタさんよりもシビアだ。
「いや、強いよ。めんどくさがって魔法を覚えないだけで、落とし穴を作るのは早いし、小屋とか罠を張るのはものすごく上手い」
「親が、あれだけいれば仕方ないでしょ」
人間のアフィーネさんが本当の親だが、他にもアラクネやラミア、トレント、セイレーンなど多くの城の職員たちが親代わりなので、鍛え方がそもそも違う。
「魔物由来のアイテムを使わせたら、魔族の国でも一番じゃない?」
「そんなものに一番なんてあるの? 周りにある物を使ってるだけだよ」
「じゃあ、工作スキルは?」
「カンストしてるけど……」
「木工スキルは?」
「それもカンストしてるって」
「じゃあ、魔道具スキルは?」
「それはまだ。アーリムさんが先生なんでしょ。それを学びに来たのよ」
「魔族の国にも学校ができるって聞いたけど……」
「もうちょっと時間がかかるみたい。学校ができる前に私の身体の限界が来そうだから、こっちに来たのよ」
「そういうことかぁ」
「こんな早くコウジにバレると思わなかったなぁ。。清楚系で行こうとしたのに」
「それは無理じゃないですか。治療術の授業の男子学生たちに言っておいてください。魅了スキルなので、いちいち惚れると大変ですよって」
俺は治療術の学生に忠告しておいた。
「そうなの?」
「どうやら他の男からすると守ってあげたくなるようなんですけど、マジコさんは完全に一人で生きていけるタイプです」
「なんでよ。友達ぐらい作ってもいいでしょ?」
「友達を罠に嵌めないように」
「そんな危ないことしないよ。落とし穴は罠に入る?」
「入ります」
「ルールが厳しいな」
「鍛冶スキルは取りました?」
「まだ」
「鍛冶屋連合の人たち面白いですよ。結構新しい罠を開発しているから、話が合うと思います」
「いいね。放課後行こう」
そんなこんなで実験台の知り合いまでいつの間にかやってきていた。
「蓄魔器を作れる条件が揃ってきていない?」
ミストは授業に行きながら、俺に聞いてきた。
「流れは向いてきているけど、俺たちにちゃんと見つけられるかどうかだよね」
「頭固いのを直したいわ。じゃ、後で」
「じゃあ、また」
俺はミストと分かれ、攻撃魔法の授業へと向かった。
雨だというのに、相変わらず攻撃魔法の授業は外だ。防御魔法の大きな傘が張られ闘技場には全く雨粒が落ちてこない仕様にしている。
そんな中、俺は氷魔法で作った氷の結晶を掌の上でグルグル回していた。ソフィー先生は訝し気に俺を見ている。
「すみません。どうやって効率よく魔力を消費できるのかを考えてるんですけど……」
「なるほど。だとしたら別に間違ってはいないんじゃない? 氷の形も含めて精度を上げることを追求すれば魔力は消費するのでは?」
「そうですよね。間違ってはいないんですけど、これで魔石の魔力を気体に変えるようなことってできないですか?」
「ああ! そういうこと! ラジオで聞いていたけれど、難しいことをやっているのね」
「やっぱり難しいんですか? 今のところ吸魔剤しか思いついてなくて、それも結局粒状になるだけで、固体になっちゃうんですよね」
「魔石を気体にですかぁ……。攻撃魔法ではなくなるかもしれませんが、コウジくんは魔石の魔力を使って剣を形作ったり、盾にしてみたりは出来るんじゃないですか?」
「できますけど、俺だけができても仕方がないというか、誰でも出来る簡単な方法じゃないと広がらないので」
「それは、ちょっとエディバラの魔道具屋たちにも聞かせたいセリフなんですけど。学生でそこまで考えるんですか……」
ソフィー先生は、他の学生たちに指導を済ませると、本を読みながら俺の近くまで来てくれた。
「ここに書いてある通り、コウジくんが魔力操作でやっている魔力の剣ですが、実は召喚魔法の一種として捉えられてきました」
「はい、そうみたいですね」
「召喚魔法というのは、私も専門ではないのですが、狼や熊などの魔物、そのものと契約し召喚する場合と、霊体を召喚する場合がありますね?」
「ええ、わかります」
本を見ながら、書かれていることも確認した。
「霊体を召喚する場合の失敗例を見てください」
「失敗してシンメモリーズが多数発生する場合もあるので注意が必要……。あ!」
「シンメモリーズは気体になり得ませんか?」
「なり得ます! 召喚術の失敗が、実は吸魔器の成功例だということですね!」
「ええ、ですが、もちろんシンメモリーズは魔物の卵ですから、吸魔器には使えても、蓄魔器に使えるかどうかはわかりません」
