帰宅
「どうする?もっと寄り道してく?」
なんだろう、勉強が嫌で帰りたくない僕より帰りたくない雰囲気をまとっている気がする。
「寄り道ってどこに?」
「カラオケとか?」
・・・・・・カラオケか・・・
正直自分が下手なのか上手いのかわからないし行きたくないな。
それなら勉強していた方が良さそうだ。
「勉強しなくて良いの?」
「そんな必死にやらなくたって大丈夫なくせに」
何で知ったような口を聞いてるんだ。
というか、これで出来なかったときに被害を被るのは凛花の方だろうに。
「あと、パズレンの最新情報が・・・」
「すぐに帰ろう」
これ、お父さんレベルにはまってないか?
まあ、でもゲームをあまりしてこなかった人が人気スマホゲームをしたらこうなるか。
そう納得していると、
「早く、早く」
まるで子供が親を急かすように腕を引っ張りながらそうせがんできた。
「わかったって」
渋々といった感じで引っ張られる僚太は意図せずして親のような振るまいになっていた。
◆
「ただいまです」
「・・・ただいま」
「あら、お帰りなさい」
チラッとこちらを見て一瞬目を見開かせるがすぐに近くにあった財布を取り、
「ちょっと買い出し行ってくるから勉強ちゃんとしなさいよ」
あれ?何で声に嬉しさが・・・・・・・・・
「あ!」
「び、ビックリした~。急にどうしたの?」
「服がペアルックだから、勘違いされたんじゃ・・・・・・」
「あ、そういえばそうだったね。着てくれてありがと」
「いや、だから勘違いを・・・」
「そんなに焦らなくても私が後で言っておくから」
「・・・・・・よろしく」
「美奈子、少し手伝ってくれ・・・・・・あれ?あ、凛花ちゃん、おかえり。美奈子は?」
「さっき買い出しに」
「そうか、なら凛花ちゃんに手伝って・・・・・・いや、何でもない。邪魔したね」
・・・・・・問題がどんどん増えていく。
突然すぎてなにも出来なかった。
なんとも言えなくなり凛花の方を見ると、
「私がなんとかしとくよ」
苦笑いしながらそう言ってくれた。
このときばかりは凛花がとても頼もしく思えた。
◆
「それでは次回もおたのしみに」
「次回は来週日曜日。それじゃあ、またな」
その言葉と共にパズレンの最新情報を伝える動画は終わった。
「何か、前より内容が薄かったね」
「まあ、前はコラボ発表もあったからね」
今回は特段何もなかった。
あるとすれば弱かったキャラが進化してギリギリ使える性能になった位かな。
「それじゃあ、勉強始めよっか」
こうしてリフレッシュの旅行も終わり勉強が再開されるのだった。




