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悪役令嬢は何もしない。けれど叔父様は世界を変えてしまいました。  作者: VLS
辺境の1地方の終わりと国家間攻防(物理)の始まり。
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予想外のスピードで、ありえてはいけない事が起き始めている?

「報告します。

敵船の動きの一部がおかしくなりました。

様子が変です。

残存する2隻は帆を下ろして上陸船を海面に下ろし始めています」


それは明らかな自殺行為。

逃げるにしても無謀な事だった。

ここに来て上陸作戦を行うのは一か八かではなくて無駄な事である。

纏めて沈めてしまえばそれで終わり。

上陸できたとしてもそこにはグラファイスの部隊がいまだ展開中なのだ。

砲弾を真正面から受け止める事が出来る鎧をまとった騎士がいる海岸に、

上陸してただで済みはずがない。

そしてそんな陸上戦力を持っているのであれば、

さっさと砲撃などせず制圧行動を取っているはずなのだ。

そして続けられる報告された事で私達はまた面倒な決断を、

迫られる事になってしまうのだった。


「そしてその上陸船に乗船している人物の中には、交渉を担当した者と、

それ以外にドレス姿の女性が混じっている様に見えるとの事です」


室内がざわつく事になるのは当然の事だった。

このまま船を降りようとする人間もろとも吹き飛ばしてしまっても良かった。

戦況から…

バカかそれとも勇敢なのか解らないけれど、

このデルフィナス王国の去る好奇な方が、

この戦闘のさなか軍艦から下船したという事は「何か」があの旗艦ぽい船で、

決められたという事で…

ドレスを着た高貴なお方がその座上艦から降りたという事は、

船舶を使った自爆特攻でも仕掛けるつもりなのかもしれない。

確かにそれなら港湾施設にダメージを与えて、

此方に一矢報いる事も出来るかもしれない。

ただ…

それなら帆を下ろした理由がわからないのだ。

一体何を考えているのか。

それでももう一隻残った旗艦の随伴艦へと移譲してくれるのであれば、

その船だけでも逃がすのはやぶさかではないと言う気分に指令室の雰囲気は、

切り変わって来ていたのだ。

これ以上バカに付き合えない。

一方的に殲滅しうる火力を見せつけられていてなお戦おうとするのらな。

後腐れなく攻撃を打ち込んで差し上げるだけで済むので楽でいい。

まさかデルフィナス王国軍の隠し玉があのドレスを着た女性?だとのであれば、

とても厄介な事になりそうな気はするのだ。

もう可能性を考慮しなくてはいけないほどの状態ではないしね。

もうた一方的に蹂躙された愚かな国と思えばもうそれでも良いとさえ思い始めてしまう。

それよりもここからまた交渉をしなくてはいけないとなれば、

また話がこじれていく事になる。

でも…

続々と情報が入って来たのだ。


「報告します。

敵旗艦はその両舷にある砲撃用扉を開いて、

そこか砲弾と大砲を海上に投機し始めました」


それは武力の放棄であり…

その行動こそが戦う意思がない事を示す唯一の手段なのかもしれない。

何せ一時停戦するにしても、その停戦願いを出す方法すら、

議論していなかったのだから。

武力放棄の姿を見せるしか戦う事を辞めますと言う意思表示を行えない状態なのだ。

それにもう一隻の随伴艦方は未だ武装投機はしていないのだ。

旗艦が武装を捨てて随伴艦が不意打ちをかけるとかして来てもおかしくはない。


結局何がしたいの解らないがそれが意味する所は一体何なのだろうか。

ただここで追い打ちをかけて、旗艦を沈めてしまう事だけはするべきじゃないとだけ、

私は考えていたのだが流石にこの情報を聞いてしまうとこの先どう判断すれば良いのか…


「さて、エルゼリア様いかが致しましょうか?」


アルフィンも次の攻撃命令を出せずにいたのだった。

けれど…

上陸用の小型船に代表者らしい豪華な衣装を着た女性が…

彼女がどういった判断を下すかを確認する必要はある事だけは確かだった。


「そうね。

あの2隻を最低限沈められる数の砲台をいつでも投射できる状態で、

待機させる事は可能かしら?」

「可能ですね」

「であれば、下ろされた上陸船にのる女性?の船の行先を見て決めましょうか」

「それは」

「緊張状態を解く事はしたくないし、

幸いなことに町の結界を張れる人が2人いるのだから」

「エルゼリア?!」