「いや、逆にそれを抑え込めれば、蓄魔器もできるということでは?」
「そんなことは可能なのですか?」
「おそらくゼリーの内容物と、魔力伝導液の割合を導き出せば……魔石にシンメモリーズが固まることになって……。ソフィー先生、これ出来るかもしれませんよ。この本を貸していただけますか?」
「もちろんです。召喚魔法の先生にも伝えておきましょうか?」
「お願いします」
召喚魔法の先生に質問しに行くと、いろいろと失敗例を教えてくれた。
「確かにシンメモリーズをたくさん出す魔法陣など開発された記録はない。そもそも失敗のために召喚魔法なんて使わないからねぇ」
老練な魔法使いの先生は、あまり授業に学生が来ないので寂しそうだった。ただ、召喚魔法の魔法陣については丁寧に教えてもらえた。
「古くは儀式的な魔法も多いんだよ。特に、霊体の召喚は即効性が高い分、ミスもする」
「逆にシンメモリーズと契約した召喚術師はいないんですか?」
「ああ、いないね。歴史的にいたとしても記録されていない。むしろ死霊術師の方が近いかもしれないよ」
「そうですよね! 貴重な時間、ありがとうございました!」
「いや、何かわかったら、また来なさい。こちらでも調べておくから」
「ありがとうございます!」
俺は授業終わりのミストを掴まえた。
「なに!?」
「シンメモリーズだよ。吸魔器の要は。意思のないシンメモリーズを発生させれば、そのまま一番近くの魔力の塊に寄っていくだろ?」
「ああ! そうか! でも、そんなことできるの!?」
「召喚魔法の失敗例では、よくあることなんだそうだ。で、召喚魔法の先生に聞いたら、死霊術の方が近いかもしれないって」
「あ、本当だ! え、でも、意思のないシンメモリーズなんてすぐに消えて……」
「すぐに消えていいんだよ。欲しいのは魔力だけ」
「そうか! え? でも蓄魔器の魔石で魔物化しない?」
「それも考えたんだけど、ゼリーに魔物除けの薬を入れたらどうかな。魔力伝導液も入れておいて、振るとゼリーが崩れて魔石までの道筋を作るとシンメモリーズが魔石まで到達できるんじゃないかな」
「魔力を補充したら冷やしてゼリーも復活できるってこと? うわっ、出来そう。でも、使用者の魔力にもシンメモリーズは反応しちゃうんじゃない?」
「ああ、そうか……」
「いや、でもやってみよう。実験する価値はあると思う」
結局実験を繰り返すしかない。
「俺は植物園に行って魔物除けの花を貰ってくる」
「私も次の授業終わりまで、死霊術の失敗例を考えてみるわ。よく思いついたわね」
「俺じゃなくてソフィー先生だよ」
「結構、皆協力してくれるのね」
「ラジオの力だ」
俺はダンジョン学の授業をサボり、植物園へと向かう。そもそも助手なので、呼ばれたら救助しに行くだけだ。
「来たわね」
植物園に潜入したら、すぐにマフシュに見つかった。すでに園長のようだ。
「どうも」
「何が必要なの?」
「魔物除けの薬が欲しくて……」
「魔物除けと言っても今はものすごく種類が増えているのよ」
「そうなんですか?」
「コムロカンパニーがたくさん発見したからね。この植物園では各種揃うけれど、どれがいい?」
「一番育ちやすくて安いものが……」
「じゃあ、原種ね。薬にした方がいい?」
「ゼリーに入れられるようにしてほしいんです」
「ゼ……、何に使うつもり? 食べないわよね?」
「食べないです。魔物化すると困るので蓄魔器に入れられないかと思って……」
「ああ、なるほどね。でも、魔石周りには魔力を入れるのでしょう?」
「そうです。だから魔力伝導液が必要なんですけどね。ちょっとまだそこに関しては実験してないんですよ。というか魔水なんかだと、すぐに魔石に取り込まれてしまって、今度は使う時になって魔力が出てこないんじゃないかとなっていて難しいんですよね」
「ああ、だったら、ちょっと危ない液体ではあるんだけど、石灰水はどう? 貝殻とかを肥料に使ってるんだけど、魔力の伝導率はいいはずなのよ」
「ああ、魔力は骨を通した方がいいって言いますもんね。ちょっと実験してみます」
「じゃあ、それも渡しておくわ」
ちょうどいいタイミングで、通信袋からマルケスさんの声が聞こえてきた。
『おーい! 貴族の坊ちゃんが魔力切れを起こして伸びちゃったぞ!』
「はーい! 今行きます!」
俺は通信袋を切った。
「じゃあ、放課後にラジオ局に持って行くわ」
「ありがとうございます」
「学生たちは、すでにかなり注目しているからね」
「期待はしないでくださいよ。コムロカンパニーでも失敗してるんですから」
