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怠惰でチートな異世界創造者(マジッククリエーター)  作者: 市川キキ
第2章、光と闇
50/62

50話、休日、にはならなかった休日

ネタに尽きてしまい投稿が遅れてしまいました。

そして短くなってしまいました。すいません。

あぁ、何かいいネタがあれば……。と思う日々が続いています。


誤字脱字あるかもです。

「ふわぁあ………。よく寝……ん?」



 ヘカトンケイルを撃退した遥希は普段通りの生活に戻っていた。と言ってもヘカトンケイルを撃退したのは今日の早朝(正確には早朝の五時)なので大して時間はたっていない。



 戻っていた、というよりは戻ろうとしていた、の方が適切かもしれない。



 そんな遥希は日が変わってから八回目の鐘の音、つまり朝の八時に目を覚ました。そして当然のように起き上がろうとする。が、



「…………何か重いな」



 普段通りにベットから降りようと試みるが体が重く起き上がることができない。ヘカトンケイル戦で気力と魔力の消費が大きかったのが原因で、体が怠さを訴えているのかと思った。だがどうも違うらしい。



 それは単に精神面で疲労しているのではなく、何かに抑えられているような、何かに乗られているような、体の感覚で直接触れているのが分かる。



 その「何か」の正体は、微睡の中から覚醒している間に、徐々に露わになる。



「…………はぁ」



 遥希は仰向けの状態で左右の腕を確認する。するとそこには頭があった。無論、アウリールとリリシアのものだ。



 それだけならまだいい。が、二人は遥希に体を預けるように体を寄せている。そして二人の柔肌が服越しでも十分伝わる。一高校生の遥希としては願ったり叶ったりなのだが、二つ、気になることがある。



 一つ目、左半分がアウリール、右半分がリリシアが乗っているのだが、なぜか覚醒した遥希の腕の感覚は左の方から消えていく。というか右と比べると、左が痺れるのが圧倒的に早いのだ。



 なぜ左の方が痺れるのが早いのか、その答えはもうすでに出ていた。それは



「きっとアウリールの方がおもぐふっ!!」



 遥希がその禁断の言葉を言いかけたところでアウリールの拳が飛んでくる。その拳は想像以上に早かった。



 遥希は殴られた左頬を擦りながら(実際は擦りたくても擦れない)もう一つの気になる点を考える。それは右胸部に密着しているものがゴリゴリして痛い、ということだ。



 左胸部はとても柔らかく気持ちがいいのだが、右胸部はそうもいかない。なんか固い。



 そこで遥希は気付く。アウリールとリリシアは遥希の腕を枕にしている。だとすると胸部に来るものは……ということだ。



 それを考えていたらおのずと答えが見えてくる。



 なぜ右胸部がゴリゴリして痛いのか、それは



「きっとリリシアの方がぺしゃんぐぁっ!!」



 遥希がまたも禁断の言葉を言いかけたところで、今度はリリシアの拳が飛んできた。何故かこれも早い。



 避けようと思えば避けられただろう。だが遥希は重要な間違いを犯していた。



 腕が動かない以上、顔面パンチを避けられるわけがない。顔を動かしたところで逃げられる範囲が狭すぎるからほぼ確実に当たる。



 そこで遥希は確信する。「女性という生き物は、侮辱されている、又は不都合なことを言われると寝ている無意識な状態でも体が動く」ということを。



 それに加え、その時に放たれた攻撃には予備動作を必要とせず、尚且つ素早い。それに無意識なので勿論殺気はない。そのせいか拳を避けることができなかった。



 遥希は両頬を擦りながら(擦りたくても擦れない状況で努力しながら)以後気を付けようと決心した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~



「……ハルキ、その頬どうしたんだ? 腫れているぞ?」

「あ、確かにそうですね。何かあったのですか?」

「………いや、何でもない」

「そうか? 何かあったら教えろ。助力はしてやれるからな」

「私も協力しますっ!!」

「…………あぁ、気持ちだけ貰っとくな」



 アホか。言ったら確実に殺されるわ。



 そんなことを考えつつ、遥希はいつも通りの生活を送ろうと予定を考えていた。が、その予定はすぐさま消え去る。



 ドアからノックする音が聞こえた。その時点で何か嫌な予感がする。



「失礼いたします」



 ニュクロスの兵士だろうか。鎧こそ来ていないものの、軽く武装しているようだ。



 遥希は心の中で強く願った。



 ―――――神様、どうか今日だけは休日を……。招集などありませんように……。



 そんな遥希の心中を悟ろうともせずに淡々と呟く。



「国王様がハルキ・シンザキ様をお呼びです。十二の鐘が鳴る前に、王間にお越しください」



 ………さようなら、俺の休日。そして朽ち果ててしまえ神よ。

多数の感想をいただきました。

その中で説明や過程が分かりずらく、話の展開が早い、というご指摘を頂きました。

久しぶりに自分で読み返してみたところ、確かに、と思う点がいくつか見つかりました。

そのため近日中に閑話と題して説明や過去話などを入れて補おうと思います。


最後に多数のご意見ありがとうございました!

私としては嬉しい限りです。

またご意見を聞かせていただけるととてもありがたいです。


次の投稿は29日です。

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