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魅了魔法による破滅と天使

作者: 柚屋志宇

 公爵家の娘である私、シャローナ・グラスターには婚約者がいます。

 王太子であるレオ殿下です。


 政略結婚の相手ですが、私はレオ殿下をお慕いしておりました。


 レオ殿下も私のことを好ましく思ってくださっていると思っておりました。

 殿下は私にとても優しく接してくださいましたもの。


 ですが……。


 王立魔法学院に入学すると、レオ殿下の私に対する態度は一変しました。


 正確には、レオ殿下が平民の女子生徒メロディスさんに出会ってからです。


 この国では一定以上の魔力を持つ者は、指定された学校で魔法を学ぶことが義務付けられています。


 そのため血統により魔力を引き継いでいる貴族は王立魔法学院に通います。

 公爵家の娘である私も、王太子であるレオ殿下も、王立魔法学院に通うこととなりました。


 王立魔法学院には、稀に魔力を持つ平民が入学して来ます。

 これは王立魔法学院が、王侯貴族のための学校というわけではなく、本来は高い魔力を持つ者のための学校だからです。


 平民の魔力持ちのためには平民のための魔法専門学校があるのですが、特に魔力が高い平民は王立魔法学院に推薦されます。


 メロディスさんは、平民ながら高い魔力を持っていたため王立魔法学院に推薦入学した女子生徒でした。


 か弱い小動物のように愛らしい容姿のメロディスさんは、入学当初から男子生徒に人気がありました。


 そして、メロディスさんに出会ってから、レオ殿下は変わってしまわれました。


「シャローナ、君はまたメロディスを虐めたそうだな」


 魔法学院の廊下でレオ殿下は私を呼び止め、怒りをにじませたお顔でそう言いました。

 その腕に、メロディスさんをぶら下げて。


 レオ殿下の後ろには、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様がいらっしゃって、やはり私を睨んでおられます。


「畏れながら、身に覚えがないことにございます」

「また嘘を吐くか!」

「いいえ、真実にございます」

「シャローナに廊下で突き飛ばされたとメロディスが言っているのだ!」

「私の言葉より、メロディスさんの言葉を信じられるのですか?」

「当たり前だ!」


 この調子です。


 レオ殿下はメロディスさんをとても気に入ったらしく、学院では常に側近くに侍らせています。


 いいえ、逆かもしれません。

 レオ殿下、ロイド様、コーニエル様、デヴィン様たち四人を、メロディスさんが侍らせていると言ったほうが正確かもしれません。


 レオ殿下たちは、平民のメロディスさんの言いなりですもの。


「おそれながら、レオ殿下……」


 私と共に居た侯爵令嬢エレノア様が、私を弁護してくださいました。


「本日、私はシャローナ様とご一緒しておりましたが、今この時までメロディスさんとは顔を合わせておりません」


「黙れ! 貴様らは結託して嘘を吐いているのだろう!」


 レオ殿下は怒気を露わにして、私たち四人に言いました。


 まあ、結託と申しますか、同じ被害者として仲良くはしておりましてよ。


 今、私と一緒にいるのは、ロイド様の婚約者である侯爵令嬢エレノア様、コーニエル様の婚約者である伯爵令嬢アルバータ様、デヴィン様の婚約者である子爵令嬢ルビー様です。


 私たち四人は皆、メロディスさんに侍っている四人の男性たちの婚約者です。


 今日は、言いがかりをつけられたのは私でしたが。

 私たち四人とも皆、メロディスさんの言葉を真に受けた男性たちに、度々このように言いがかりをつけられています。

 だから私たちは、お互いに助け合うために行動を共にすることにしたのです。


「シャローナ、貴様のような心の醜い女は、王太子である私の婚約者にふさわしくない」

「では婚約を解消してくださいませ」

「出来るものなら、とっくに婚約破棄している。貴様が父親のグラスター公爵に頼んで、私との婚約を維持するよう王家に圧力をかけているのだろうが」

「そのようなこと、私は存じません」

「また嘘を吐くか。貴様がメロディスを虐めるのは、メロディスに嫉妬しているからだろう。メロディスを虐めていることこそ、貴様が私に執着している証拠だ」


 あら?

