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第4話

仕事終わったので投稿。

自分で言ったことではあるが、ゲームの世界に入り込んだなんて普通に考えればあり得ない。そんな話をしたところで誰が信じるというのか?

友達に話せば笑われて終わりであろうし、この世界の住人に話せば頭がおかしいと思われるのは間違いない。


でも



でも、本当に起こってしまったことなのだ。頬を撫でる風、僅かに香る緑の匂い、大地を踏みしめる感触。

そのどれもがこれは夢でもなんでもない現実であることを訴えていた。


「・・・・・・・仮にリグラネージュの世界なら今自分はどこにいるんだ?エルピーがいるということは間違いなく最初の村のいずれかであるはずだけど」


この世界には6種類の種族がある。まずはヒューマン族・・・・つまり人間だ。秀でた能力は特にないが、ステータスのバランスがとてもとれており初心者向けの種族とも言える。


次にエルフ族だが、エルフ族は敏捷(びんしょう)性や詠唱速度に長けた種族である。その反面防御力にやや不安があり少し慣れたプレイヤーが使う種族だ。


オーク族。6種族中最高の攻撃力と防御力を誇り、安定した狩りや少し強引な狩りもできる。しかし、敏捷性がとても低く命中率や回避率に難点がある。


ドワーフ族。攻撃力や敏捷性はやや低めではあるが、高いHPに防御力を持ち手先の器用さを活かした制作スキルに優れている。またどの種族よりも多くのインベントリスロットを持っており、多くのアイテムを持つことが可能である。


マステマ族。堕天種族とも言われており、攻撃力と魔法攻撃に特化した種族で多彩なスキル等で敵を翻弄する。初心者から玄人まで楽しめる人気の種族であったと思われる。


そしてダークエルフ族。種族中で1番高いといえる能力値はないが、攻撃力・敏捷性・魔法攻撃に特化しており、瞬間火力では群を抜いている。その反面防御系統が壊滅的に低く、完全に玄人向けのピーキーな種族として知られている。


各種族は始まりの村を各々もっており、種族によってスタート地点が変わる。そう考えればダークエルフになってしまった自分は、ダークエルフ村付近にいるはず



「なんだけど。ダークエルフ村にこんな緑溢れる場所なかったよなぁ」



そうなのだ。ダークエルフは死の神グランカインを崇めており、村周辺は荒野で草1本ありはしない。そもそも村も洞窟の中に作られている


では、他の種族の村はどうかと考えると、エルフ・オーク・マステマ・ドワーフも当てはまらない。エルフは平原ではなく森の中であるし、オークはダークエルフ程ではないが、荒野を好む。ドワーフは山の中だし、マステマは・・・・・・あれは何と言ったものか。


堕天種族の住処は色々と変わっており、言葉で説明するのはとても難しい。何て言えばいいのだろうか?魂の故郷??まぁ、あれは実際に見てもらわねば理解はできないと思うので割愛させてもらう。


とすると、残るはヒューマンの村しかないのだが


「初期村なんて行くこと少なかったからな。そもそもどの方向に進めば村に着くかなんてわかりもしないし」


これに関してはいくら悩んでも解決は出来ないだろう。当てずっぽうでもいいが、失敗すれば村とは逆方向に進む可能性もあるのでそれは最終手段だ。


そこまで考えがまとまると、次にすることは唯一つ。自分のスペックデータを調べる事だ。


ゲームであれば、アイコンをクリックすれば簡単に見れるのだが、そんなものは今ないしどうやってクリックするのかと問いたい


「さて、どうしたものか。さっきのスプラッタ事件を考えれば、ゲームデータを引き継いでると考えられるけど、全てを引き継いでるかどうかもわからないし。例え引き継いでいたとしても狩り場次第じゃ簡単に死ぬこともある世界だし・・・・・・・」


むしろ引き継いでいると考えて高レベル狩り場に赴いたら、実は全ては引き継いでませんでした!なんてことになったら洒落にならん。


そう一人で悶々と悩んでいた時だ。


微かにだが、悲鳴らしきものが聞こえた。聴力にも優れているのか、どちらの方向から聞こえてきたのか大凡はわかった。


「まだ心の準備も出来ていないのに・・・・・・・・・・・お約束ってやつか?とりあえず一人で考えていても埒があかないか」


まだ先ほどのショックが消えたわけではないけど、だからといって放っておく訳にもいかない。


エルピーが落としたコデナをポーチにしまうと俺は悲鳴の方向に駆け出した。


不安や恐怖はある。だがそれ以上にこの世界への好奇心に溢れていた。


男であれば誰だって一度は考えたことがあるはずだ。異世界又はゲームの世界に自分が行き、その世界で活躍する姿を。


悲鳴の主はそんなに離れたとこにいたわけではなかったらしく、すぐ見つかった。


ローブを着たヒューマンで7匹のブラッキーウルフに囲まれており、肩で息をしながら必死に逃げようとしているところだったのだが


一つ重要な事がある









そいつは男だった。










こうゆうのって普通女性を助けて惚れられるとかじゃねぇの?

王道があるなら、あえてそこを避けるのが大好きです!!

・・・・・・あれ?ゲーム世界に行くのも今じゃ王道じゃ・・・・・??


と、ともかく!感想やアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。


誤字・脱字がありましたら、こっそり報告お願いします。

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