驚いた表情を上げるギネヴィアを制止して私は言葉を続ける。

だって「今回」はまともそうな人を出して来たのだし。

おそらくわざわざドレス姿の女性を此方が認識して確認できる様にしながら、

戦闘中にも関わらず上陸船を砲撃で揺れる湾内で逃げもせず下ろしたのだ。

それなりの言葉が聞けると思う。

なら今度こそ「交渉」が成立する様に会話もできると思うのだ。

これで連れて来られたのが「娼婦」とかなら本当に救いようがない事になるけれど、

まさかそんな事にはならないだろう。

幸いにして結界を張れる人は二人いるのだ。

代わり代わりに結界を張れば相当な時間張り続ける事も可能だろうし。

その間に乗り込んで完全武装解除させてもいい。

無力化できればそれで終われば良いし、自爆を考えているのであれば。

湾内の湾内の真ん中なら大いにしてくれて構わない。

素手に13隻分の残骸と無数の死体が漂っている、

とってもアレな風景になっているはずなのだ。

周囲を熱処理する事は確定で河川の流れも使って湾内の清掃も当然しなくてはいけない。

人的被害が出ていないだけでそれ以外の所はそれなりに「掃除が」必要なのだ。

当然湾内の養殖場は完全に作り直しだろうから、

暫くは「お魚」を食べれないでしょうね。

…叔父様がこのタイミングて帰ってきたら何をするか…

今は考えないでおきましょう。


「もしもその上陸船が、随伴艦に向かうのではなくて、

此方に上陸するべく向かって来るのなら、

その勇気を称えて迎え入れてあげても良いと思うのよ」


―だから選ばせてあげましょう―

関わり合いが無かった事には何時だって出来るのだ。

このままデルフィナス王国は「訳の解らない」愚かな「国家」なのか。

それとも停戦したくて命乞いをしにこちらに来るのか。

虚勢を張ってこちらを怒らせたいだけなのか…

どちらにせよ交渉と言う場は開いてあげるべきだとは思うのだ。

まともに会話が成立するのであればね。


「少しだけ私達が苦労するだけで、膨大な国際資料が手に入るかも知れない」

「それは是が非にも欲しい情報ですね…」

「なら向こうの上陸船に乗り込んだ「人」がどんな奴であっても、

会う価値はあるでしょう?

暫くは緊張状態を続けなくてはいけないけれど…

でも交渉はもう始まっているのだし。

結果は直ぐに出るでしょう。

向こうの要求をそのまま突き返して差し上げればよいだけなのだから」

「それもそうですね」

「では上陸船の動きのみ注力し最低限の砲をのこして整備に当たらせます。

港湾区にいるグラファイスの部隊も最低限を残して港から遠ざけ。

代りに巡回用の兵士を補填します。

港湾部は…それで宜しいですね」

「グラファイスが港からか離れるのはあまり良い判断とは思えませんが」

「既に砲弾で玉遊びをする必要はありません。

「敵」旗艦と随伴艦が全力で砲撃してきたとしても、

グラファイス直属の部下を2~3人補填するだけで防衛はなります。

それに「結界」も閉じないのでしょう?

ならその結界の要を守る必要があります」


つまり私とギネヴィアの命を優先して守るべき段階であって。

もうそこまで港湾部への守りを必要としないと言う段階なのだと。

全体的な制限も解除するのなら…

確かに海岸線にグラファイスを張り付けておく必要はないかなと。


「解りましたそうしましょう」

「では観測班からの報告がとどくまで連絡は密に。

戦闘員はローテーションを組んで休憩を取ります。

戦闘内容の方針転換の承認をお願いします」

「解りました。

その方針承認します。

直ちに始めて下さい」

「はい」


そして私達は「上陸船」の様子を観測しながら長い長い休憩へと入るのだった。

結界は万が一のことを考えて解いたりはしないけれど。

正直あの特別な旗艦には「偉い人」が乗っていてそれに付随する、

国際的にな資料があれば、私としては停戦した価値もあると思うのだ。

正午過ぎに始まった戦闘は影が長くなるまでかかる。

長い物になるのだと思っていた。

けれど砲撃が始まってしまえばワンサイドゲーム。

アルフィンの攻撃開始命令から、

上陸船が敵旗艦から降ろされるまで一時間もかかっていないだろう。

それだけ…

この都市ギネヴィアの守りはこの時代にしては過剰すぎる能力を持っている事を、

全員に周知する結果となったのだった。

そして上陸用の小舟はその先端に「国旗」の様な物を掲げて動き出したのだ。

その動き出した小舟の行先は…

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