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悪役令嬢は何もしない。けれど叔父様は世界を変えてしまいました。  作者: VLS
私の知らない所で事態は急激に動き、私にはそれに応じた新しい役割が与えられる。
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領都では秘密の会談が行われまくったみたいね…

もちろんぼったくりのお値段で開錠してあげる事にしたようだったのだが、

大抵は理解不能の抗議文からスタートなのだ。

なんでも?


娘が下着を付けたら外せなくなったから今すぐ外すための道具か、

鍵を寄こせ!


から始まる訳だがそもそも商人は「不良品を処分しようとしていた」のだ。

だって内側に鍵があるんじゃ危なくて使えないのは当然だから、

不良品として処分するために商人に安く払い下げた物だったのだ。

王国でばらして再利用しようとして運び出した物を、

何故か?商隊は襲われ強奪されてしまったのだ。

その強奪された後の事など知った事ではないし、

何故ゴミ捨て場のファルスティンと罵る小隊から「強奪された下着」を、

お宅の娘が身に着けているのか解らないのだが?

どういう事だ?お宅は強奪された奴等とグルなのか?


と言うのが此方の言い分なのだ。

この時点で平行線ではあるがファルスティンは何も困らないと言う点が、

相手を効率的に追い詰める事になるのだ。

だって「外せない」のだ。

どうにかしてファルスティンに連絡してきたって事は、

つまり外す努力をしてそれでも駄目で、どうしようもなくなったから

製造元を突き止めたのに決まっているのだ。

魔法合金で作ったこのコルセットと貞操帯は、

言うまでもないが王国にある既存の道具では「絶対」壊せない。

いや壊せない訳では無いけれど下手に壊そうとすれば当然、

身に着けた本人もただでは済まないと言った方が正しいのだ。

コルセットは一度嵌め込んでしまえば締まる方向にしか紐が進まないのだ。

もちろん紐は合金が使用された紐と言うよりは「ワイヤー」なのだ。

生半可な刃物では切れないし当然炎なんかで焼き切ろうとすれば、

乙女の肌にはとってもただれた火傷の跡がくっきりと残ってしまう。

もちろん治癒魔法で治す事も出来るが金属を挟み込んで作った、

特製のコルセットなのだ。

焼き切ろうとすれば全体に熱が伝わり胴体が焼けただれる事になり、

御令嬢はとても苦しい事になる。

貞操帯だって同じなのだ。

この二つを外すために焼き切ろうとすれば、

それだけで着用者は焼かれる様な苦しみではなくて文字通り焼かれるのだ。

そして治療が間に合わなければ…

といった具合で既に残酷なほど酷い事になるのだ。

だからスペアキーを作ってあるってのもあったのだけれど…

身に着けている側の気持ちを考えればどう考えたって鍵が欲しいのだ。

そしてこのコルセットと貞操帯は両方ともいくらでも締め上げられる。

それは何時か腰が細くなって抜け落ちる事を期待したいだろう。

けれどふとした拍子で紐は締まり、

貞操帯のラチェトも衝撃あればカチカチと動いて閉じてしまう。

痩せて外すなんて事も絶望的となるのだ。


コルセットの鍵を寄こせ!

と騒いでいた貴族達もこちらが、



何お話でしょうか?