 では、私がメロディスさんを虐めていない証拠があれば、私がレオ殿下に執着していないことが証明されるのかしら。

 やっていないことを証明することは難しいですが。


「貴様らが結託してシラをきり通すなら、こちらにも考えがある」


 レオ殿下は私たち四人を睨みつけました。


「楽しみに待っているがいい」


 そうおっしゃるとレオ殿下は勝ち誇るような笑みを浮かべました。


 後ろに控えているロイド様、コーニエル様、デヴィン様も得意気なお顔をなさっています。


 レオ殿下のあのお顔は、何か企んでいるお顔ですね。

 婚約者として親しくお付き合いしてきた私には、レオ殿下のお気持ちが何となく解ります。


 私は内心で溜息を吐きました。


 あれほど私に優しかったレオ殿下は、今では憎い敵を見るような目で私をご覧になっていらっしゃいます。

 溜息も出るというものです。


 もうとっくに見切りをつけたつもりですが、それでも心が揺れるのは未練でしょうか。


「ねえ、レオ……」


 メロディスさんが甘えるようにレオ殿下に言いました。


「私はただ、シャローナ様たちに謝ってもらえればそれで良いの。あまり酷いことはしないであげて……」


 メロディスさんのその言葉を聞いて、レオ殿下たちはやんややんやとメロディスさんを褒め称えました。


「メロディス、君はなんと心優しいのだ」

「加害者のことなど気にする必要はないのに」

「メロディスは寛大ですね」

「さすがはメロディスだ」


 私は再び、内心で諦めの溜息を吐きました。

 私と一緒にいる令嬢たちも、メロディスさんを持ち上げる男性たちを見て、しらけた顔をしています。



 ◆



「すっかり、平民の奴隷ですわね」


 レオ殿下たちが立ち去ると、私たち四人は諦めの顔で愚痴を漏らしました。


「本当に」

「早く婚約解消したいです。平民の奴隷なんかと結婚したくありませんもの」


 平民であるメロディスさんの言いなりになっているレオ殿下たちは、どう見ても平民にへりくだり、平民のご機嫌取りをしている奴隷です。


 私たちは、最初のころは婚約者に苦言を呈していましたが。

 誕生日を無視されたり、予定をキャンセルされたり、メロディスさんを虐めたと言いがかりをつけられたり……。

 婚約者に避けられ、ほとんど敵視される状態が続き、疲れてしまいました。


 私たちは皆、婚約解消を望むようになりました。


「ようやく父が、レオ殿下との婚約解消を納得してくれそうですの」


 私は皆さんに報告をしました。


「レオ殿下たちが学院で『平民の奴隷』になっていることが、ようやく貴族たちにも広まって、問題視され始めたようです。父もレオ殿下に見切りをつけてくれました」


 そう、レオ殿下たちの醜態は貴族たちの間に広まっているのです。

 この魔法学院の生徒はほとんどが貴族の子女ですから、親たちに報告している者もいるのです。


 レオ殿下たちは婚約者である私たちだけにではなく、他の生徒たちにも言いがかりをつけて絡んでいましたので、それなりの数の被害者がいるのです。


 メロディスさんの言いなりになっているレオ殿下に忠告をした生徒や、メロディスさんを無視した男子生徒なども、過去に絡まれていました。

 メロディスさんを虐めたとか、メロディスさんの悪口を言ったとかいう理由で。


 レオ殿下の嘆かわしい状況を、親に報告した者は少なくないと思います。


「僥倖ですわね」

「シャローナ様の婚約解消がなれば、私も父を説得しやすくなります」


 エレノア様たちは明るいお顔をなさいました。



 ◆



 ほどなくして私とレオ殿下は婚約解消に至りました。


 メロディスさんとレオ殿下の親密さについては、国王陛下は「若気の至り」だとか「学生時代の気の迷い」だとかおっしゃったそうですが。

 誕生日に贈り物すらなかったり、招待をしても断られたり、返事すらなかったり、当日キャンセルされたりという、不義理の実績をつきつけることにより、国王陛下はようやく婚約解消を承諾しました。


