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もしや買収?

「あれ?二人って仲良かったっけ?」

結構困ってるときに凛花が来てくれた。

「大丈夫だって、未来の彼氏君を奪ったりなんてしないから」

これ確信しちゃってるじゃん。

「私も広川君を奪ったりなんかしないよ?」

うん?広川君って貴史のことだよな。

沙羅さんはそういえばソフトテニス部だし接点はあるのか?

いや、でも聞いたことないけど。

「し、失礼しました」

あれ?何かすごい勢いで引いていったな。これは後で貴史に聞いてみよう。

「さ、帰ろ」

凛花は何事もなかったかのように僕の手を引っ張りながら進んでいく。

こうやって帰ったらまたさっきの噂が出てくると思うのだが・・・・・・

それは今考えたところでどうしようもないことだ。



そして、家に帰ってきた。すぐに自分の部屋に向かう。

「さ、勉強しよ。私の未来の彼氏君」

「何でその呼び名なんだよ!」

思わずつっこんでしまった。

「あだ名を付けてもらえるなんて良いことじゃん」

良いことなのだろうか?

「そのあだ名自分で言ってて恥ずかしくないの?」

僕は絶対に言いたくない、というより恥ずかしくて言えない。

もし、付き合う間近位仲が良くて、冗談としてでも言えない。

「私のことも僕の未来の彼女さんって呼んでも良いんだよ?」

だから、自分で言ってて恥ずかしくないのか?

「呼ばないよ」

「な~んだ。せっかく私の未来の彼氏君って呼んであげたのに呼んでくれないんだ?」

呼ばれたいから言っただけかよ!そのためだけによく言えたな。

「呼ばないって」

ブーブーと言ってくるが、それは無視して勉強道具を取り出す。

「別に今日ぐらいしなくても大丈夫じゃない?」

・・・・・・・・・何か、僕が率先してやってるみたいになってるな。

「僕が80点未満取れば野宿なんでしょ?」

「あ、それね、実はあの後すぐに破棄されてるんだ」

「え?」

「美奈子さんいわく日付を書いてないから無効だそうで」

・・・・・・・・・そういえば日付は書いてなかったかもしれない。

でも、ということはお母さんは初めから契約書を無効にするように作っていたということになる。

となると・・・・・・・・・もしかしてお母さんは既に買収されている?

「それ、どれくらいの賄賂を?」

「お金で解決してないよ」

・・・・・・・・・お母さんは何を考えてるんだ?

お母さんもあの事を知っているはずなのに。

「もしかして結構ノリノリだったり?」

「ササッと作ってたね。あの契約書」

それは乗り気で作ってるな。

本当に何を考えているんだ?

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