ゴミ溜めに手紙を書いている暇があるのなら、

コルセットの内側にある鍵を取り出す努力をすれば良いでしょう。



そう返してあげるのだ。

それはこっちが貞操帯の事を知っている事を示唆しつつ、

同時に動くつもりがない事を示唆しているのだ。



そうする事で相手は更に追い詰められる事になるのだ。

だってコルセットと貞操帯を付けていくようなパーティーが、

国の主催するパーティーの訳がない。

通じ合った二人は陰であーんな事やこーんな事をする事も、

込みの会場で愛らしい「下着」は行為の甘酸っぱいエッセンスなのだ。


「貴方ならこれの外し方解るでしょ?」

「もちろんです。プロですから…」


なーんて甘い言葉で始まる素敵な語らいも当然あるのである。

さて、そう言った会場でも御令嬢の「乙女」をしっかりと守ってしまう、

この下着はある意味有能なのだが…

もちろん場はしらけてしまう。

そう。

身に着けた側は「玩具」と思って身に着けている所もあるのだ。

工芸品として現在の王国ではアリエナイ、「パチン」と嵌め込んだら、

鍵が無いと外せないように出来ている上にわざとらしく取り付けられた、

大き目の「鍵付き」の南京錠しか目に入らない。

そして「プロですから」さんはその南京錠を用意したピンセットを利用して、

解除するのだ。

コトリと外れる南京錠そして乙女の秘密の場所は暴かれて…

くれないのである。

小さくても合金で作られた貞操帯は勿論強固に固定され決して緩まない。

乙女の秘密を公開しない。

ただ南京錠が外れるだけなのだ。


ムードはぶち壊し…

で済めば良いのだが問題が乙女たちに降り注ぐのだ。

その時御令嬢達は気付くのだ。

「ヤバイ物」を身に着けてしまっていると。


さてそんな素敵なパーティーで異性を誘う為には、

素敵な体型にしないといけない。

となると世の御令嬢達は「美しく」見せる為に当然の様にコルセットを、

限界まで締め上げて貰うのだ。

それは当然「パーティーの時間だけ耐えるだけ」を前提にしている。

それはもちろん物を食べる事は出来ない位には締め上げるらしいのだ。

「美」のためならいくらだって我慢できるっていう典型なのだけれど…

なんだかね…

その結果待っているのはとっても苦しい…

いや苦しすぎる緩まないコルセットを身に着けたままにされる状態なのだ。

いかがわしいパーティーに出席で来た結果訪れる外せないコルセット生活。

物を食べる事にも苦労する断食寸前の食生活に、

決して解放されない息苦しさの中での普段の生活は恐ろしいほど、

普段通りに動けない。

少し歩くだけで息が吸えないから無駄に息が上がり、

ほとんど食べる事が出来ないから「少量」に分けだ食事を何度も何度も、

短い間隔行う事になるのだ。

生活サイクルも当然変わる。


アホである。


アホであるが…

王国にはこのアホな御令嬢がわんさかいたって事なのでしょうね。

いや、「下着」の出来が良すぎて可愛らしすぎた上に「男性もそそられる」

デザインにしていたからかもしれない。

用途を決めたつもりはなかったのだけれどね。


そこで令嬢達とその家族は選択を迫られる羽目になるのだ。

苦しすぎる外せないコルセットを外したくて必死に手を尽くした結果、

国にいかがわしいパーティーに出た事をばらして、

その代わりに高位の魔法使いに頼んでコルセットや貞操帯を外して貰うか、

もしくはファルスティンに来て鍵で外すしか方法がないのである。


そして国に如何わしいパーティーに出でいた事が、

バレる事は当然淑女としての価値は失墜する。

同時に伝統を汚す事となる為国にバレる訳にはいかないのだ。

そうなれば方法は一つしかない。

どんな手を使っても良いからファルスティンに赴いて、

鍵で下着を外してもらうしか穏便に済ませる方法は無いのである。

ともなれば「御令嬢」の一生分の価値が詰まった「鍵」となる訳で…

ターシャ義姉様考えていたかどうかはわからないけれど、

結果としては、大枚を叩いてでも「外す」方向で動くしかないのだ。

そうして秘密裏に訪れたファルスティンで、

ゴミ溜めの真の姿を少なくとも素敵な下着を取り付けた御令嬢と、

その付き添いで来たメイドか、もしくは奥方。それ以外に護衛の騎士等も、

合わさってファルスティンの「もう一つの顔」というか、国が隠していた、

真実の一端が「関係のない上位の貴族」から噂となるいのだった。

それは必然的にファルスティンとの対立を避ける方向で動く事になり、

それはターシャ姉様が考えていたかどうかは解らないけれど、

結果として面白い足の引っ張り合いをオースヴァイン王国内に起こす事になる。

それはファルスティンに楯突いたら「ただでは済まない」と言う世論を、

王国内に形成して、大きな戦端が開かれる事を遅らせる効果が、

あったみたいだった。

少なくとも、王国の世論は二つに割れたのだ。

ファルスティンを叩きつぶすのか。

それともファルスティンを利用するのか。


どちらも友好的な関係ではないけれどそのお陰で、

ファルスティンと隣接する領地の私兵はファルスティンに対して、

剣を向ける事は辞めたらしい。

その間隙をついてルクレイン領との繋がりが更に強化される事になったらしくて、

繫がったかのようにお兄様が始めている王国との小競り合いと言う点では、

お兄様の動きがより強く働くようになり、

外的圧力が減った結果アネスお父様の建築は、

加速度的に出来あがっていくのだった。


まさか貞操帯とコルセットでこうも王国が動くとは…

王国がバカなのか?それともターシャ義姉様の戦略が良かったのか…

果たしてどっちなのでしょうね?


後にこの騒動は、


王国の乙女の一大事


というタイトルが付けられ王国の歴史的な出来事として?

語り継がれていく事になるのだった。

歴史的行事に係れたって思っても内容が内容だけに全然うれしくないけれどね。




現在叔父様は順調に航海中…

既にオースヴァインの適当な世界地図と、海の広がり方からどのあたりに、

国があるのかは当然辺りを付けているので、こうしてエルゼリアが「悪戯」を、

行っている間に、もう一国に到達している事でしょう。

交渉もスムーズに行い、次の航海へ向けて他国の港で色々と「補給中」でしょう。

叔父様はどうにかして「海運国家」と繋がりを持ちたいので、

「海運国家」が見つかるまで帰って来ないのでした。


注:上記の叔父様の現在の状況はこれから連載を始める、

  ライセラスの話とリンクするのでコロコロと切り替わります。

  なので時空は歪み叔父様の行動は、

  「たぶん」「おそらく」「絶対とは言わないが」

  そんな形となっているかもしれない。




日常の一コマの様な内容となってしまいました。

ただ、この頃服飾関連の事を書いてなかったので、

ちょっとねじ込みました。

王国の御令嬢はバカなんですかね?

バカなんでしょうねぇ…

学園を卒業してもソフィアの様な子がほとんどなので、

もちろんファルスティン製の「下着」に苦しんた御令嬢は多かった事でしょう。

エルゼリアには簡単な「思考実験」のつもりで実行するつもりは無くとも、

ターシャから見たら「見事な」王国に対する嫌がらせなのです。

手間もかからないのでライセラスは許可するし計画は実行され、

見事に王国の「高貴な方々」だけが苦しみました。



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