 レオ殿下が、私をとても嫌い、私と婚約破棄したがっていたことも、婚約解消の後押しになったそうです。


 私が望む婚約解消の後押しをしてくださったレオ殿下に感謝ですね。

 レオ殿下は、最後の最後に、私を助けてくださいましたわ。

 皮肉なものです。


 私とレオ殿下が婚約解消をしたら、エレノア様、アルバータ様、ルビー様の婚約も立て続けに解消となったようです。

 王家がレオ殿下の不義理を認めたことで、レオ殿下と一緒にメロディスさんに侍っていた三人の不義理も認められたそうです。


 私たち四人は、お祝いのお茶会を開き、お互いの婚約解消を喜び合いました。



 ◆



 それからしばらく後。

 レオ殿下たちを侍らせていたメロディスさんが魔法学院からいなくなりました。


 王宮の魔法士たちが学院に来て、メロディスさんを捕縛したのです。


 きっかけは、レオ殿下が呼んだ調査官でした。


 かつてレオ殿下は私たち四人に「貴様らが結託してシラをきり通すなら、こちらにも考えがある」「楽しみに待っているがいい」と言い放ちましたが。

 その「考え」というのが調査官に調査させることだったようです。


 レオ殿下たちは、どういう屁理屈を言ったのかは解りませんが、王宮の調査官を借り出したのです。

 宰相のご子息ロイド様の伝手をお使いになったのでしょうか。

 レオ殿下は、調査官に王立魔法学院を調査させ、私たちがメロディスさんを虐めた証拠を押さえさせようとしたそうです。


 ですが王立魔法学院に来た調査官は、すぐに数人の魔法士を連れて来て、そしてその魔法士たちがメロディスさんを捕縛しました。


 メロディスさんが捕縛された理由など、詳しい事情は、私たちには知らされていません。


 しかし……。


「メロディスさんは魅了魔法を使っていたのではないかしら」

「まさか……」

「でも、殿下たちの行動は異様だったから……」


 魅了魔法というのは、人心を操る魔法です。

 希少な魔法なので世間ではほとんど目にしないものです。

 魔力持ちの子女が集まるこの魔法学院でも、魅了魔法を使える者はいない、はずです。


 魔法学院の、魔法の属性や種類についての授業で、そういう魔法が存在するということは習っています。

 魅了魔法は危険な魔法に分類され、危険な魔法の詳細は専門分野に進まなければ学ぶことができませんので、私たち学生には詳細は解りません。


 しかし、魅了魔法だと言われれば、レオ殿下たちの行動には頷ける部分があります。


「メロディスさんが捕縛された理由が明らかにされないのは、魅了魔法だったからではないかしら。危険な魔法だからきっと秘密にされているのよ」


「レオ殿下や、ロイド様たちも、メロディスさんが捕縛されてからずっと欠席している……。魅了魔法の被害者だったせいなのかも」


「血統主義で魔力持ちを繋げている貴族と違って、突然変異の平民の魔力持ちは個性的だったりすると言うが……。もしや?」


 様々な状況証拠から、魔法学院の生徒たちは推理しました。


 メロディスさんの罪状が不明なこと。


 メロディスさんに侍っていた、王太子レオ殿下、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様の四人も、メロディスさんが捕縛されて以来、学院を欠席していること。


 メロディスさんに侍っていた彼らの、メロディスさんの言葉を至上としていた異様な行動。


 それらの状況証拠から魅了魔法の存在が導き出され、学院の生徒たちはその話題で持ちきりになりました。


「メロディスさんも馬鹿よね。魅了魔法という希少な魔法を持っていたのだから、申告していれば魔法士の合格は間違いなかったのに。出世できたはずよ」


「メロディスさんほど高い魔力で、そのうえ希少な魔法を持っていたなら、平民でも貴族と結婚できたかもしれないのにね。男性を侍らすために魅了魔法を使うなんて、愚かだわ」


