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ぺたの価値観、ここにあらず

朝餉を終えて、庭を散歩していた俺はふと気づいた。


この世界に“ぺた信仰”は存在しない。


目に入る女性たちは、すべて緩やかな装束に身を包み、柔らかい曲線を漂わせていた。

けれど誰ひとりとして、それを“誇っている”わけではなさそうだった。


「貴族の奥方とて、胸の大きさなど語りませんわ」


はるさんの言葉が耳に残っていた。


「じゃあ……俺は異端中の異端ってわけか……」


けれどそれでこそ燃えるというのが俺の魂である。


この世界の常識に、“ぺた”の価値を刻み込む。

――それが俺の使命。


(ピピッ……微弱反応:PETA63%)


ふと、遠くの回廊に少女の後ろ姿が見えた。


小柄な体、控えめなシルエット。


反射的にセンサーが動いた。


「お、おい待て! そこの君!」


少女がくるりと振り向いた瞬間――


(PETA……99.9%)


俺の運命が動いた気がした。


毎朝6時に投稿しますので、お楽しみに!

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