「わかってるわよ」
初心者用ダンジョンで貴族連合のエリックを救助。放課後になれば、食堂でサンドイッチを買い込み、家庭科室でレビィにゼリーを作ってもらい、ラジオ局で実験を始める。
「窓を開けよう!」
「すげぇ臭いだ!」
「ちょっと待て! ミスト! 骸骨呼び寄せちゃダメだろ!」
「待ってよ! 死霊術は難しいんだから! こんな明るい声を聞いたら、シンメモリーズだけじゃなくていろんな魔物を呼んじゃうのよ!」
「ちょっと落ち着いてよ! ああ、落ち着いていられないのが出てきちゃったわ! 図書館にいる学生も逃げて!」
煙も出てきて、大変な実験になった。当然、ラジオ放送は外でやることになり、野次馬の学生たちも見に来た。
「成功させるよりも、上手く間違う方が難しいってことがわかったわ! ごめん!」
ガシャドクロに乗ったミストの豪快な謝罪によって事態はどうにか収拾したが、責任者として始末書は書く羽目になった。
「あんたたち、いつもこんなことばっかりやってるの?」
マジコが俺たちの部屋に来て、吸魔器の実験をしている。手の甲に発生した魔石を、吸魔剤の煙を燻した香炉で取り除いているところだ。
「まぁ、だいたいはこんな感じですよ」
「コウジの実験に付き合わされるとこうなりますよ」
ウインクは楽しそうだ。俺たちのラジオ局はどうしても現場を盛り上げてしまうMCがいるので成り立っているところがある。
「遊んでいるみたいに学ぶのね」
「でも、その遊びでバカみたいな商品が出来るんですよ。魔物除けのゼリーを売ってくれって言う要望が来てるぞ」
「コムロカンパニーの魔物除けの薬を買えばいいじゃないか」
「いや、たぶんゼリーの方が減ってきたら見てわかるからいいんじゃないか」
「買い時がわかるってことか」
「すごいわね。すぐに商品にするの?」
「商品にできるものは商品にしますよ」
「そう。商魂たくましいわ。あ、魔石が取れた」
香炉を外すと、魔石がコロンと床に落ちた。
「ああ、これくらいならシンメモリーズになるんだけどなぁ……」
ミストはその落ちた小さな魔石に死霊術の魔法陣を描いた羊皮紙を当てた。
シンメモリーズがふわふわと浮かび上がって、魔石灯の明りへと飛んでいた。
「あれ? なんでシンメモリーズは魔力量の多いコウジではなく、魔石灯に向かっていったんだ?」
「人間の魔力は流動性が高いから弾かれると思って、取り込まれないようにしているのかもよ」
「そういうことかぁ」
「マジコさん、頭いいですね」
「いや、別に。口から出まかせで言ってるんだから、ちゃんと実験した方がいいよ。ただ単に光に寄っていってるだけかもしれないし。虫だってそうでしょ」
「でも、魔石灯に石灰水と魔物除けゼリーを入れるだけで蓄魔器になったら、どうする?」
「うわぁ、ありそう!」
「それ、実際できるんじゃないの!」
ウインクもマジコも、俺を見てきた。
「竜の駅で魔力の補充ができればいいだけなら、意外と何種類もできると思うんだよね」
「でも、それだと冒険者が廃業しちゃうって話でしょ」
「そういうこと。だからやっぱり吸魔器が重要なんだと思う。魔石を大きくする装置がさ」
「何でもありそうなもんなんだけどなぁ」
グイルは宿題を済ませて、魔石灯に群がるシンメモリーズを見上げていた。
「いや、意外に難しいのよ。そうじゃないと私もこの学校に来てないもの」
マジコは魔石が取れた手の甲に回復薬を塗っていた。
「そうなんですよね」
「今の魔道具も効率重視でしょ。だから、全然魔力を使わないのよね。一気に使えて調節もできるってなると、本当に難しいのよ。帆船に乗って、帆に描かれた風魔法の魔法陣に一日中魔力を送り続けても使いきれなかったから。むしろ魚を獲りすぎてレベルが上がっちゃってね」
「魔物を倒すとかもダメなんですね……」
「だから死霊術とか召喚魔法はいいのかしらね。魔族を呼び出すって全く考えてこなかったけど、魔族の国を出たらありなのよね」
「竜とか呼び出してみればいいんじゃないですか。ダンジョンにリュージもいますよ」
「ええっ!? あの根暗な竜も学生なのかぁ!」
「あんまりいじめないで上げてくださいよ。あいつ、竜の島でもちょっと人間の研究しすぎて居場所なかったんですから」
「でも、竜と戦う方法を考えてたら、魔力使いそうだけどね。あと、コウジ、性質変化教えてくれない?」
「いいですけど、変なことに使わないでくださいよ」
「性質変化なんて変なこと以外に使わないでしょ」
「確かに……」
秋の夜長に実験を繰り返していく。