「やはり平民は魔法の使い方も価値も解っていないのでしょう」


 希少な魔法を、ただ男性にチヤホヤされることだけに使ったメロディスさんを嘲笑する声が多くありました。

 メロディスさんを蔑む声に比例して、愚かなメロディスさんの奴隷となっていたレオ殿下たちの評判も落ちることとなりました。


「魅了魔法って、術者より魔力が高い相手には効かないのよね?」

「精神系の魔法は、魔力の流れに干渉するから、魔力量が多ければ防御できるはず」

「アーヴィン様やゴドリー様は、メロディスさんに惑わされずレオ殿下に意見していたものね」

「レオ殿下たち、魔力が低かったのかしら」

「平民の奴隷だったものね」



 ◆



「ぜんぶメロディスの魅了魔法のせいだったんだ!」


 レオ殿下が私の前で、機密を暴露していらっしゃいます。


 噂や推測はあれど、メロディスさんが捕縛された理由は明らかにされていませんから、魅了魔法のことは堂々と口に出してはいけないことと思うのですが。


「私はシャローナを愛している!」


 王立魔法学院を欠席しているレオ殿下から、私に王宮への招待状が届きました。

 私と話がしたいとのことでした。


 私は、父グラスター公爵にも同席してもらうということで、その招待を受けました。


 そして今、私はレオ殿下とお話をしています。

 私の隣には父が、レオ殿下の隣には王妃殿下がいらっしゃいます。


「シャローナ、もう一度私と婚約してくれ! やり直したい!」


「お断りします」


 私はきっぱりお断りしました。

 私の隣で、父が苦笑いをしています。


「どうして?! 君は私のことを愛しているだろう?!」


「……メロディスさんが、私に虐められていた、と、今でも信じていらっしゃるのですか?」

「信じていない。全てメロディスの嘘だったのだ。シャローナはそんなことはしていなかった」

「レオ殿下はおっしゃいましたよね。私がメロディスさんを虐めていることが、私がレオ殿下に執着している証拠だと。ならば、お解りですよね……」


 やっていないことの証明は難しいので、私がメロディスさんを虐めていない証拠を出すことは困難だと思っておりました。

 しかし思いがけず、私はメロディスさんを虐めていなかった、と、レオ殿下が認めてくださいました。


「私はメロディスさんを虐めていなかったのですから、嫉妬などしていなかったということです。私はレオ殿下には何の執着もありません」


「な、何を言っているんだ……」


「レオ殿下がおっしゃったことです」


「メロディスに魅了されていた間のことは、私の本心ではない。私が本当に愛しているのは、シャローナ、君だけなんだ!」


「レオ殿下のそのお顔……」


 私はモヤモヤしている憂鬱な気持ちをレオ殿下に伝えました。


「メロディスさんを心配なさっていたときのお顔ですよね」


「だ、だからそれはメロディスの魅了魔法のせいだったんだ」


「レオ殿下のお姿を拝見すると、殿下がメロディスさんに優しくしていらしたことを思い出してしまいますので、もう無理です」


「これからはシャローナだけに優しくする!」


「メロディスさんに優しく微笑みかけていたお顔で、私に優しく微笑みかけるのですか?」


 私はこみあげる不快感に眉を歪めながら、レオ殿下に言いました。


「そのお顔、二度と見たくありませんの」



 ◆



 王太子だったレオ殿下は、廃太子となりました。

 メロディスさんの奴隷だったことで『平民の奴隷』という汚名が広まってしまったからです。


 平民の奴隷は、貴族たちが敬える存在ではありませんし、平民の奴隷が王になったら他国にも侮られますものね。


 さらにメロディスさんに侍っていたレオ殿下たち四人は、メロディスさんの魅了魔法に落ちたため、魔力が少ないことが証明されてしまったことも一因です。

 メロディスさんの魅了魔法は公にはされていませんが、暗黙の了解となっていましたので、レオ殿下たちの魔力が低いことは知れてしまいました。


 この国において魔力は権威です。


 貴族は血統により魔力を継ぐことが役目でもあるため、魔力の低い者との婚姻は望みません。

 レオ殿下たち四人は、高位貴族の令嬢との結婚は絶望的でしょう。


 メロディスさんですが。

 王立魔法学院でメロディスさんが捕縛されたあの日以来、彼女の姿を見た者はいないそうです。

 まあ、王宮の魔法塔にいるのではないかと思います。

 希少な魔法は研究対象ですので。



 ◆



 私は、新たに婚約を結びました。

 私の新しい婚約者はグラストル公爵令息アーヴィン様。

 かつてメロディスさんのことでレオ殿下に忠告をして、レオ殿下たちに絡まれていたお方の一人です。


 メロディスさんの魅了魔法に落ちなかったお方ですから、魔力は保証されています。


「メロディス嬢は試金石だったね」


 私と新しい婚約者アーヴィン様は、しばしばメロディスさんとそれにまつわる事件について語り合います。

 私たちは共にあの事件の被害者でしたので。


「彼女の魅了魔法がレオ殿下や他の令息たちの魔力量を暴いたんだ。貴族は平民ほど厳密な検査は受けないから、実は魔力が低いなんて、調べられないことだったけれど。メロディス嬢が試金石になって暴かれた」


「たしかに……。メロディスさんの魅了魔法によって、爵位の高さは、魔力の高さとは必ずしも比例しないことが証明されましたね。王家の血筋のレオ殿下がメロディスさんより劣っていたなんて驚きました」


「最近、メロディス嬢は実は天使だったのではないかと思っている」


 アーヴィン様は微笑みながら言いました。


「だって彼女のおかげで、私は君と婚約できたのだから。彼女は、私と君との婚約を成立させてくれた。尊い天使だよ」






 ――完――


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内面ではなく生まれ持った資質で物語的に排除されてしまった殿下、無念。
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